リハビリ/理療法/作業療法

リハビリ(理学療法・作業療法)の素材集

理学療法・作業療法士・リハビリテーションに関する様々な素材を情報発信していきます

最新記事
  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    吻側延髄腹内側部(RVM)には大縫線核(NRM)、巨大細胞網様核(NRGC)、傍巨大細胞網様核(NRPG)ががある。大縫線核はセロトニン神経B3であり、中立細胞・オン細胞・オフ細胞の3種類のニューロンがある。中立細胞は侵害刺激が来ても来なくても活動が変わらないニューロンである。オン細胞は痛みの情報伝達に関与するニューロンであり、オン細胞のμ受容体にオピオイド系鎮痛薬や内因性オピオイドは作用して、痛みの情報伝達を抑制する。オフ細胞は侵害受容刺激を受けて、下降性疼痛抑制系にゴーサインを出すニューロンである。中脳中心灰白質からの入力を受けており、脊髄口角に神経線維を送っている。脊髄後角に終止するオフ...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    青斑核(LC)は橋網様体に左右一対ある、ノルアドレナリンを含有する最大の細胞群である。青斑核は意識水準の維持、覚醒のコントロール、脊髄への投射を介した下降性の疼痛抑制に関与している。ノルアドレナリン神経系のA6は青斑核にあり、脳幹のA5やA7もノルアドレナリンを介した下降性疼痛抑制系の起始核である。恐れや驚きなどの感情によって引き起こされる『キャノンの緊急反応』では、交感神経だけでなく、青斑核からもノルアドレナリンが放出されるので、覚醒レベルが上がる。痛み刺激は究極のストレスであると考えれば、青斑核を介して引き起こされる鎮痛も、緊急時の自律反応や闘争・逃走反応を起こすために必要な反応の一部であ...

  • お金のこと - 副業 - 株式投資で副業!

    前回の投稿で、日本のGDPがマイナスであったことを書きました。日本のGDPは四半期ごとに発表されますが、このGDPには速報値と改定値の2種類があり、速報値が1.5か月後に発表、改定値は2カ月後くらいに発表されます。例えば2015年の1~3月期のGDPは速報値が5月20日に、改定値は6月8日に発表されています。速報値から更に様々な要素を計算に入れた数値が改定値になるため、日本では確定されたGDPが発表されるのに2カ月がかかります。では中国の場合はどうなのでしょうか?中国でもGDPが発表されるのですが、中国では速報値・改定値といった2段回に分けての発表ではなく、いきなり確定された値が発表されます。...

  • お金のこと - 副業 - 株式投資で副業!

    2015年8月に発表された「日本における2015年4~6月期の実質GDP成長率」は、前期比で-0.4%(1~3月期+1.1%)、前期比年率で-1.6%(1~3月期+4.5%)と3四半期ぶりにマイナスとなりました。GDPがマイナスになったことを新聞やニュースでは大々的に報じていましたが、エコノミストの間ではこの情報はほぼ織り込まれていたため、株価への影響は全くありませんでした。ただ、ここ最近の株価急落の原因で言われているように中国経済が良くありません。※厳密にいうと、エコノミストの間では中国経済が良くないというのは「常識」で、国内では「建築したのは良いけれど誰も住んでいないゴーストタウン」などは...

  • リハビリ(理学・作業療法)用語解説

    この記事では、『捻挫』と『靭帯損傷』という用語について、「果たして違いはあるのか?」も含めて整理していく。捻挫とは捻挫は以下のように定義されている。関節に生理的可動域を超えた運動が矯正されて起こる靭帯損傷で解剖学的乱れの無いもの。具体的な捻挫の分類は以下の通り。Ⅰ度:靭帯部分断裂Ⅱ度:靭帯部分断裂と関節包の損傷Ⅲ度:靭帯完全断裂と関節包の損傷スポンサーリンク捻挫は靭帯損傷も含まれている上記の定義から、『捻挫』という用語は「靭帯損傷(部分断裂や完全断裂)を伴った傷害」を示していることが分かる。また、捻挫の分類でも『捻挫』という用語は靭帯損傷を伴っていることが分かる。にも関わらず、『捻挫』という用...

  • 症状 - 痛みについて - 痛みと認知・情動

    慢性痛を訴える患者の一定割合は抑うつ傾向を有していると言われている。これは、慢性痛により行動の制限や、社会への参加が著しく制約されていることが一因とされている。痛みが長期化することによる抑うつや不安感は、痛みに有効に対処できず、痛みが治まらないために生活が制限されているという思いが長引くために引き起こされていると考えられている。また、不安と回避の悪循環が痛みを慢性化させる「恐怖-逃避モデル」という説がある。人は痛みを感じると、何らかの深刻な障害の徴候と感じ、多かれ少なかれ不安を抱く。そして、不安に対しては、対峙するか逃避するかという2つの対処法がある。対峙すると適切な対応ができ不安は減衰する。...

