マリガンコンセプトには様々なテクニックが存在するが、それらの中には臨床において即自的効果が得られやすいものも多く含まれる。

 

他方で、即自的効果はあるものの持続性に欠けることもあり、 その様な際はマリガンコンセプトに沿ったテーピングであったり、セルフエクササイズであったりをしていくことになる。

 

今回は、そんな即自的効果のあるマリガンテクニックについて記載していく。

 

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目次

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マリガンテクニックにおける即自的効果のメリット

 

マリガンコンテクニックで容易に好反応を示してしまう際は、関節不安定性が示唆される可能性が高い印象を受ける。

 

※特に、頸椎におけるマリガンコンセプト

 

個人的には、マリガンテクニックにおいて「容易に改善されるが、すぐに戻る」の例は、高齢者における頸椎回旋可動域制限が挙げられる。

 

そして、クライアントは長年可動域制限と最終域での痛みに悩まされていることも多く、一時的とはいえ急にスムーズに首が回るようになったことに感動を覚えることがある。

 

もちろん、「関節不安定を有した関節」であれば、容易に元に戻ってしまうわけだが「一生首が回らないと思い込んでいたものが回るようになる」というのは、一時的とはいえ嬉しいようだ。

 

また、頸椎の回旋制限と痛みに関して、医師による画像診断にて、「原因は加齢に伴う関節の変形だから仕方がない」などの説明を受けていることも多く、諦めている場合はなおさら嬉しいのかもしれない。

 

そして、この様な即自的効果はセラピストへの信頼感につながりやすく、「即自的な効果は望めないが重要だと思われる運動」についても、前向きに取り組んでもらえるようになり得る。

 

 

関節原性な機能障害かどうかの試験的治療となる

 

一部のマリガンテクニックで軽微な刺激で容易に反応を示すものは、関節不安定性が示唆されることが多いことを以前記事にした。

関連記事⇒『マリガンコンセプトと関節不安定性

 

何事においても「原因を断定してしまうこと」に関しては賛否両論ありそうだが「マリガンテクニックによって即自的効果を示すことは、すなわち関節原性な問題が生じている可能性が高い」という点はマリガンコンセプトを用いている人達には同意してもらえるのではと感じる。

 

不安定性を有した関節に対して、「関節の位置異常を修正したら、可動域・痛みが改善された」ということは、そういうことになる。

 

そして万が一、そのテクニックが即自的効果しかもたらさなかったとしても、「原因を特定する」という意味での試験的治療の役割は有分果たしていると言える。

 

問題が関節原性であると分かったのであれば、そこから先は、その他の概念も踏まえて多角的に臨床推論していくことが可能である。

関連記事⇒『診断的治療と試験的治療

 

 

マリガンコンセプトを学ぶための動画を紹介

 

以下はジャパンライムが発売しているマリガンコンセプトのDVD宣伝の動画なため、以下を通して何となくテクニックをイメージしてみてほしい。

 

 

以下がマリガンコンセプトのDVDと書籍になる。

 

 

 

 

以下のサイトでもマリガンコンセプトを紹介ているので合わせて観覧してみてほしい。

 

HP:マリガンテクニックを紹介します