ここでは徒手理学療法(マニュアルセラピー)の関連書籍を紹介していきます。

 

徒手理学療法を学ぶ上で参考になった書籍を掲載しているので参考にしてみてください。

 

ちなみに、徒手理学療法の各学派に関する書籍に関しては以下で紹介しているので合わせて観覧してみてください。

 

⇒『徒手理学療法学派の書籍を紹介します

 

 

徒手理学療法のオススメ書籍

 

 

徒手的理学療法

 

 

関節モビライゼーションの手技を全般的に網羅している良書です。

 

テクニックを習得したい方は是非参考にしてみてください。

 

著者である藤縄理PTが出演しているオススメDVDとして下記が販売されています。

 

どちらのDVDも実際の患者さんに対して徒手療法で評価⇒治療をしている場面を観ることができます。そのため、学んだ評価や治療のピースを、臨床でどのように繋ぎ合わせて展開していけば良いかがよく分かります。

 

 

アドバンス版 図解 理学療法技術ガイドーより深く広い理学療法技術の習得を目指して

 

 

理学療法治療の実際的テクニック・アプローチが多く盛り込まれています。また、A5版とコンパクトですが810ページと分厚く、それぞれの方法を症例適応の手順に沿って「実際的な方法」「内容・注意点・生理的反応」「効果・根拠・禁忌」の3方向から丁寧に説明されているのも特徴です。『系統別治療手技の展開』とは違った切り口でも解説されているため、理解も深まりやすかったです。一方で、筋骨格系以外のコンセプトも網羅されている点には注意が必要です。

 

ボバースアプローチ・ボイタアプローチ・Brunnstromアプローチ・ルード法・上田法・バルーン療法(ボールセラピー)・中村法・制御理論的アプローチ・認知運動療法・感覚統合アプローチとその応用・徒手関節療法MAT・神経系モビライゼーション・関節モビライゼーション・マッスルエナジーテクニック・マイオセラピー・触圧覚刺激法・PNF・IDストレッチング・各種ストレッチング・関節トレーニング・スリングエクササイズセラピー・足底挿板療法・テーピング療法・下肢循環改善療法・紐ラッピング療法・水中運動療法・呼吸理学療法。therapeutic band療法・循環器疾患運動療法(運動負荷法)・心臓リハビリテーション・糖尿病・肢位別筋力増強運動法・軟部組織マッサージ・伝統的マッサージ・マイオフェイシャルリリース(筋膜リリース)・マイオフェイシャルマニピュレーション・深部マッサージ・機能マッサージ・各種疾患別治療体操・顔面筋体操・肩腕体操・腰痛体操・リウマチ体操・ベーラー体操・骨粗鬆症体操・転倒予防体操・ボールエクササイズ・リラクセーション体操・側彎体操

 

また、「図解版」シリーズとして以下などもあり、(徒手理学療法とは関係ありませんが)理学療法全般の知識を広めるのに有益な書籍だと思います(以下は第2版であり、前述したアドバンス版より新しい書籍になります)。

 

評価に関しては、以下の書籍があります。

 

 

運動機能障害症候群のマネジメントー理学療法評価・MSIアプローチ・ADL指導

 

 

姉妹書として『続運動機能障害症候群のマネジメント―頸椎・胸椎・肘・手・膝・足』があります。

 

 

MSIアプローチに関しては以下のDVDも販売されています。

 

※解説している人は、各DVDで異なります。

※MSIアプローチの講習会としては鈴木 勝先生は有名です。

 

 

 

 

コアセラピーの理論と実践

 

 

ストレッチポールを用いたコアコンディショニングを実践するための書籍となります。

姉妹書として『コアセラピーの理論と実践 』も出版されています(どちらの書籍も実践しようと思ったらストレッチポールが必要なのでご注意を)。

 

 

書籍ではないのですが、コアコンディショニングを行うに当たって必要な道具なため『ストレッチポール』も詳記しておきます。

 