  • 症状 - 痛みについて - 痛みと認知・情動

    慢性痛をもつ患者は、しばしばうつ的である(Brown1990.Kerns&Haythornthwaite1988.Rudyetal1988)。Mersky(1999)は、痛みを持つ患者におけるうつ病の罹患率はおよそ10から30%であると指摘した。この指摘も含めて、痛みを有する患者における実際のうつ病の発生率は様々であり、10%から100%までの範囲でその報告がある(Browwn1990.Magni1987,Rudyetal1988,Turketal1987)。これに対して、一般人口におけるうつ病の発生率は9%から14%であるとされている(Turketal1987)。調査で観察されるこれらの相違...

  • 症状 - 痛みについて - 痛みと認知・情動

    ワシントン大学の心理学者であるウィルバート・フォーダイス(WilbertBillEvansFordyce)は、客観的に観察される慢性痛患者の痛みに伴う行動を『痛み行動(painbehavior)』と名付け、慢性痛の治療対象として着目した。痛み行動の基礎となるオペラント条件付け私たちは、ある行動をとることで「やらなかった時よりも、やった時のほうがメリットがある」ということを体験すると、その行動の頻度が増える。例えば自分が仕事を頑張った際に、上司に褒めてもらったり、特別ボーナスが出たりすると、「仕事を頑張る」といった行動につながる。あるいは、自分のブログを「分かりやすい」「参考になった」などと褒め...

  • 症状 - 痛みについて - 痛みと認知・情動

    脳科学では、実際に脳の中身をみる装置を使って、脳が働いているところを観察・比較する。そして例えば、男女でどの程度違うのかを調べたりも出来る。でもって、脳の中身をみる装置として現在よくつかわれているのがファンクショナルMRI(fMRI)である。fMRIの仕組み(普通の「MRI」との違い)fのつかない普通のMRIは有名だ。皆もどこかで耳にしたことはあると思う。靭帯の内部構造を、身体を切ることなく、下肢化できる装置である。この装置を脳に適用することも出来、脳の内部に病変が無いかどうかを頭蓋骨を切り開くことなく、調べることが出来る。怪我や事故の後に入ったことがある方もいるのではないだろうか。一方でfM...

  • エビデンスへの私見

    マインズガイドラインセンターでは、様々な疾患に関するガイドラインを閲覧することができます。マインズガイドラインライブラリトップページから「メインメニュー」をクリックすることで、それぞれのカテゴリーに移動することができます(ログインは必要ありません)。医療提供者向けと一般向けの2パターンのガイドラインが用意されているのもこのサイト特徴です。ちなみに私は「医療提供者」に当てはまるわけですが、一般向けのガイドラインのほうを好んで閲覧しています。掲載されている疾患は幅広いですが、理学療法しとしてまず気になる分野としては筋・骨・関節系、脳・神経系でしょうか。例:「一般向け」の「筋・骨・関節系」のカテゴリ...

  • 疾患 - 運動器疾患

    この記事では『肩関節脱臼(+反復性肩関節脱臼)』について記載していく。肩関節は脱臼しやすいよ肩関節(肩甲上腕関節)は脱臼を容易に起こしやすい関節の一つである。※これは、他の関節に比べ自由度が高く、関節を構成する肩甲骨関節窩と上腕骨頭の接触面積が少ないためと考えられている。肩関節脱臼は若年者ではスポーツ活動中に、高齢者では転倒によって、また、片麻痺の患者さんにおいては軽微な外力によって発生する。また、肩関節は一度脱臼をすると、反復性に脱臼を繰り返す例が少なくない。でもって、頻回の脱臼は関節の不安定性を更に高める。スポンサーリンク肩関節脱臼のタイプ脱臼のタイプとしては以下の2つがある。・前方脱臼・...

  • 症状 - 痛みについて - 痛みと認知・情動

    別記事『負の情動は生きていく上で必須だが、慢性的な痛みにも関与してしまう』では、「慢性痛になってくると、痛みが感覚という側面よりも、情動という側面に支配されてしまうケースもあり得る」ということを紹介した。また、極論として「痛みの原因が治癒した後も、不快などの情動が残存してしまっていることで辛く感じてしまっている」こともあり得るのではということも付け加えた。そして、今回は前回の内容を補足する記事となる。スポンサーリンク感覚刺激は情動も伴った上で認知される痛み感覚は、その他の様々な情報(記憶や情動やなど)と統合されて認知されるため、認知される上で様々な修飾が生じる。そして、感覚が客観的な側面のみな...

