この記事では、モノアミン神経について記載していく。

 

脳の基礎知識

 

人間の脳の一番外側をおおっている大脳皮質は、言語や知能を司っている。

 

他の動物たちに比べ、私たちが高度な知能を持っているのは、この大脳皮質が発達しているためである。

 

大脳皮質の奥にあるのが大脳辺縁系である。

 

大脳辺縁系は感情を司っており、人間だけでなく犬や猫といった動物たちにも存在する。

 

喜怒哀楽などの感情や、快深いと言った情動に対する反応はここから発生している。

 

※「感情脳」である大脳辺縁系が暴走しないようコントロールしているのは、大脳皮質にある前頭前野とされている。

 

大脳辺縁系の奥には、視床下部という脳構造がある。

 

視床下部は食欲や性欲など、生存に必要不可欠な働きをしている。

 

視床下部の下には進化上最も原始的な脳といわれている脳幹がある。

 

脳幹は歩行や咀嚼といった生命活動の基本となる運動をコントロールしているほか、末梢神経にも繋がっており、大脳皮質・大脳辺縁系・視床下部などの脳全体に結びつき、脳及び全体の活動レベルを上げたり下げたりしている。

 

つまり脳幹は、脳全体を調節する重要な働きをしていると言える。

 

そして脳感にはドーパミン神経・ノルアドレナリン神経・セロトニン神経といった「モノアミン神経」が存在している。

 

 

モノアミン神経における情動への作用

 

私たちの情動は多くの要素に影響を受けているが、それら様々な要素の一つが「モノアミン神経」である。

 

例えば、ドーパミン神経は快情動や欲望などと関係しており、人間が生きていく上で必要不可欠な本能行動に関係している。

 

快感を追い求めるというのは、人の本能に根ざしており、種の存続を考えると理にかなっていると言える。

 

ただし快情動には負の側面も存在し、一度快感を味わうと同じようなものでは満足できなくなってしまい、より強い快感を求めてしまうという特徴もあったりする。

 

そして、この快情動をコントロールできず、ドーパミンの暴走を許してしまったが上に起こるのが「依存症」である。

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アルコール依存症、薬物依存症、摂食障害(食べ過ぎなどの食欲のコントロール不能)などの症状は全てドーパミン神経が暴走した結果といえる。

 

つまり、ドーパミン神経には、快感を求めていたのにそれとは逆の結果を招いてしまうという諸刃の剣のような怖さがあると言える。

 

ノルアドレナリン神経は不安やストレスに反応するため「脳内危機管理センター」に例えられることがある。

 

具体的には、外部から来たストレスや不安に対して、ある時は闘う、あるときは逃げるといった形で適切な判断を下すとい大切な役割がある。

 

一方でノルアドレナリン神経の働きが強くなりすぎるとストレスや不安に対する反応がうまくいかず、パニック障害や不安神経症に結びついてしまうこともある。

 

この様にノルアドレナリン神経も過剰に活性化されれば弊害をもたらすこととなる。

 

セロトニン神経は、様々な情動を調整する働きがあるとされ、前述したドーパミン神経やノルアドレナリン神経の暴走を調整する作用も含まれている。

 

 

モノアミン神経は、脳幹に整然と配列されている

 

脳幹(の中脳・橋・延髄)にはモノアミン神経系と言われる下記の神経が整然と配列しており、この神経系は鎮痛にも関与していると言われている。

 

左右外側の縦二列は『A列』で15の神経核からなる。

 

正中部は縦の『B列』で9の神経核からなる。

 

A列とB列の間が縦の『C列』で3の神経核からなる。

A列の1~7の神経核:ノルアドレナリン神経系

A列の8~15の神経核:ドーパミン神経系

B列の1-9の神経核:セロトニンの神経系

C列の1-3の神経核:アドレナリンの神経系

 

 

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