この記事では「手の機能的肢位」について解説している。
また、記事の最後には「手以外の機能的肢位」についての一覧も掲載しているので参考にしてみてほしい。
※機能的肢位は、便宜肢位・良肢位と呼ばれることもあるが、この記事では「機能的肢位」で統一。
手の機能的肢位とは
機能的肢位とは以下となる
- 手関節が約30°背屈・約20°尺屈
- 母指は掌側外転・屈曲位
- 第2~5指は軽度屈曲位
手の機能的肢位は、ボールを軽く握ったような状態をイメージすれば分かりやすい。
「手の機能的肢位」は、わずかな指の運動で摘まみ動作が可能である。
※手の機能が著しく制限されていることが危惧される場合にとらせる肢位といえる(例えば末梢神経麻痺などにおける装具療法)
手の休息肢位
『手の休息肢位』というのもあり、これは「手の緊張がなくなったときの肢位」を指す。
「睡眠など手に力が入っていないとき」は『手の休息肢位』になっていると思われる。
「手の休息肢位」は以下の通り。
- 手関節軽度尺屈・掌屈位
- 母指軽度外転屈曲位・第2指側面に対立
- 2~5指軽度屈曲位
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