この記事では、医療従事者(リハビリ・看護など)にオススメな『聴診器』を紹介してみる。

 

※ついでに、聴診器の使い方もザックリと補足しておく。

 

目次

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おススメ聴診器

 

ここに記載されているのは、リットマンの中でも値段が安い(が機能は申し分ない)「クラシック」になる。

 

クラシックよりも値が張るものをお探しであれば、アマゾン内で「リットマン 聴診器」で他のも検索してみてほしい。

 

色は以下の3つが存在する(一番人気は黒らしい)。

 

 

 

 

 

聴診器は単に血圧を測るだけでなく、胸部や腹部などの聴診にも使用する。

 

アマゾンでは安価な商品も多いが、安いものは胸部・腹部の音をより繊細に聴き取ることが難しいことがある。

 

なので、インターネットで1万円程度のものがお勧め。

 

もちろん「安価=低機能」というわかではないが、易い商品を購入する際は、せめてネット上の評価やレビューも参考にして購入しよう(特にノーブランドなばあいは、そこからしか情報は得られない)。

 

 

聴診器について

 

聴診器をお勧めしたついでに、「聴診器」についてザックリ解説しておく。

 

画像引用:http://welchallyn.jp/academic/assessment/auscultation.html

 

 

聴診器(stethoscope)には、以下などの種類がある。

・両耳聴診器

・管状聴診器

・電気聴診器

・・・・・・・・などがある。

 

でもって、通常は両耳聴診器が用いられる(ここで紹介しているリットマンの聴診器も「両耳聴診器」となる)。

 

聴診器はザックリと解説すると以下で構成される。

・皮膚に当てて振動を集める『集音部(chest piece)

・音を伝える『導管部』

・外耳孔に密着させる『耳部』

 

 

でもって『集音部』は、ベル型の部分と膜型(ダイヤフラム)の部分とが背中合せになっており、どちらを用いてもよいように切り換えられる。

 

※一般論としては、以下の様に言われている。

・ベル型は心音など低音性の音の聴取に良い。

・膜型は呼吸音など高音の聴取に良い。

 

 

導管部は短いと使いにくく、長すぎるとエネルギーのロスが大きい。

※一般論としては、通常は40~50cmぐらいが適当との意見もある。

 

 

聴診器の使い方

 

ここからは、ザックリと聴診器の使い方を解説していく。

 

聴診器の集音部は利き手の母指・示指・中指で軽く持ち、指および手首には力を入れないようにし、皮間に当てたヘッドの圧力は微妙に調節できるようにしておく。

 

  • 皮膚面に集音部を強く押しつけると低音がカットされ、高音をよく聴くことができる。
  • 一方で低音を聴くには、ベル型ヘッドを用いて、圧力をできるだけ軽くするとよい。

 

上記の様に、目的に応じて聴診器を当てることが大切となる。

 

 

聴診器を使う際の注意点

 

皮膚と聴診器の集音部の接触面にすき間があると音量が小さくなる。

特に、ベル型の部分では聴取不能になることがあるので注意し、その際には膜型ヘッドの部分を使用してみる。

 

検者の手や集音部が冷たかったりすると患者に不快感を与えたり、冷温刺激による筋収縮の雑音が邪魔になったりするので注意する必要がある。

なので検査前には、検者の手や聴診器のヘッドを暖めておくと良い。

 

聴診中は聴診器を動かさないようにする。

呼吸運動に伴ってヘッドがずれると摩擦音を起こしたり、導管が物に触れたりすると雑音を起こすので注意する。

 

 

聴診音の取り方

 

(病的ではない)正常の安静呼吸では、ほとんど呼吸音は聴きとれない。

 

なので、深く吸気をさせ、呼気は受動的に呼出させる。

 

※口でハアハア音を出さないようにする。

 

聴診の順序は以下の通り。

 

  1. 通常はまず心音を聴取
  2. 次に肺野の聴診

    健常者では、まず左鎖骨下部で肺胞呼吸音を聴く。

    次に、右肺尖、第2肋軟骨のあたりで、気管支肺胞音を聴く。

    頚部の気管上では気管支呼吸音が聴かれる。

 

 

聴診関連動画を紹介

 

いくつか、ユーチューブ上にあって参考になりそうな動画を添付しておくので、興味があればチェックしてみてほしい。