カテゴリー:症状の記事一覧

リハビリ(理学療法・作業療法)の素材集

理学療法・作業療法士・リハビリテーションに関する様々な素材を情報発信していきます

カテゴリー:症状

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    この記事では、『ABC理論(ABC思考法)』について、簡単に紹介していく。ABC理論(ABC思考法)とはABC理論(ABC思考法)とは、アルバート・エリス(AlbertEllis)が提唱した理論療法(心理療法)であり、認知行動療法にも共通した考えを持っている。それもそのはずで、ウィキペディアには以下のように記載されている。論理療法(ろんりりょうほう、Rationaltherapy)とは、アルバート・エリス(AlbertEllis)が1955年に提唱した心理療法で、心理的問題や生理的反応は、出来事や刺激そのものではなく、それをどのように受け取ったかという認知を媒介として生じるとして、論理的(ra...

  • 症状 - 身体における様々な症状

    この記事では、浮腫に関して解説している。浮腫とな何か?(腫脹との違い)、浮腫にはどんな分類があるのかなど、興味がある方は観覧してみてほしい。浮腫(むくみ)とは『浮腫(edema)』とは、一般的に『むくみ』などと呼ばれることもあり、以下の様に定義される。「血漿量の増加あるいは減少を問わず、細胞外液、特に組織間液が異常に増加した状態」浮腫(むくみ)は『水腫』とも同義である。念のため、辞書も引用しておく。浮腫とは:細胞外液量、特に間質液量が異常に増加・貯留した状態。通常、間質液が2~3ℓ以上に増加すると、臨床的に浮腫と判定されやすい。体重増加、皮間上から圧迫で圧痕を残すことによって確認できる。~『書...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    以前「整形外科枕の作り方」という記事の基となった「スゴ腕外来」というTV番組内で、認知行動療法関する内容も放送されていたので記事にしてみた。内容は、『慢性腰痛症に対する認知行動療法』となる。認知行動療法について興味のある理学療法士・作業療法士さんは観覧してみてほしい。認知行動療法と慢性腰痛「治療の第一歩は腰痛の原因は腰に無いということを分かってもらうことです」TV番組でこう語るのは、福島県立医科大学付属病院整形外科医の大谷晃司先生だ。この病院の最先端で画期的な治療法が評判を呼び、全国から慢性腰痛を患った人々がやってくるとのこと。「10回以上も手術を受けて、うちの病院に来た時は全く歩けない人がい...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    この記事では、認知行動療法の一環として一般的に用いられているグループセラピーに関して、通所リハビリのとある風景と絡めながら考察してみた。認知行動療法におけるグループセラピー認知行動療法において認知の歪みを修正する際、医師やセラピストと一対一で治療を行うこともあるが、グループセラピーとして5~10人程度で行われることもある。そして、グループセラピーのメリットは以下のようなものが挙げられる。①自分では思いつかない思考が見つかる②他者の良い面を取り入れることで、考えや行動を変える「モデリング効果」がある③自分と同じ症状を持った人たちがいると分かったり、自分の思いに共感してもらえることで安心感につなが...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    この記事では認知行動療法(の認知療法)に活用出来そうな、「読書療法」と「痛み動画」について記載していく。特に記事の最後に掲載している動画は「痛みを理解する上で、世界で一番分かり易い動画」だと思うので、ぜひ一度観覧してみてほしい。痛みに対する正しい知識を身につけよう痛みを抱えたクライアントは、誤った思い込みや不必要な不安・恐怖を有している場合がある。これは、認知バイアスがかかった状態だが、このバイアスを修正することができれば、『自己効力感(セルフエフィカシー)の向上』や、『脳の疼痛抑制系』を賦活につながる可能性がある。そのため、痛みに対する基礎知識を分かり易く伝えることは大切で、動画や冊子を渡し...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    この記事では、認知療法として用いられる「日記」の効果に関して、記憶バイアス・注意バイアスにフォーカスを当てながら解説していく。日記による記憶バイアスの修正自分自身の記憶バイアスを修正する手段の一つとして、日記を書くことが挙げられる。人は良くも悪くも記憶バイアスを有していますが、日記を読み返すことで、自身の記憶から抜けていた出来事を思い出すことも可能となる。うつ病と日記抑うつ傾向によって負の記憶バイアスがかかったクライアントに対しても、日記によって「ポジティブな出来事も存在した」という事実を再認識してもらうことで、バイアスの修正が可能とされている。抑うつ傾向なクライアントに対して日記を書いてもら...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    この記事では、認知バイアスの一つである「注意バイアス」に関して解説していく。注意バイアスとは私達は(無意識に)特定の事象へ注意が向きやすい傾向を持っており、この『傾向』には個人差がある。そして、この個人差は認知バイアスによってもたらされていると認知行動療法では考え、注意に関する認知バイアスの事を『注意バイアス』と呼ぶ。一般論として、(注意バイアスによって生じた)私たちの選択的注意はポジティブな事象よりも、ネガティブな事象に向きやすいとされている。その理由は分かっていないが、一つの仮説として、人々は遥か昔から自然と言う驚異に立ち向かうために必要な情報として「死」「脅威」「危険」などへ注意する能力...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    この記事では、認知バイアスの一つである「帰属バイアス」に関して記載していく。帰属バイアスとは帰属とは「付くこと」「従うこと」などを意味し、例えば「会社に帰属する」などの表現に用いられる。そして心理学における『帰属』とは、何らかの出来事・他人の行動・自分の行動の原因を説明する心理過程を示す際に用いられる用語であり、帰属には以下の2パターンが存在する。①内的帰属:何らかの事象の原因は、個人の性格や態度や特質や気質のせいであると思考する。②外的帰属:何らかの事象の原因は、行動が行われた周囲の状況であると思考する。例えば、あなたが歩いていて、人にぶつかったとしたら、「よそ見をしていた自分が悪い」と思う...

