サイト(+リンク先ブログ)の管理者プロフィール

地方の個人病院で働いている6年目の理学療法士です。

新人1年目で病棟・外来リハビリに携わる傍ら、通所リハビリの再編(っと書くと少し大げさですが)と訪問リハビリの立ち上げを急に任されました。そのため、「1年目でやるべきもっと大切な事が他にあるでしょ?」と不安を抱えながらも、『制度の把握や書類作り』『通所リハビリのシステム作り』『広報活動』などと他の同期とはベクトルが異なった事柄にも力を注ぎました。また、臨床経験を多く積みたかったため理学療法のアルバイトを開始しました。

2年目には経営陣から、どちらの介護事業も軌道に乗ったことが評価されたことや、一年目から不意打ちめいた事をやらせてしまったことへの後ろめたさからか、1年目に行けなかった研修参加への支援をしてもらえました。経営陣から「自分が役立ちそうだと思う研修にどんどん参加して来い」と言われた際に、無数の研修会から参加するものを選ぶのに非常に悩みました。そして、悩んだ末に、筋骨格系に対する理学療法を選択しました。これを選択した理由の一つには『慢性的な疼痛に対するアプローチの限界』を1年目で痛感したことが挙げられます。『痛みへのアプローチ』に関しては、それまで研修に行けなかった分、医学書や学生時代の資料を参考にしつつ試行錯誤したものの、それだけでは越えられない壁にぶつかっていたのです。もちろん、それ以外にも学ばなければならないことは多々ありましたが、一番(教科書での独学や自分のセンスだけではどうにもならない)限界を感じていたものがこれでした。しかし、参加したい研修会を『痛みに対するアプローチ』に絞ったものの、それでも研修会が多すぎて、それぞれの違いを医学書やインターネットで情報を収集しても分からない・・・そんなこともあり、研修選びには苦労した記憶があります。

3年目にも経営陣から、2年目に引き続き研修への支援をしてもらえることとなり、引き続き技術研鑽に励めました。その一方で病院とアルバイトのかけもちで疲労が休みの間に抜けなくなってきたので、アルバイトをやめました。

4年目以降は研修も大分落ち着いてきて、それを自分の中でどの様に消化して自分の体系を作っていくかということも考えながら臨床に携わっています。

また、6年目からは、辞めていたアルバイトを再開させました。

結局は現在に至るまで特定の部署に所属せず、入院・外来・通所リハビリ・訪問リハビリと色々な立場で理学療法を行っています。悪く言えば中途半端なポジション・・・ですが良く言えば様々役割での理学療法に携われるポジションだとも思っています。飽きっぽい性格の僕が一つの職場留まっていられるのも、様々な経験がさせてもらえる職場だからだと今ではとても感謝しています。

※このプロフィールは2011年7月に作成したものです。

サイト作成のきっかけ

5年目に病院ホームページの管理や一部作成を任されることになりました。ですが僕にはサイト作成に対する知識が乏しく勉強する羽目になりました。そして、『せっかく勉強するなら、ついでに自分のサイトも作れないかな』とも思いました。

ではどんな内容にしようかと考えたとき、自分の理学療法が整理出来るようなサイトなら作っていて楽しいのではと思いました。

更に内容を考える中で、新人の頃様々な研修の違いが分からず苦労したことを思い出しました。2年目の最初頃、掲示板にその様な質問を投稿したこともありましたが『興味があるなら全部受講して自分で判断すれば良い』『研修も大切だが、行かなくても出来ることは沢山ある』『違いを知る云々よりもまずは的確に評価出来る能力を磨くことが大切』『人に聞かず自分で調べましょう』など納得のいくコメントは得られませんでした。

今思えば、上記のコメントを下さった方々の中には『違いを自分なりに理解はしているけれども、自分の主観が入っているため、それを述べるのは不適切である』と考えおられた方もいたかもしれません。そのために『人に聞かず自分で考えたり経験しろ』的であったり、あえて本題から少しズレた回答だったのかもしれません。

ですが、当時私が掲示板で知りたかったのは、『具体的で正確な情報』では無かったように思います。単に『それぞれの研修に参加した人がどう思っているか』を知りたかっただけだと思います。そして、その情報も含めた様々な要素を取捨選択して、自分自身で進む方向性を決めていきたいなぁという思いがあったんだと思います。

そして、これらの思いから、『筋骨格系理学療法を調べたり研修に参加した一個人』として、様々な学派の事を簡単に紹介するという試みは面白いのではないかと考えました。

そして、ネットで調べてみると様々な筋骨格系理学療法のサイトやブログが存在していましたが、幸いなことに自分が考えている様な角度から筋骨格系理学療法を紹介しているサイトは見当たらなかったため、この内容で作ることに決めました。

タイトルは色々悩んだ末に『筋骨格系理学療法の世界』 としました。『~の世界』としたのは、「筋骨格系理学療法の具体論を理解してもらうのではなく、漠然とした内容を覗いてもらいたい」という思いからです。