  • 症状 - 痛みについて - 痛みと認知・情動

    別記事『痛みは生きていくうえで必須なものである』では、「先天性無痛症は一次侵害受容ニューロン自体が存在しないため、痛みを全く感じることが出来ないとい」というエピソードを紹介した。そして、上記の記事では先天性無症を有した人たちは、痛みを感じないからこそ多くのけがや事故に見舞われる可能性も述べてみた。しかし一方で、痛みを感じることができるにもかかわらず、「脳のある部位」が欠損してしまっている場合も、多くの怪我や事故につながってしまうことが分かっている。そして、この「脳のある部分」とは『扁桃体』を指す。扁桃体は大脳辺縁系の一部であり、様々な情動喚起のプロセスとして関与する。また、扁桃体は情動の中でも...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    皮膚の小さな部位が切れたり、やけどしたりして傷つくと、下記のような反応が僅かな時間差とともに生じる。①発赤:損傷部位とその周辺の血管が強く拡張して皮膚が赤くなる②腫脹:損傷部位とその周辺が腫れる③フレア:「損傷部とその周辺」よりさらに広い部位まで(軽度の血管拡張が起こり)赤くなる※①②に関しては局所の血管拡張、血漿成分の滲出によって生じ、その発生には炎症メディエーターが関与している。※③に関しては、軸索反射や後根反射などの逆行性伝導によって損傷部位周囲の細動脈の拡張と透過性の亢進によって生じる。※中心部から広がる①~③の反応はトーマス・ルイスが1924年に発見したことから『ルイスの三重反応』と...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    侵害刺激は視床を経由して、一次体性感覚野と帯状回に送られる。一次体性感覚野は二次体性感覚野に情報を伝達し痛みの感覚を発生させる。一方、二次体性感覚野は島皮質に情報を伝達し、帯状回と島皮質が関係することで痛みの情動を発生させる(不快)。この情報が前頭前野に送られ、情報伝達が繰り返される(長期増強)ことで長期的情動要素、すなわち痛みの記憶(固定化)がなされる。

  • 症状 - 痛みについて - 痛みと認知・情動

    前頭前野は報酬-嫌悪回路の一部をなし、この回路は痛み刺激に反応し、興奮・抑制することで痛みの感じ方に影響を与える。慢性痛が抑うつや認知障害を伴うことが多いのは、この回路の機能障害が関与していると言われており、慢性痛患者では前頭前野の活動低下(急性痛では活性化)とともに扁桃体や島皮質の過活動がみられる。鎮痛は報酬で、持続する痛みは嫌悪であり、この回路のバランスが崩れ混乱が生じることで、痛みの評価や予測、自己評価などの認知機能の障害に至り、意思決定や積極的な行動に障害をきたすことになる。慢性痛患者の前頭前野や視床で灰白質の減少、つまり脳委縮がみられることが報告されており、そのような機能的・器質的変...

  • お金のこと - 副業 - 株式投資で副業!

    この記事では、株式投資の売買タイミングとして知っておいて損はない『アノマリー』について記載していきます。アノマリーとは?アノマリーとは以下のを指します。株式市場に現れる周期性や季節性もっとかみ砕くと「何月には株価の平均が上がり易くて、何月には下がり易い」といった株式市場にあらわれる癖のことを指します。インターネットで「アノマリー」と検索すると、様々なアノマリーが調べられるので、興味のある人はチェックしてみてください。ただし、アノマリーは現代投資理論では説明できないため、必ず当たるというわけではありません。例えば「5月天井説(春は株高になり易いが、5月が天井でそれ以降は下落してしまう可能性が高い...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    この記事では、先天性無痛症を例にして、「痛み感覚」の重要性について記載していく。先天性無痛症『先天性無痛症』という痛みを全く感じることが出来ない病気がある。一次侵害受容ニューロンの発生・分化には神経成長因子(NGF)が関与しているが、この病気ではNGF受容体のTrkA遺伝子に変異があることが解明されている(その他に、ナトリウムイオンチャネルの変異や神経成長因子の変異による先天性無痛症も報告されている)。胎生期に末梢組織がNGFを放出しても、TrkA遺伝子に変異があるために、侵害受容線維は存続できず、痛みを感じることが出来ない。また、痛みのない世界にいるため侵害刺激による屈曲反射がおこらないだけ...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    末梢神経には末梢から中枢へと感覚の情報を送る感覚神経だけでなく、中枢から末梢へと指令を送る運動神経も含まれる。身体の各部ではこれらの両方が一緒に走行しているが、脊髄付近で経路が分かれており、感覚神経は背側から入り、運動神経は腹側から出ている。そして、背側で神経がまとまっている部分を後根(腹側で神経がまとまっている部分を前根)と呼び、後根が脊髄に入る前にあるふくらみを後根神経節(DRG:dorsalrootganglion)と呼ぶ。つまり、DRGは痛みや触覚情報を伝える一次求心性神経の細胞体が集まっている場所と言える。DRGは末梢側と脊髄側の両方に軸索線維が伸びており、侵害受容器で発生した活動電...

  • 症状 - 痛みについて - 疼痛・鎮痛

    脊髄神経節とは末梢神経の走行中に認められる神経細胞体の膨大部で、種々の大きさと形状を呈する。神経節は構成する細胞体の種類によって下記の2種に大別される。①感覚神経節:感覚神経の神経細胞体の集合したもの。・後根神経節・三叉神経節・・・・・など②自律神経節:自律神経の神経細胞体の集合したもの。・交感神経節(上・中・下頚神経節、腹腔神経節など)・副交感神経節(網様体神経節・耳神経節など)※神経節が「中枢神経以外の末梢部において神経細胞の集合体」なのに対し、「中枢神経組織内部に存在するこれらの集合体」は、『核』または『神経核』と呼ばれる。