  • 症状 - 痛みについて - 痛みと認知・情動

    この記事では、理学療法士・作業療法士の治療対象となりやすい「慢性疼痛」という用語について考察していく。急性痛と慢性痛という分類痛みには様々な分類方法があり、例えば以下の様な分類が挙げられる。①痛みを症状で分ける分類(アロディニア・痛覚過敏・自発痛・灼熱痛など)②痛みの原因による分類(侵害受容性疼痛・神経因性疼痛・心因性疼痛)そんな中で、以前より「急性痛」・「慢性痛」という分け方が存在する。急性痛・慢性痛に関しては、どれくらい痛みが続いているかという「期間」で決められていることが多いものの、「期間」について統一した見解は存在ない。※国際疼痛学会は6か月以上持続するあるいは繰り返し発生する痛みを慢...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    この記事では、『アロディニア』という用語について解説していく。痛覚過敏とアロディニア痛覚過敏(hyperalgesia)とは以下を指す。『どんなに軽微な侵害刺激に対しても、感作が生じているために本来の刺激以上に強い痛みが生じてしまう状態』これに対して、アロディニア(allodynia)とは以下を指す。『皮膚に触覚刺激、軽い圧刺激など、普通痛みを起こさないような非侵害刺激が加わっただけでも痛みを生じてしまう状態』画像引用:ペインリハビリテーションこの画像は、痛覚過敏が侵害刺激で「ものすごく痛いと感じる」のに対して、アロディニアが非侵害刺激ですら「すごく痛いと感じる」というのが分かり易い。 例えば...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    医療・看護で大切な知識である『自己効力感(セルフエフィカシー)』について評価尺度や高め方などを分かりやすく解説しています。また、セルフエフィカシーと疼痛・鎮痛の因果関係についても解説しています。

