神経系モビライゼーション(スライダー・テンショナー)にも活用される神経動力学検査のリストになる。
※神経動力学検査は『ニューロダイナミックテスト』と同義。
神経動力学検査という用語は馴染みがないかもしれませんが、これらの検査にはSLRを含めた整形外科的テストとして一般的なものも複数含まれている。
少し異なる点としては、「神経系は物理的には一つの連続体」として、もう少し広い視野で神経系を捉えている点になる。
例えば、脳から足部までの神経系を考えた場合、脳⇔脊髄⇔坐骨神経⇔脛骨神経⇔足底神経と連続しており、それぞれの部位によって名称は異なっているものの、物理的・電気的・化学的には一つの連続体として捉える。
したがって、頚部屈曲の影響は 、脊髄→坐骨神経→脛骨神経を介して足底神経に及びぶ。
(あるいは 、足関節背屈の影響は、足底神経→脛骨神経→坐骨神経を介して脊髄や脳に及ぶ)
つまり、SLRの様な刺激に関しても、「腰部から下肢にかけての神経系のみ」より幅広い視野で神経系に着目していくということになる。
~画像引用:治療アプローチ(理学療法ハンドブック 改訂第4版)~
是非参考にしてみてほしい。
下肢+脊柱の神経系モビライゼーションに関連したテスト
スランプテスト(slump test)
他動的頸屈曲(PNF:passive neck flextion)
下肢伸展挙上(SLR:straigh leg raise)テスト
腹臥位膝屈曲(PKB:prone knee bend)テスト
上肢+脊柱の神経系モビライゼーションに関連したテスト
ULNT1(upper limb neurodynamic test 1)|正中神経のテスト①
ULT2a(upper limb neurodynamic test 2a)|正中神経のテスト②
ULT2b(upper limb neurodynamic test 2b)|橈骨神経のテスト
ULT3(upper limb neurodynamic test 3)|尺骨神経のテスト
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興味がある方はチェックしてみてほしい。
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神経動力学テストの実践
神経系モビライゼーションへの応用
また、番外編として以下の記事も合わせて読むと、理解が一層深まるかもしれない。
ラセーグ徴候を解説!