こむら返りとは、ふくらはぎに起こる痛みを伴う筋痙攣のことで、医学用語では腓腹筋痙攣と呼ばれる。

 

腓腹筋の強く収縮している部分と、していない部分の筋線維間のずれの力が働き、筋肉内の侵害受容器が刺激され激しい痛みを感じると言われている。

 

筋痙攣の持続は通常数秒~数分で、特に激しい運動の後や、睡眠中にみられることが多い。

 

また、糖尿病・腎・肝疾患のある人、高齢者や妊婦にも多いとされる。

 

※筋痙攣自体は、ふくらはぎ以外にも起こる場合はある

 

 

原因:
細胞外液に多い電解質はナトリウムイオンと塩素イオンで、細胞内液にはカリウムイオンが多く含まれている。

 

筋肉が収縮するときには脱分極が起きて、ナトリウムイオンは細胞内へ流入し、逆にカリウムイオンは細胞外へ流出する。

 

スポーツなどで多量に汗をかいた時、妊娠中でカルシウムやマグネシウム不足が続くとき、下痢による脱水症状が続くとき、糖尿病や腎不全、肝硬変のある人では代謝の異常により、体液の電解質のバランスが崩れて、神経や筋肉が興奮し易い状態になる。

 

 

予防:
こむら返りの予防には、カリウム・カルシウム・ナトリウムなどの電解質を補給するとともに、水分をしっかり摂取することが大切である。

 

この観点から、スポーツをするのであれば単なる水分より、スポーツドリンクのほうが望ましいということになる。

 

 

※脱分極:
細胞膜は静止状態では、細胞内が電気的に陰(-)極、細胞外が陽(+)極に分極している。脱分極とは、細胞が刺激を受けると、細胞内のマイナスの電荷が減少して、膜電位がゼロに近づく現象。