  • 症状 - 痛みについて - 内因性疼痛抑制系

    この記事では、身体が有している神秘手的側面の一つとしてプラシーボ効果に関与する『内因性オピオイド』について記載していく。オピオイドとオピオイド受容体モルヒネは現在でも最も有効な鎮痛薬として使用されるが、その成分はけしの実から採れるアヘンである。そして、アヘンのことを『オピウム』といい、この名前から「モルヒネと同じような性質を示す物質」の総称として使われる『オピオイド』という言葉ができた。※「オイド」は「~様の」という意味で、つまりは「モルヒネ様の」という意味である。オピオイドが痛みに効くということは、きっとオピオイドを受け取って働くような何らかの仕組みがあるであろうと古くから考えられてきた。そ...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    この記事では、リハビリ(理学療法・作業療法)でも用いられることのある用語として『コーピングスキル』を開設していく。コーピングスキル『コーピングスキル』とは「ストレスや脅威に直面したとき、積極的に対処し克服しようとする個人の適応力」を指す。痛みが急性痛から慢性痛に移行している場合は、除痛と並行して、「痛い時にはどうする」、「痛みを増悪させないためにはどうする」、「調子が良い時にはどうする」など、コーピングスキルとして痛みに関連する具体的な対処方法を多く身につけることも大切になる。このようなコーピングスキルの獲得によって「万が一痛みが生じたり、悪化しても対処できるのだ」という自信がつけば、不安や恐...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    組織損傷が生じると、多くの場合は患部を中心に痛みが発生するが、時として患部から離れた遠隔部に痛みが発生することがある。そして、痛みの原因となる部位と異なる部位に生じる痛みを関連痛(referredpain)と呼ぶ。関連痛は内臓のみならず、関節や軟部組織由来で起こる事も知られている(仙腸関節の関連痛なんかは理学療法士の間では有名かもしれない)。この記事では、そんな「運動器における関連痛」に関しても言及していく。内臓の関連痛関連痛は「内臓に問題が生じた際に起こる」ということで有名である。例えば、心臓に問題がある(狭心症や心不全など)なら左肩~左腕に関連痛が生じたり、胆嚢なら右肩に関連痛が生じたりす...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    この記事では、リハビリ(理学療法)を実施ておく上で整理しておきたい『急性痛』と『慢性痛』の基本的な知識を、違いも含めて記載していく。痛みとは?そもそも痛みとは何だろう?国際疼痛学会は、痛みの定義を以下の様に記載している。『実質的または潜在的な組織損傷に結びつく、あるいはこのような損傷を表わす言葉を使って述べられる不快な感覚・情動体験である。』Anunpleasantsensoryandemotionalexperienceassociatedwithactualorpotentialtissuedamage,ordescribedintermsofsuchdamageこの定義での重要なポイント...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    この記事では、理学療法士・作業療法士の治療対象となりやすい「慢性疼痛」という用語について考えていく。急性痛と慢性痛という分類痛みには様々な分類方法があり、例えば以下の通り。①痛みを症状で分ける分類:アロディニア 痛覚過敏 自発痛 灼熱痛・・・・・・・・・・・など②痛みの原因による分類: 侵害受容性疼痛 神経因性疼痛 心因性疼痛そんな中で、以前より「急性痛」・「慢性痛」という分類が存在する。ただし、急性痛・慢性痛に関しては、どれくらい痛みが続いているかという「期間」で決められていることが多いものの、「期間」について統一した見解は存在しない。※国際疼痛学会は6か月以上持続するあるいは繰り返し発生す...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    普段は「中枢神経感作」という用語を使っているが、「中枢感作」や「中枢性感作」という用語のほうが認知されているようなので、この記事では「中枢感作」という表現を用いてながら理学・作業療法士が知っておくべき疼痛の基礎知識を述べていく。脊髄後角は一次・二次侵害受容ニューロンがシナプスする変電所痛み刺激は一次侵害受容ニューロンを伝って、脊髄後角における二次侵害受容ニューロンとシナプスすることで、脳へ痛み情報を送ることになる。この一次侵害受容ニューロンと二次侵害受容ニューロンのシナプスでは、化学物質による伝達で痛み信号のバトンが渡されることのなるのだが、その際の神経伝達物質として使われているのが『グルタミ...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    この記事では私の個人的な体験も含めながらプラセボ効果について解説していく。プラセボ効果とはラテン語の「Iwillplease」にあたる言葉が由来の『プラセボ効果』とは、「これを飲めば絶対に良くなる」と信じて薬を飲んだ場合に、たとえそれが砂糖を丸めたものなど薬理効果を持たない『偽薬』に過ぎなくとも、実際に具合がよくなったり症状が改善したりする現象を指す。そして、この「偽薬によるプラセボ効果」は病院でも治療目的で使われることがある。例えば、不眠を訴える入院患者に対して、薬の連用による薬物依存を防止するため、偽薬(例えばラムネなど)を与えることなどである。プラセボ効果を実感したエピソード私自身も、学...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    この記事では、医療現場のける独特な雰囲気が醸し出すプラシーボ効果である「医原劇プラシーボ効果」について記載していく。また、後半は理学・作業療法士のセミナーにおけるプラシーボ効果の影響についても言及していく。プラシーボ効果とはプラシーボ(プラセボ)効果について、簡潔に分かりやすく記載されている文章が『書籍:高齢者の痛みケア』に掲載されていたため以下に引用する。プラセボとは:『プラセボ』あるいは『プラシーボ』という言葉は、ラテン語の「Placebo」に由来し「私を喜ばせるでしょう」という未来形である。つまり「ある物質、または手段で人を満足させること」である。一般的な定義は、「真正の処方が必要な徴候...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    この記事では、脊柱の痛み(腰痛や頸部痛など)に対する神経ブロック療法(ブロック注射)について解説していく。神経ブロック療法(ブロック注射)とは?神経ブロックは、外科手術で用いられている麻酔を応用した治療法である。神経ブロックによって、痛みを伝える神経をブロック、すなわち遮断することで鎮痛を図ることが可能となる。※痛みを大脳に伝達する神経の働きを麻酔薬によって一時的に遮断することで、患者は痛みを感じなくなる。神経ブロックで得られる即自的効果は一時的であり、つまりは『麻酔が効いている時間だけしか効果が無い』ということになる。ただし、定期的に繰り返し行うことで、麻酔が効いていない時間帯の痛みも徐々に...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    この記事では、軸索反射について解説していく。軸索反射は、痛みに関与していると同時に、鍼灸や徒手療法にも関与しているので、是非参考にしてみてほしい。軸索反射の発生機序以下が軸索反射の機序となる。軸索反射の機序①求心性伝導痛み刺激により侵害受容器から発生した求心性インパルスは、一次侵害受容ニューロンの脊髄側末端部にまで到達する。そして、そこでグルタミン酸・サブスタンスP(SP)・カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)といった神経伝達物質を放出する。※この様に末梢側から中枢側方向への伝導を『求心性伝導』と呼ぶ。軸索反射の機序②逆行性伝導一次侵害受容ニューロンの末梢側(自由神経終末)は幾つもの枝に...

