この記事では、リハビリ(理学療法・作業療法)・筋トレ・コンディショニングなどで活用される『セラバンド(セラチューブ)』について解説ししている。

 

ちなみに、セラバンドはゴムバンド(ゴムチューブ)とも呼ばれ、要はゴムの様に伸縮性のあるバンドを指し、高齢者のトレーニングでも活用される頻度が増えてきているアイテムである。

 

色別の強度についても解説しているので、アマゾンで購入する際などにも参考にもしてみて欲しい。

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目次

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セラバンド用いたリハビリのメリット

 

セラバンドを用いたリハビリ(理学療法・作業療法)のメリットは以下となる。

 

クライアントへのセルフトレーニングとして活用できる:

療法士が徒手抵抗を用いずとも、簡便ににセルフトレーニングとして簡便に抵抗運動が実施できる。

リハビリ室での待ち時間なども含めた「セラピストの直接介入の時間以外」を有効に活用できることもあったりする。

また、自宅でのセルフトレーニングにも活用しやすい。

 

様々な収縮様式が活用できる:

リハビリとして運動療法を実施するにあたって、求心性収縮のみならず、等尺性収縮・遠心性収縮など目的にあわせた収縮様式を容易に活用できる。

これらの重要性に関しては、以下も参照してみてほしい。

⇒『筋収縮様式の種類とリハビリ(理学・作業療法)への活用

⇒『過負荷の原則と特異性原則を考慮した運動療法

 

セラバンドは収納が楽:

大掛かりな機器と異なり、小さく折りたたんで収納できるので、リハビリ室が狭い場合でもセラバンドを揃えることが出来る。

 

 

セラバンドの色で強度が変わる

 

セラバンドは伸縮性のあるバンドであり、このバンドを伸ばす方向へ動かすことでトレーニングをしていくこととなる。

 

そして、セラバンドの色によって伸縮性の強度が異なっているため、使用者のレベルに合わせて負荷量を調整出来るというメリットもある。

 

つまり、高齢者からアスリートまで幅広い人達のニーズにこたえることが出来る。

 

ゴムの強さ(レベル)はリハビリ用からスポーツ選手用まで色分けされており、詳細は以下の通り。

 

セラバンドの色 強度 レベル
タン エクストラシン -2
イエロー シン -1
レッド ミディアム
グリーン ヘビー +1
ブルー エクストラヘビー +2
ブラック スペシャルヘビー +3
シルバー スーパーヘビー +4
ゴールド マックス +5

 

※通常はイエローから始めて、徐々にレッド・グリーンなどに切り替えていく。

 

※セラバンドのの強さは、バンドのの長さや合わせる枚数によっても調節可能である。

 

※実施する際は、レベル(色)や長さが自身に適切かどうかを十分確認してから使用する必要がある。

 

 

セラバンドの使い方(握り方)

 

セラバンドは、単純にゴムを握るだけでもOKだが、負荷の強いトレーニングに利用したり、高齢者が利用する場合は、手からすっぽ抜けないよう注意が必要となる。

 

そのため、対象者よっては「手に一周巻きつけた状態で把持する」という工夫によって安全にトレーニングが出来る。

 

※一周巻き付けることで、ゴムを伸ばした際にチューブがすっぽ抜け怪我をしてしまうのを予防することができる。

 

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セラバンド使用におけるポイント・注意点

 

セラバンドを使用する際のポイント・注意点は以下の通り。

 

  1. トレーニングの際は、反動をつけず、無理せずゆっくりとしたスピードで実施する。

     

  2. トレーニングの初期には弱いバンドから始め、徐々に回数を増やしていく。同一の強さで15回(あるいは20回くらい)楽にできるようになったら、バンドを強くして回数を減らし、改めて少しずつ回数を増やしていく。

     

  3. 呼吸を止めずに、バンドを引くときに息を吐き、戻す時に吸うようにする。

 

 

セラバンドトレーニングの動画を紹介

 

ここでは、セラバンドトレーニングに関する動画をいくつか紹介していく。

 

高齢者でも活用しやすい動画は以下となる。

 

 

 

以下は「肩関節の外旋・内旋トレーニング」としてセラバンドを活用した動画。

 

 

 

上肢PNFパターン運動へセラバンドを活用した動画

 

 

※関連記事⇒『四肢のPNFパターンを動画で紹介!

 

 

ピラティスにセラバンドも活用した動画

 

 

 

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以下のリンク先では、リハビリグッズとしてバランスボールを取り上げている。

 

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