この記事では、プロフェッション・プロフェッショナル・プロフェッショナリズムという用語について解説していく。

 

目次

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プロフェッションとは

 

プロフェッション(Profession)とは、以下を指す。

必要な訓練を系統的に受け、専門的知識に裏付けられた技術を持ち、利益追求より倫理規範に基づいた職業。

 

特徴は以下の通り。

  • 学識に裏付けられた複雑な知識に精通し、熟練した技能をもつ職業
  • 科学的知識、その習得、それに基づく実務を他者への奉仕に用いる転職(利他の精神)

※社会のために尽くす職業で、単なるスペシャリストやエキスパートとは概念が異なる。

 

 

プロフェッショナル

 

プロフェッショナル(Professional)とは以下を指す。

プロフェッションを実践する専門的職業人。

 

古典的なプロフェッショナル(プロフェッションを実践する専門家)としては以下が挙げられる。

  • 聖職者
  • 法律家
  • 医者
プロフェッショナルとうのはもともと医者と裁判官にしか認められていなかった。なぜなら、この2つの職業だけが人の命を取り扱うからで、本来、神様だけに許された「人の命を取り扱う」ことを職業にするにあたって、神様に誓いを立てることを「プロフェス(公言する)」という。

 

 

プロフェッショナリズム

 

プロフェッショナリズム(Professionalism)とは以下を指す。

分解すると「Professional(専門職)+ism(行動)」となる。プロフェッショナルとしての専門家が有するべき専門家意識・プロとしての心構え。

 

プロフェッショナリズムを特徴づける態度は以下の通り。

~田中朋弘「職業倫理とプロフェッショナリズムー哲学的・歴史的観点からー」より~

  • 公益性
  • 道徳性
  • 専門性

 

これらは「TV:プロフェッショナルの流儀」に出演する人達をイメージすると分かりやすいかもしれない。

 

公益性

 

  • 仕事を単なる金儲けの手段とみなさない。
  • 個人的な出世より、仕事の質に大きな関心を抱く。
  • 仕事を、社会に対して有益な貢献をなすものとみなす。

 

道徳性

 

  • 仕事に関する道徳的な責務を重視する。
  • 一連の専門職的な美徳を淘治しようとする。

 

専門性

 

  • 高い専門的能力
  • 仕事をより良いものにするための方法を常に模索する。

 

プロフェッショナリズムのイメージ

 

プロフェッショナリズムのイメージは以下となる。