  • 症状 - 痛みについて - 内因性疼痛抑制系

    ゲートコントロール理論(門制御理論)は理学療法士にとって馴染みのある用語の一つであり、徒手療法の作用機序の一つとして用いられることも多い。この記事では、そんな『ゲートコントロール理論』について否定的な見解も含めて、分かりやすく簡単に解説していくゲートコントロール理論とはゲートコントロール理論とは、心理学者のメルザックと生理学者のウォールが1965年に科学雑誌「サイエンス」に発表した内因性疼痛抑制系における一つの仮説である。※ゲートコントロール理論は「門制御理論」「ゲートコントロール説」「ゲートコントロールセオリー」などとも呼ばれる。日常において「体(例えば手や足)をぶつけて痛みが出た際に、その...

  • 症状 - 痛みについて - 認知行動療法

    この記事では、『学習性無力感』を考えたセグリマン博士が解釈する『楽観思考』について解説している。セグリマン博士が解釈する『楽観思考』とはセリグマン博士は「楽観思考」を以下のように説明している。楽観思考の本質は、前向きな言葉や勝利をイメージすることにあるのではなく、出来事に対する「原因」をどう考えるかにある。だれでも、何かが起こったとき、その原因を自分に説明しようとする。この「説明の仕方」は個性の一つで、幼いころに形成され、外からの強い働きかけがなければ一生の間ずっと変わらないとされている(あるいはメタ認知を働かせ、自信を俯瞰的に観察することが変化を起こすために重要となる)。楽観思考・悲観思考に...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    この記事では、疼痛と密接に関与しており、尚且つ徒手療法の作用機序としても用いられることもある「神経性炎症」について記載していく。神経性炎症とは神経性炎症とは、一次侵害受容ニューロン(主にC線維)における逆行性伝導(軸索反射・後根反射)によって放出される神経ペプチドによって起こる炎症性症状を含めた様々な作用のことを指す。神経ペプチドには様々な種類が存在するが、一次侵害受容ニューロンの末梢側末端部・脊髄側末端部の両端において疼痛に関与する神経ペプチドとしては『サブスタンスP(SP)』『カルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)』などがある。※神経ペプチドには、SPやCGRPといった疼痛に関与する物...

