ドイツ徒手医学を1年間学んだ感想を記載していこうと思います。

 

ドイツ徒手医学を1年間学んでの感想

 

ドイツ徒手医学に関する下記のカリキュラムをこの1年で受講することができました。

 

  1. ベーシックコース
  2. ベーシック認定試験
  3. LBB1-1
  4. LBB1-2
  5. LBB2-1

 

ベーシックコースは日本にしかないカリキュラムらしく、ドイツ徒手医学のコンセプト、四肢筋の解剖・運動学、凹凸の法則、四肢に関するのメジャーなモビライゼーション、体幹のメジャーな評価方法を学べました。

 

このカリキュラム内容は毎回少しづつ変わっているらしいです(良いものにしていこうという意味で)。

 

 

ドイツ徒手医学における研修の流れ

 

ドイツ徒手医学の講習会は2日連続で休憩時間も合わせて各9時間で、初日は終り頃には心身ともにヘロヘロになります。2日目はヘロヘロになりながらも達成感でいっぱいになります。

 

人に聞いた話では、他のマニュアルセラピー講習会でも大体朝から晩までミッチリあることが多いようです。

 

どのコースも先生や受講者の自己紹介から始めます。

 

これが済むには1時間以上かかるし、段階的な受講システムで好きなコースから選べるわけではなくLBB1以降は受講生の顔ぶれもそんなに変りないので無しにしてほしいのですが毎回あります。

 

※ちなみにパリス講習会では「以前は自己紹介してもらっていたが、最近は時間がかかるからやめた」と先生がおっしゃっていました。

 

LBB1-2以降であれば自己紹介の次に、これまで学んだ手技を先生から皆へ出題されます。

 

出題内容は「○○手技をしてみて下さい」ではなく「左腰部に寝返りもうてないくらいの痛みがってその部分は筋緊張も強くなっている人が来ました。

 

横向きに寝ていたら楽だと言っているのですが、この人の評価をする前に軟部組織を緩めることで少しでも痛みを取って楽な状態にしてあげてください」といった出題方法なので臨床にも結び付きやすく、覚えていたと思ってもその場で瞬時に活用できなかったりといった不十分な点も整理できるので非常に楽しいです。

 

1時間くらいやるのですが、様々な体格の受講者に触れるためそれぞれの個人差も体感できます。また、被検者役では「この人の力加減は気持ち良いしすごく参考になる」「この人の触れ方は不快だし、自分も気をつけよう」と何人もに触れられることでしか分からないことを学べます。

 

これは2日目の朝にもあります。

 

LBB1-2では余裕でしたが、LBB2-1では知識が膨大になってきて頭から湯気が出そうになったことを覚えてます(汗)

 

コースの内容は講義3~4割・実技6~7割といった感じでしょうか。

 

実技に関しては、その中で以前学んだ評価・治療手技の再度復習が3~4割・あたらしいものが6~7割といった感じでしょうか。

 

この復習というのが重要で、単に復習するのではなくどんな人にどんな段階で活用できるのかが理解できるような復習の仕方なのでかなり臨床で役立てることが出来るようになります。

 

上手く説明できませんが、一度目ではパズルの1ピースとしてしか認識できていなかった評価や手技の一つ一つがこの復習によりつながっていくような進め方になっています。

 

これにより学んだことが「身についている」と実感できます。

 

 

WHOにも認められた教育システム

 

話は少し逸れますが、以前掲示板に以下のような内容が載っていました。

 

「WHOに関してですがドイツ、スイス、オーストリアの徒手医学会が長年レポートを提出しておりまして、2007年に徒手医学が世界のスタンダードな医療として認められました。これは我々業界にとって画期的なことであると思います。50年かけてやって認められ今から更に世界に普及していくことになると予想されます。これは医師とPTの連携により成し得た業績であり、世界に誇れるドイツ徒手医学を学べる環境に感謝したい気持ちです」

 

そこには「WHOに認められた要因にこの教育システムも挙げられる」とも書かれてあり、それを読んだ当初は「へぇ~」くらいにしか思いませんでしたが、今では評価・治療手技内容以外に必然的に身についていく教育システムも素晴らしいと実感しています。

 

ですが、LBB2-1を受講するまではここまで絶賛する気持ちにはなれませんでした。

 

何故ならLBB1ー1で手技に関しては股関節の内容が中心で学校でモビライゼーションをかじった僕にとっては少し物足りなかったですし、LBB1-2で学んだ腰部・仙腸関節講習は新しい情報量が膨大で満足はしたものの一つ一つのピースがつながっていない状態で持ち帰ったため臨床に生かし切れていないこともあったためです。

 

LBB2-1では膝関節+腰部(復習+新手技)で構成されていて、腰部に関する治療の組み立て方が前回とは段違いにできるようになったと思っています。

 

もしこれからドイツ徒手医学を学ぼうと考えているかたがいらっしゃれば、LBB2-1から格段に楽しくなっていくことを是非覚えておいてもらいたいと思います。

 

LBB2-2では足+仙腸関節が学べ、仙腸関節に関する治療の組み立て方が上達するのではとワクワしています。

 

LBB3では腰・仙腸関節・股・膝・足の各評価・治療をバラバラに観ていくのではなく全体としてとらえて組み立てていけるのではと、これまたワクワクしています。

 

 

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