この記事では、脊柱のカップリングモーション(組み合わせ運動)について、「胸・腰椎」と「中部頸椎」に分けて記載していく。

 

胸・腰椎のカップリングモーション

 

胸・腰椎の「非機能的側屈」では回旋を反対方向へ起こすとされている。

 

具体的な例として『胸・腰椎左椎間関節が制限されるとき』には以下の制限が起こる。

 

・前屈→左へ変位

・右側屈→制限

・右回旋→制限なし

・左側屈→制限なし

・左回旋→制限

 

 

中部頸椎のカップリングモーション

 

中部頚椎の「非機能的側屈」では回旋を同側へ起こすとされている。

 

具体的な例として、)中部頚椎左椎間関節が制限されるとき以下の制限が起こる。

 

・前屈左へ軽度変位

・右側屈→制限

・右回旋→制限

・左側屈→比較的制限なし

・左回旋→比較的制限なし

 

 

中部頸椎におけるカップリングモーションに関するQ&A

 

質問:

中部頸椎において「側屈には同側の回旋が伴う(例えば、右側屈には右回旋が伴う)という理屈だと、「首を右へ傾けてください」と指示すると頚部側屈のみならず同側回旋もともなうため目線は右肩を向いてしまうはずなのに正面を向けているのは何故か?

 

回答:

中部頚椎右回旋を後頭下関節(環椎後頭関節・環軸関節)の左回旋が代償しているから正面を向くことが出来る(だだし後頭下関節の機能障害が起こっていれば、この限りではない)。

 

 

質問:

明らかに体幹右側屈と右回旋が制限されている症例がいた。

coupled motionsに当てはまらないが??

 

回答:
例えば、胸・腰椎の右椎間関節が制限されているレベル・左椎間関節が制限されているレベルがいくつか複合的に存在している可能性がある。

 

・・・つまり、あくま自動運動であたりをつけるということ。他動運動検査で詳しく評価し、厳密な制限部位・不安定な部位を特定していく必要があるということ。

 

 

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腰椎に関するカップリングモーションに関して、この記事では以下の様に記載した。

 

胸・腰椎の「非機能的側屈」では回旋を反対方向へ起こすとされている。

 

しかし、これは文献によって異なっており、その点に関して言及した記事は以下になる。

 

腰椎のカップリングモーション(組み合わせ運動)は文献によって異なるよ