この記事では、運動負荷試験の一つである『自転車エルゴメーター法』について記載していく。

 

自転車エルゴメーターとは

 

『自転車エルゴメーター法』は、自転車エルゴメーターを用いた運動負荷試験となる。

 

でもって、「自転車エルゴメーター」は「エルゴメーター(ergometer)」と略して呼ばれることも多い。

 

自転車エルゴメーターは、一般的に「固定された自転車」を指す。

 

 

運動負荷試験に用いられるエルゴメーターは、自転車タイプ以外にも、「上肢用エルゴメーター」や「臥位タイプのエルゴメーター」も存在する。

 

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自転車エルゴメーター法とは

 

自転車エルゴメーター法とは『運動負荷試験』の一つであり、以下を指す。

 

「エルゴメーターを一定の負荷と速度(1分間の回転数)で決められた時間動かし、負荷を与える方法」

 

※エルゴメーター(機械)を用いることで、抵抗と速度により負荷最を変えることができるのがエルゴメーターの特徴と言える。

 

自転車エルゴメーター法は、主に心機能の評価に活用され、駆動時に心電図も測定する。

 

 

自転車エルゴメーター法の準備物(+方法)

 

準備物は以下になる。

 

自転車エルゴメータ:

この装置は固定自転車に取り付けられた動輪の回転によって回転計が動く。

それによりkm/時の走行が換算され、さらに、負荷量をkgで換算することができる。

これらの走行量と負荷量から仕事量(kg・m/分)を換算して一定の運動負荷量を決める。

 

心電計:

安静時心電図を記録した後、心電計の患者コードを接続したまま、自転車に乗せ、心電計を記録しながら、定めた運動負荷量に従って運動を始める。

※心電図は運動前から運動中、運動終了後まで連続的に記録して時間的推移を追って診る。

 

 

駆動時の注意点:

一定のスピードで駆動するよう心がける。

 

 

 自転車エルゴメーターの動画を紹介

 

以下が自転車エルゴメーターを用いた運動負荷試験(エルゴメーター法)になる。

 

以下は、心電図のみならず、最大酸素摂取量も測定している。

 

 

 

自転車エルゴメーター法(運動負荷試験)の中止基準

 

自転車エルゴメーター法(っというか運動負荷試験全般)の中止基準は以下の通り。

※Gibbson et al. 1997: 斉藤2002.一部改変

 

症状 狭心痛、呼吸困難、失神、めまい、ふらつき、下肢痛(歩行困難)
徴候 チアノーゼ、顔面蒼白、冷汗・運動失調、異常な心悸亢進
血圧 収縮期血圧の上昇不良あるいは進行性の低下、
異常な血圧上昇(225mmHg移乗)
心電図

明かな虚血性ST-T変化、
調律異常(著しい頻脈や除脈・心室性頻脈、頻発する不整脈、心房細動、R on T 心室期外収縮など)、
2~3度の房室ブロック

 

 

運動負荷試験の関連記事

 

運動負荷試験の目的は、運動負荷試験による心電図異常やその他の臨床症状を運動により誘発し、安静時に発見できない異常を発見することである。

 

もう1つの目的は運動耐容能を把握し、日常生活やレクリエーションなどの生活指導と適切な運動処方を行うためである。

 

そんな『運動負荷試験』は、自転車エルゴメーター法以外にも存在し、それらは以下の記事でまとめているので、興味がある方はチェックしてみてほしい。

 

 運動耐容能とは?!(運動耐用能じゃないよ) 運動負荷試験のまとめ一覧

 

 

運動負荷試験には、この記事で紹介した「進行基準」や「中止基準」を守りつつ、リスク管理には注意を払わなければならない。

 

また、循環器・呼吸器疾患の状態によっては、ADL(日常生活活動)自体が運動負荷試験になることになる(わざわざ、マスター2段階法などは実施しない)

 

METs(メッツ)とは? 代謝当量を把握して運動処方やリスク管理に活用しよう

 

ADL(日常生活活動・日常生活行為)とは? 定義や評価法を整理しよう

 

 

余談として、この記事と合わせて読まれやすい記事として以下を紹介しておく。

 

リハビリのリスク管理に『安全管理・中止基準のガイドライン』を知っておこう!

 

バイタルサイン(vital signs)の基準値をザックリ理解!