  • 症状 - 痛みについて - 内因性疼痛抑制系

    この記事では、身体における内因性疼痛抑制系の要ともいえる『下降性疼痛抑制系(descendingpaininhibitorysystem)』について記載していく。下降性疼痛抑制系と、その要であるPAG下降性疼痛抑制系とは、『中脳中心灰白質(PAG:periaqueductalgrey)』からの下降性出力により、脊髄後角における一次侵害受容ニューロンと二次侵害受容ニューロン間のシナプス伝達を抑制し、痛みの情報伝達をブロックする疼痛抑制機構である。下降性疼痛抑制系に関与するPAGからの下降性出力としては下記の2つである。①ノルアドレナリン系:橋・橋網様体の『橋中脳背側被蓋部(DLPT)』・『青斑核...

  • 症状 - 痛みについて - 内因性疼痛抑制系

    この記事では徒手療法のアプローチ(DNICアプローチ)にも応用されることのあるDNIC(広汎性侵害抑制調節)について記載していく。DNIC(広汎性侵害受容性調節)とはDNIC(広汎性侵害抑制調節)とは「痛みが痛みを抑制する現象で、全身のあらゆる部位に加えた侵害刺激(熱刺激、機械適刺激、発痛物質による化学刺激のような多様な刺激)が本来の痛みの情報伝達を抑制する」というものである。DNICにより、痛み信号があちこちから一度に入った時には最も緊急を要する場所の痛みだけが伝わり、他の場所はとりあえず後回しにして痛みが抑えられる仕組みになっていると考えられ、生命を維持していくための優れたしくみの一つと言...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    ウサギにワクシニアウィルスを摂取させて炎症を起こし、それに対する生体防御反応として産生された物質を抽出精製した『ワクシニアウィルス接種家兎炎症皮膚抽出液』と呼ばれる成分(商品名はノイロトロピン)がある。※以下はワクシニアウィルス接種家ウサギ炎症皮膚抽出液をノイロトロピンとして記載この成分は、動物実験で下降性疼痛抑制経路の活性化が認められており、人間にも鎮痛効果をもたらす。※ただし、鎮痛薬に関しては珍しく、詳細な機序は未だに不明である。ノイロトロピンの特徴は『急性痛にはさほど効果はないものの、慢性痛には比較的効果が高い』という点である。そのため、帯状疱疹後神経痛、CRPS、線維筋痛症など難治性の...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    プラシーボ効果の一般的な定義は下記となる。『プラシーボによって起こされる心理的ないし心身的効果(Plotkin1985)』そして、プラシーボ効果の『プラシーボ』という言葉は、ラテン語の動詞「プラケーレplacere」に由来し、「人を喜ばせる、楽しませる、満足させる」という意味から出発している。しかし残念なことに、現在にいくつか存在している『プラシーボ』の定義は、「治療効果判定の面倒な変数」「医学的なペテンやイカサマ」といったネガティブなイメージと結びつきやすい内容となっている(定義の例えは下記を参照)。プラシーボの定義狭義:「薬理的に不活性な薬物や物質の投与(Shapiro1959)」「真正の...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    「医療的な環境」や「医療従事者が自分に何かしてくれるという信頼感」はクライアントに症状軽減への期待感を発生させることが可能である。文献的にも、初めに痛みの軽減を経験し、その後さらにそれを期待する被験者ではプラシーボによる一貫した痛みの軽減が、迅速かつ確実に条件づけされる(感作される)ことが示されている。期待感はそれが学習されると、関連した刺激に対しても容易に一般化される。肯定的な精神的態度や、特異的なものにしろ、類似したものにしろ、治療的介入が良い結果をもたらしてくれるという期待感は、医療を求める個人にとってはごく普通のことである。そして、痛みの治療における初期の成功は、さらに前向きの方向で期...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    『認知不協和説(cognitivedissonance)』とは「心理学的に矛盾する2つあるいはそれ以上の信念を持つこと」とされている。不協和によってつくられた緊張状態は、その人が一番真実だと思いたい信念を増幅することによって、その人の不協和を減らすように動機付けする。※このような動機付けは『確証バイアス』を起こす。例えば、自分の全財産をなげうって、以前から大好きであった新車を、念願の思いで購入したとする。しかし隣人がやって来て、「あなたの車は雑誌でも取り上げられるほど有名だよね。ただ、自動車の専門家が、その車のことをボロクソに批評をしていたよ」と、あなたに告げたとする。その際、あなたは認知的不...