この記事では「ローザー・ネラトン線」について解説している。
ローザー・ネラトン線って、どの辺り?
側臥位にて股関節を45度屈曲したときに、
上前腸骨棘と大転子上縁、坐骨結節とが一直線上に並ぶ。
これを『ローザー・ネラトン線(Roser Nelatoi's line)』と呼ぶ。
大転子がこれより上方に触れるときには、大転子高位が疑われる。
また、先天性股関節脱臼の指標ともなる。
学生などで「大転子の位置が分からない!」って人は、ローザー・ネラトン線を基準にして触れると分かりやすいかもしれない。
ローザー・ネラトン線を確認してみよう
ローザー・ネラトン線は、そのまま確認しても良いのだが、以下の方法も推奨されている。
手順1:
まずは側臥位・股関節を伸展位として、「上前腸骨棘」「坐骨結節」「大転子」それぞれの位置関係を観察すると(一直線じゃなく、少し)三角形を呈しているはず。
手順2:
次に、股関節を45°屈曲位へ。すると、「上前腸骨棘」「坐骨結節」「大転子」の位置関係が(三角形ではなく)一直線上に配列されるはず。
ローザー・ネラトン線は「上前腸骨棘」「坐骨結節」「大転子」の3点が一直線に並ぶ現象を指しているので、一直線に並んでれば合格(笑)
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