付録の取扱説明書に、セルフリラクゼーションを得るための基本的な方法(ベーシックセブン)が書かれてあると思うので、書籍を買う前にセラピスト自身が効果を体感してから、深く学びたいと思った際に書籍を購入すれば良いと思います。

個人的には自分自身が誰の手も借りずにリラクゼーションを得るための非常に良いツールだと思います。

 

このストレッチポールによる簡単なコンディショニングをを取り入れているジムは沢山あるため、通われている方は調べてみるのも良いかもしれません。

 

エクササイズ後のリラクゼーションを十分に体感したい方は、起き上がらずにそのままポールから脱力したままずり落ちるようにお願いします。

 

高齢者であれば、以下のハーフポールの使用もオススメです。

 

ヤンダアプローチ マッスルインバランスに対する評価と治療

 

 

ヤンダアプローチのDVDとしては以下も販売されています。

 

 

 

痛みナビ体操シリーズ(腰痛・膝痛)

 

マッケンジー法と造詣が深く、ビンマッケンジー氏の著書の翻訳(自分で治せる! 腰痛改善マニュアルも手がけている銅冶 英雄医師による『痛みナビ体操シリーズ』を紹介します。

 

これらの書籍は一般書籍で「患者さん自身でできる体操」や「体操に至るまでの評価」「体操の理屈」などが記載されています。

 

徒手療法は、実施して終わりではなく、セルフエクササイズに変換(あるいは同等な効果が得られる内容の提案が)できてこそ最大限の効果を発揮すると思われ、そういった意味でも一見の価値がある内容となっています。

 

 

 

 

これらの書籍は、マッケンジー法をベースとしつつ独自の解釈を加えた内容になっていると感じます。

 

必ずしもこの書籍だけで全ての腰痛・膝痛が改善するわけではありませんが、「腰痛・膝通持ちの患者」「腰痛症・変形性膝関節症に携わる療法士」ともに最低限有しておきたい知識として是非一読してもらいたい内容となっています。

 

※一般書籍(専門書籍としての扱いではない。もちろん表現も平易)扱いなため値段が手ごろな点もオススメです。

 

※いずれの書籍も比較的高評価を得ていることからも、書籍の有用性は判断してもらえると思います。

 

※腰の痛みナビ体操に関しては「脊柱管狭窄症」なる疾患名がタイトルについていますが、中身は「疾患名に拘らず、機能評価を重視して、反応の良い体操を実施することの重要性」が説かれています。

 

 

エビデンスに基づく整形外科徒手検査法

 

 

整形外科徒手的検査法の信頼性や診断学的有用性が書かれてあります。

ただ、そこに示されている様々な数値の解釈は自分でする必要があるので、Κ係数や感度・特異度・ゆう度比などなどを理解していないとピンときません(第一章にそれぞれの説明が一応書かれてあります)。

例えば「SLRテストによる椎間板ヘルニアの鑑別」の感度はどのくらいなのか?

これに関しては15編の研究結果が数値でズラッと並ぶ+15編の研究をまとめた推定値が記されているといった感じです。

あるいは、ゴニオメーターによるROMテストの検者間・検者内信頼性なども上記同様にいくつかの研究結果がズラッと載っています。

そして、この本で面白いのはマニュアルセラピーで用いる脊柱の分節テストなども記されている点です。 著者がアメリカ人とのことで不安定性テストなんかは「こういう方法もあるんんだな~」と思いました。

マッケンジー法の信頼性と称した研究もいくつかあって興味深いです。 例えば、「マッケンジー法を習得していない複数のセラピストと学生が、1検者により行われた検査のビデオを見て、ビデオを見たセラピストと学生の全ては、患者の動きから症状の変化を予想するように指示された。その際の検者間信頼性は・・・・」などです。

以前学んだ骨盤の研修会の内容に関しても静的触診・動的触診・疼痛誘発テストについていくつか載っていて色々と考えさせられました マニュアルセラピーに興味のある方は是非読んでみて下さい

 

 

