慢性疼痛患者は多くの感情を経験する。

 

一般的なものとしては、怒り、不満、不安、気分の低下、抑うつが報告されている。

 

また患者の多くは、以下のような循環思考を持つことも報告されている。

・なぜ私なのか?

・この痛みに終わりはないのか?

・私にはもうこの痛みをどうにも出来ない。

・なぜ私は自分をこんな状態にしてしまったのだろう?

 

 

多くの患者でこの思考は深く根付いており、この思考回路が働いていることに気づかないほどである。

 

慢性痛を持つとすればこの様な思考は典型的で驚くに値しないが、
こうしてネガティブ思考がさらにネガティブな感情を導き、否定的な感情が更なる否定的な思考を導くことは問題である。

 

否定的な思考と感情は、不活動、攻撃性、社会的接触からのひきこもりといった破壊的行動を強化し、患者にとって事態は悪化していくばかりである。