fMRIとは、分かり易く言えば、巨大な磁石のようなものによって脳をめぐる血流を視覚化することができる機械である。

 

これを使えば、人が様々な感情を抱いている際に、脳のどの部分が活性化するかが一目で分かる。

 

活性化した部分には血液が集り、充血した状態になるからである。

 

活動中の脳がどんな状態にあるかは謎に包まれていたが、fMRIの登場で大きく解明が進んだ。

 

これにより様々な情動に脳のどの部分が関連しているかも、ピンポイントで分かるようになった。

 

さらに明らかになったのは、こうした脳内の活動パターンに一定の安定性があることである。

 

もしも、あなたの喜びの瞬間に脳のどこが活性化するかを調べたら、半年後に何か別の喜びがあった時にも、だいたい同じ辺りが活性化する。

 

悪い知らせを聞いた時には、喜びの瞬間とは別の部位が活性化するが、それから一年後に何かで失望を味わったら、やはり同じ場所に反応が現れるはずである。

 

fMRIを用いれば被験者は、自分を偽ることも、実験者が聞きたがっている(と被験者が思っている)回答を故意に選ぶこともできない。

 

これが、脳の反応を直接計測する方法の大きな利点である。