この記事では、運動負荷試験の一つである『トレッドミル法』について記載していく。

 

トレッドミルとは

 

『トレッドミル法』は、トレッドミル(treadmill)を用いた運動負荷試験となる。

 

トレッドミルは日本語で『無限走行盤』訳され、以下によって負荷量を調整できるのが特徴である。

 

  • 歩行(走行)ベルトの回転スピードを上げる
  • 傾斜を変更する

 

運動負荷の調整が可能なため、心肺機能の検査や能力の改善・向上に役立ち、烏d脳療法やスポーツ領域・リコンディショニングなどに幅広く用いられる。

 

 

 

以下はトレッドミルの動画となる(傾斜機能も観覧できる)。

※ちなみに上記のアマゾン商品と同一な商品ではないので誤解なきよう。。

 

 

 

トレッドミル法とは

 

トレッドミル法とは『運動負荷試験』の一つであり、以下を指す。

 

「(トレッドミルの)自動走行するベルトの上を歩かせる。速度と傾斜を変えることにより運動負荷を調整する。歩行という全身運動による負荷のため脈拍数に比し、酸素消費量も大きい。」

 

※運動負荷に対する酸素消費量が一定になるためには、同じ速度で3分間は続ける必要がある。

 

※トレッドミル法は、主に心機能の評価に活用され、駆動時に心電図も測定する。

 

 

トレッドミル法の準備物(+方法)

 

トレッドミル法を十する際の準備物は以下になる。

 

トレッドミル:

トレッドミルのモーター回転によってベルトを回転させ、対象者にそのベルトの上で速度に合わせて歩行させ、さらに、床面の傾斜角を変えて負荷量を大きくする。

 

心電計:

安静時心電図を記録した後、心電計の患者コードを接続したまま、トレッドミルに乗せて、心電計を記録しながら、一定速度の歩調で歩かせる(普通歩行90m/分)。

その後、負荷量を増すために、歩行速度を上げたり、床面の傾斜角を大きくして、対象者が疲労して耐えられなくなるか、心電図に変化が出たときに運動を中止する。

※心電図は運動終了まで記録し、その変化を診る。

 

 

トレッドミル法(運動負荷試験)の中止基準

 

トレッドミル法(っというか運動負荷試験全般)の中止基準は以下の通り。

※Gibbson et al. 1997: 斉藤2002.一部改変

 

症状 狭心痛、呼吸困難、失神、めまい、ふらつき、下肢痛(歩行困難)
徴候 チアノーゼ、顔面蒼白、冷汗・運動失調、異常な心悸亢進
血圧 収縮期血圧の上昇不良あるいは進行性の低下、
異常な血圧上昇(225mmHg移乗)
心電図

明かな虚血性ST-T変化、
調律異常(著しい頻脈や除脈・心室性頻脈、頻発する不整脈、心房細動、R on T 心室期外収縮など)、
2~3度の房室ブロック

 

 

運動負荷試験の関連記事

 

運動負荷試験の目的は、運動負荷試験による心電図異常やその他の臨床症状を運動により誘発し、安静時に発見できない異常を発見することである。

 

もう1つの目的は運動耐容能を把握し、日常生活やレクリエーションなどの生活指導と適切な運動処方を行うためである。

 

そんな『運動負荷試験』は、トレッドミル法以外も存在し、それらは以下の記事でまとめているので、興味がある方はチェックしてみてほしい。

 

運動耐容能とは?!(運動耐用能じゃないよ) 運動負荷試験のまとめ一覧

 

 

運動負荷試験には、この記事で紹介した「進行基準」や「中止基準」を守りつつ、リスク管理には注意を払わなければならない。

 

また、循環器・呼吸器疾患の状態によっては、ADL(日常生活活動)自体が運動負荷試験になることになる(わざわざ、マスター2段階法などは実施しない)

 

METs(メッツ)とは? 代謝当量を把握して運動処方やリスク管理に活用しよう

 

ADL(日常生活活動・日常生活行為)とは? 定義や評価法を整理しよう

 

 

 

余談として、この記事と合わせて読まれやすい記事として以下を紹介しておく。

 

リハビリのリスク管理に『安全管理・中止基準のガイドライン』を知っておこう!

 

バイタルサイン(vital signs)の基準値をザックリ理解!