カテゴリー:プラセボ効果の記事一覧

リハビリ(理学療法・作業療法)の素材集

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カテゴリー:プラセボ効果

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    この記事では私の個人的な体験も含めながらプラセボ効果について解説していく。プラセボ効果とはラテン語の「Iwillplease」にあたる言葉が由来の『プラセボ効果』とは、「これを飲めば絶対に良くなる」と信じて薬を飲んだ場合に、たとえそれが砂糖を丸めたものなど薬理効果を持たない『偽薬』に過ぎなくとも、実際に具合がよくなったり症状が改善したりする現象を指す。そして、この「偽薬によるプラセボ効果」は病院でも治療目的で使われることがある。例えば、不眠を訴える入院患者に対して、薬の連用による薬物依存を防止するため、偽薬(例えばラムネなど)を与えることなどである。スポンサーリンクプラセボ効果を実感したエピソ...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    この記事では、医療現場のける独特な雰囲気が醸し出すプラシーボ効果である「医原劇プラシーボ効果」について記載していく。また、後半は理学・作業療法士のセミナーにおけるプラシーボ効果の影響についても言及していく。スポンサーリンクプラシーボ効果とはプラシーボ(プラセボ)効果について、簡潔に分かりやすく記載されている文章が『書籍:高齢者の痛みケア』に掲載されていたため以下に引用する。プラセボとは:『プラセボ』あるいは『プラシーボ』という言葉は、ラテン語の「Placebo」に由来し「私を喜ばせるでしょう」という未来形である。つまり「ある物質、または手段で人を満足させること」である。一般的な定義は、「真正の...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    プラシーボ効果の一般的な定義は下記となる。『プラシーボによって起こされる心理的ないし心身的効果(Plotkin1985)』そして、プラシーボ効果の『プラシーボ』という言葉は、ラテン語の動詞「プラケーレplacere」に由来し、「人を喜ばせる、楽しませる、満足させる」という意味から出発している。しかし残念なことに、現在にいくつか存在している『プラシーボ』の定義は、「治療効果判定の面倒な変数」「医学的なペテンやイカサマ」といったネガティブなイメージと結びつきやすい内容となっている(定義の例えは後述する)。スポンサーリンクプラシーボの定義狭義:「薬理的に不活性な薬物や物質の投与(Shapiro195...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    「医療的な環境」や「医療従事者が自分に何かしてくれるという信頼感」はクライアントに症状軽減への期待感を発生させることが可能である。文献的にも、初めに痛みの軽減を経験し、その後さらにそれを期待する被験者ではプラシーボによる一貫した痛みの軽減が、迅速かつ確実に条件づけされる(感作される)ことが示されている。期待感はそれが学習されると、関連した刺激に対しても容易に一般化される。肯定的な精神的態度や、特異的なものにしろ、類似したものにしろ、治療的介入が良い結果をもたらしてくれるという期待感は、医療を求める個人にとってはごく普通のことである。そして、痛みの治療における初期の成功は、さらに前向きの方向で期...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    『認知不協和説(cognitivedissonance)』とは「心理学的に矛盾する2つあるいはそれ以上の信念を持つこと」とされている。不協和によってつくられた緊張状態は、その人が一番真実だと思いたい信念を増幅することによって、その人の不協和を減らすように動機付けする。※このような動機付けは『確証バイアス』を起こす。例えば、自分の全財産をなげうって、以前から大好きであった新車を、念願の思いで購入したとする。しかし隣人がやって来て、「あなたの車は雑誌でも取り上げられるほど有名だよね。ただ、自動車の専門家が、その車のことをボロクソに批評をしていたよ」と、あなたに告げたとする。その際、あなたは認知的不...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    プラセボ効果を検証する実験は数多く存在する。そして、プラセボによる鎮痛効果に関しては、薬理学的な鎮痛効果と同程度に強力であったり、時にはそれ以上に強力であったりすることもあるとされている。一方で、プラセボ効果には「ほとんど効果が認められない」というレベルから、「痛み治療の効果の90%程度に影響を及ぼす」といったレベルに至るまで幅がある(Fields1981)。これらのことから重要な点は下記の2つだと思われる。プラセボ効果は、時として非常に強力に作用するプラセボ効果は、使用する人物、使用される人物、あるいは時と場所などによって効果にばらつきがあるここでは、プラセボ効果の実験のなかで有名なものを一...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    海外において、多くの調査の結果、プラシーボの利用は決して稀ではないことが分かった(Goldbergetal1979,Gray&Flynn1981)。300名の看護師と医師を対象にしたある調査では、80%がプラシーボ薬を最近投与したと認めている。そして、その中で一番多いのは、痛みの軽減に対してであった(Gray&Flynn1981)。プラシーボを与えた一番ありふれた理由の中には、「手を焼かせる患者」や「正当な薬を与える価値のない患者」を罰したり、患者の訴える症状が実際には存在しないことを証明するため、というものも含まれていた(Goodwinetal1979)。このような態度は、患者に対して直接心...

  • 症状 - 痛みについて - プラセボ効果

    以前の投稿で、中脳中心灰白質(PAG:periaqueductalgrey)は下降性疼痛抑制系の要であり、鎮痛に寄与する部位であることを記載した。そして、PAGからの出力先としては、下記の2つに分かれることを記載した。橋・橋網様体の『橋中脳背側被蓋部(DLPT)』・『青斑核(LC)』を中継して走行する神経線維(ノルアドレナリン系)延髄の『吻側延髄腹内側部(RVM)』の『大縫線核(NRM)』・『巨大細胞網様核(NRGC)』・『傍巨大細胞網様核(NRPG)』を中継して走行する神経線維(セロトニン系)上記の様にPAGは鎮痛に関与するが、PAGも様々な入力を受けており、それらの入力によって活性度合いが...