この記事では「つかみ動作」と「つまみ動作」について解説している。

 

解説により、各々の違いが理解していただけたら幸いだ。

 

「つかみ動作」と「つまみ動作」(違い)

 

手の把持動作は「つかみ動作」と「つまみ動作」を基本としている。

でもって、ぞれぞれは以下の動きを指す。

 

つかみ動作:

「つかみ」は、第2~5指と母指が対立の形をとることで可能にする動き。

「つかみ動作」が持続的に行われると、「握り」と呼ばれる動作になる。

 

つまみ動作:

「つまみ」は、手掌が関与しない指の動作を指すことが多い。

「つまみ」の種類はいくつかあり、例えば以下などがあげられる。

  • 指尖つまみ⇒母指と第2~5指で物をつまむ
  • 指腹つまみ⇒母指と他の指の腹で物をつまむ
  • 横つまみ⇒伸展した母指と示指とで物の側面をつまむ

・・・など。

 

手は、このような動作に適応するため、掌側が凹状、背側が凸状を形成し、手根骨・中手骨・指骨の連結は縦方向のアーチ、母指とほかの4指との対立は斜め方向のアーチを形成するなど、合理的な構造をしている。