訪問された方に一言

ここまで読んで頂ければ、このサイトの主旨がお分かり頂けると思いますが、このサイトに書かれてある内容に関してもう少し知っておいて頂きたかったり、誤解を招いてほしくなかったりする事があったため、このカテゴリーを追加しました。

かなり読みにくく、しつこい表現になっているかもしれませんが、ご一読いただければと思います。

読んで臨床に活かせることは何一つ書かれていない

上記『サイト作成のきっかけ』にも書きましたが、サイトをこの内容にした理由の一つに『観覧した人たちに少しでも筋骨格系理学療法へ興味を持ってもらえれば』ということがあります。

ただ、具体的なコンセプトを理解してもらうという目的では書かれていないため、内容としてはどれも浅く抽象的だと思います。

つまり、このサイトを読んでも臨床へ活かせる情報は何一つ書かれていないということです。

このサイトは『色んな学派があるんだな~』『興味でたから、研修行ったり本読んでみようかなぁ』等々と興味を持ってもらえれば大成功といった程度です。

そして、ここで興味・疑問などが出てきたなら、是非ご自分で研修へ参加したり教本を読んだりで理解を深めて頂ければ幸いです。

そもそも学派的な考えが嫌いな人はこのHPを観覧しないほうが良い

実際には、各学派のコンセプトを使い分けて考えるのではなく、色々な考えを自分なりに統合させるように心がけながら臨床に励んでいます。

ですがこのサイトではその逆で、僕が学んだことを各学派に再度分解するといった作業で作っています。そして、分解する作業を通して改めてそれぞれのコンセプトを見つめなおすという機会は僕にとって非常貴重な体験となっています。

ただ、自分の治療体系を築いていく過程は人それぞれです。各学派云々では無くひたすら機能解剖を独学で極めたり、クリニカルリーズニングに必要な文献を独自に取集してそれを基盤にしたり、地域で行われている学派にとらわれない講習会に参加したりと様々だと思います。また、そういう方の中には○○コンセプトや○○法という表現そのものを嫌われる方も多々おられます。

しかし、(ここまでの流れから分かるように)このサイトの特性上、その様な方々に対して有用な情報は載せれていません。

なので、その様な方々には、不快になってしまわないためにも、他に多く存在する有用なHPを観覧されることをお勧めします。

あくまで個人的な意見という前提で読んで頂きたい

同じ事を学んでも、得るものや感じるものは人それぞれだと思います。

そのコンセプトに対する相性なんかもあります。

僕は一つの考えだけに固執するのは嫌いですが、一つの学派に強いインスピレーションを感じて、そのコンセプトだけを突き詰めようとされる方もいると思います。

何が言いたいかというと、このサイトには客観的な内容のみならず僕の主観も多く含まれており、ここに書いてあることが全ての人に当てはまる正しい情報ではないという事です。

なので、それを差し引いて『あくまで個人的な意見』として観覧して頂ければと思います。

あくまで一部の浅い情報という前提で読んで頂きたい

学派やテクニックに関しては、ここに書いてあるものだけが全てではありません。世界にはジュール(Jull)やマッコーネル(McConnell)やダイアン・リー(Dainae Lee)など様々な人たちが提唱する学派があります。

理学療法以外では、オステオパシーだけでなくカイロプラクティックの学派も含めれば更に多くが存在します。

そこから更にボディーワークとしてピラティス・ヨガ・ロルフィング・アレクサンダーテクニック・フェルデンクライスメソッドなどと加えていると膨大な量になってしまいます。

なので『サイトに書いてあるのは、膨大な数の筋骨格系学派の中の一部の狭い情報』という事をご理解ください。

『治療を選択するまでの過程』の重要性は省略している

表現として『○○法』『○○テクニック』などといった表現に関して、『評価をせずに手技を手当たりしだいに使う』『クライアントを手技に当てはめている』など悪い印象を持ってしまう方もいます。

しかし、どんな治療法でもしっかり勉強していけば『単なるテクニックの寄せ集めではなく、そこに至るまでの評価が重要』ということが強調されていることが分かります(大小の差はあれど)。

特にこのHPで表現されるところの『海外における総合的な学派』は一見すると『関節モビライゼーションというテクニックを使って治療する学派でしょ?』と思われがちですが、そうでは無いのです。『評価と治療の流れ』で載せている展開をベースにして、患者を手技に当てはめるのではなく評価から得られた情報を基準として様々な角度から介入していきます。

かといって、例えば『○○法』というものを紹介した後に『ただし、重要なのはテクニックを選択するまでの過程である』などと注意書きをその都度付け足していたらキリがありません。

これらの事から、『どんなテクニックを使用する場合でも、その前に適切な評価がなされていなければ何の意味もない(あるいは有害にもなりうる)』ということを前提としHPを作成していることをご理解ください。

読み返してみても重複した個所も多くしつこい文章になっていると思います。ただ、しつこいまでに強調しておかなければ誤解を招く可能性があるので、このカテゴリーは譲れませんでした。最後まで読んで頂きありがとうございました。