宗形テクニック 痛みに効くセルフコントロール術

 

 

宗形テクニックに関しては以下のDVDも販売されています。

 

 

非特異的腰痛の運動療法 症状に合わせた実践的アプローチ

 

 

 

運動器疾患の「なぜ?」がわかる臨床解剖学

 

 

関連書籍として以下があります。

特に、『運動機能障害の「なぜ?」がわかる評価戦略』はオススメです。

 

 

 

 

ケースで学ぶ徒手理学療法クリニカルリーズニング

 

 

訳本でやや読みにくいですが徒手理学療法(マニュアルセラピー)のクリニカルリーズニングとしては以下の書籍もあります。

 

 

当ブログでもクリニカルリーズニングの記事を作成しており、人気記事の一つとなります。

⇒『クリニカルリーズニング(臨床推論)って何だ?

 

 

腰痛予防のためのエクササイズとセルフケア バックケアマニュアル

 

 

関連書籍として『頸部痛・肩こりのエクササイズとセルフケア―ネックケアマニュアル』があります。

 

 

解剖・運動・生理学の参考書

 

補足として、オススメ(有名どころ)な解剖・運動・生理学の参考書も紹介しておきます。

 

プロメテウス解剖アトラス 解剖学総論/運動器系 第3版

 

 

 

カラー図解 人体の正常構造と機能 全10巻縮刷版

 

 

からだの構造と機能

 

『からだの構造と機能』のⅠとⅡの紹介です。

 

『Ⅰ』は頸部・体幹・上肢の骨・関節・筋について詳細に書かれてあります。

 

『Ⅱ』は腰椎・骨盤・下肢の骨・関節・筋について詳細に書かれてあります。

 

 

この2冊はドイツの訳本で、ドイツ徒手医学コース資料にも多く引用されており、コンセプトへの理解が更に深まると思います。

 

所々に「実践のヒント」なる記載が有り、解剖と臨床がリンクし易いような工夫がされているのも特徴です。

また、理学療法士が出版した本にしては珍しく「頭蓋の可動性」に関しての記載があります。

注意点として、本書の序文には「本書は、従来の解剖学所に代わるものでもなく、帰ることも出来ません。例えば骨の説明は簡潔で、反対に関節面と関節の構造については非常に詳しく述べています。・・・etc」と記載されているように、この2冊で解剖学が事足りるいうより、メインの解剖学書を補完する、あるいは臨床とリンクさせるための副読書としておススメです。

 

 

カパンジー機能解剖学 カラー版(全3巻)

 

 

 

理学療法士で知らない人はいないという位有名な本です。

 

以前はモノクロでしたが、改定されてからカラーに変更されて絵や図が観やすくなっています。

 

 

筋骨格系のキネシオロジー カラー版

 

 

 

オーチスのキネシオロジー 身体運動の力学と病態力学 原著第2版

 

 

 

解剖からアプローチする からだの機能と運動療法(DVD付)

 

解剖からアプローチするからだの機能と運動療法(DVD付)の『下肢・骨盤』と『上肢・体幹』の紹介です。

 

 

 

 

ペインリハビリテーション

 

 

 

正しく理想的な姿勢を取り戻す 姿勢の教科書

 

理学療法士でメディアの出演も多い竹井仁氏の書籍です。

 

 

 

運動療法のための機能解剖学的触診術

 

運動療法のための機能解剖触診術の『上肢編』と『下肢・体幹編』の紹介です。

 

 

 

 

骨格筋の形と触察法

 

 

 

筋機能改善の理学療法とそのメカニズム 理学療法の科学的基礎を求めて (第3版)

 

 

 

関節可動域制限 病態の理解と治療の考え方 

 

 

値段の割に、関節可動域制限にて対する有用な情報が詰まっていると思います。

おススメ!!

 

 

オススメ書籍まとめ一覧

 

以下の記事では、リハビリテーション(理学療法・作業療法)に関連のあるオススメ書籍をまとめているので、ぜひ合わせて観覧してみてください。