この記事ではコッドマン体操について記載していく。

 

コッドマン体操とは

 

コッドマン体操(exercise)とは『振り子体操』や『アイロン体操』などとも呼ばれる。

 

コッドマン体操の姿勢は棘上筋に負担のかからない挙上位での運動を可能にする。

※体幹前傾姿勢によって、相対的に上肢が勝手に挙上位になる。

 

第2肩関節(棘上筋)に負担をかけずに、上肢自体の重さや重錘などの重さで肩関節周囲組織へ牽引を加え、関節包に伸張を加えることができる。

 

これにより烏口肩l峰アーチ下での上腕骨大結節のスムーズな運動(通過)を可能にしている。

 

コッドマン体操は、肩関節周囲組織の痛みやそれに伴うROM制限などの機能改善を図ることを目的としている。

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コッドマン体操(Codman exercise)の方法

 

コッドマン体操(Codman exercise)の基本肢位は、健側の手を机の上におき、体幹前傾位で(腰をかがめて)患側の手を下に垂らす。

 

この基本肢位のまま以下の①~③の運動を行う。

 

  1. 体の反動を用い、上肢を上下(肩関節屈曲・伸展運動)方向に振る。

    膝の屈伸によって状態を揺らすことによって、(肩関節をリラックスさせた状態のまま)上肢を前後(肩関節屈曲・伸展)に振ることが出来る。

     

  2. 体の反動を用い、左右(肩関節水平内外転運動)方向に振る。

     

  3. 体の反動を用い、手を内外方にゆっくり回旋させる(クルクルと上肢を回す)。

    時計及び反時計方向に円を描き、徐々にその円を大きくする。

 

 

Stopping exercise(コッドマン体操の前処置エクササイズ)

 

ここではコッドマン体操を紹介しているが、前述したようにコッドマン体操は肩関節周囲筋が脱力できていることが大前提である。

 

でもってコッドマン体操の前処置として位置づけられる(あるいはコッドマン体操が何らかの理由で難しい量例に適応される)エクササイズに『Stopping exercise』があり、目的・方法は以下の通り。

 

Stopping exerciseの目的:

  • 腕の自重を用いて軟部組織を伸張する。

    ※コッドマン体操と同様に、段階的に重りを追加してもOK。

 

Stopping exerciseの方法:

  • 上肢挙手上が可能な角度まで、体幹を前傾させる。
  • 床に対して上肢を垂直に下垂し、肩関節周囲筋を脱力させる。

    ※要は「コッドマンの基本肢位のままリラックスする」というのがStopping exerciseである。

 

 

コッドマン体操(Codman exercise)を動画で紹介

 

話をコッドマン体操(Codman exercise)に戻して、動画を紹介してみる。

 

上肢だけの重みで体操を実施した動画になる。後半はセラピストが上肢を前後左右に押すことで、肩関節(肩甲上腕関節)がリラックス出来ているか(プラプラと動くか)を確認している。

 

この様にリラックスできていない状態で、肩の力を利用して動かしてしまうと意味がないのだが、機能障害を有している人では無意識に肩周囲筋が緊張してしまっている人も多い。

 

 

 

以下は、上肢を回しながら動かしているコッドマン体操を側方から撮影した動画になる。

肩関節を完全に脱力するのは難しいが、骨盤を振るなどを利用して上肢を動かしているのが分かると思う。

 

 

 

コッドマン体操(Codman exercise)の留意点

 

肩甲上腕関節のスムーズな動きを得るために、以下の点に留意しながら運動を実施する。

 

  • 基本姿勢で、肩の力を抜く(運動も肩の力を抜いたまま、あくまで体を揺することによる反動で上肢を動かす)。

 

  • 疼痛が生じた場合は我慢させない(中止する)。

 

  • 肩甲上腕関節の可動性や疼痛の状態に応じて、体幹前傾角度は調節する。

 

  • この運動は①~③で10分程度で、1日2~3回行う。

 

  • 第一日目は手に何も持たずに行う。

    翌日からは重り(アイロンを握る・重錘を巻くなど)を使用しながら行う。

 

 

コッドマン体操(Codman exerxise)の対象

 

適応は肩関節機能障害だが、敢えて適応疾患としては以下などが挙げられる。

・肩頚腕症候群

・五十肩(腱板損傷などを含む)

 

・・・・などで、コッドマン体操に良好な反応を示すもの。

 

高齢者の中には、肩のリラクゼーションが困難で、体幹を揺らす動作ではなく肩の力で上肢を動かそうとしてしまうケースもあり、説明しても難しいようなら非適応となる。

 

※当然、コッドマン体操で疼痛を誘発する場合も非適応。