この記事では、私がマッケンジー法認定試験に合格して取得した「Credentialed MDT」に関してまとめた記事である。
マッケンジー法の認定試験を受ける過程で得られた技術・知識は非常に有益だったと思う。
一方で、海外でも展開されている講習会は受講料が高いのがデメリットだ。
海外から講師を招く場合は「渡航料・通訳料」も講習費に上乗せされても仕方が無いが、日本人講師の場合であっても受講料がほとんど変わらず(高額なまま)なのは、何とかしてほしいところ。
ではでは、詳細を解説していく。
マッケンジー法認定資格「Credentialed MDT」について
『Credentialed MDT』は以下を指している。
マッケンジー法は誰でも学ぶことが出来るので、認定資格者も理学療法士をはじめ、色んな職種の方が取得している。
後述するように、Credentialed MDTを取得するためには認定試験に合格しなければならず、その認定試験を受講するためには複数の講習会を受講する必要があるため、必然的に「マッケンジー法を臨床に活用できる基本的な技量」が備わる。
ちなみに、この認定資格の上位資格である「 DipMDT(Diploma in Mechanical Diagnosis and Therapy)」というのも存在する。
ただし、これを取得するためには海外でも膨大な時間自己研鑽をする必要があり、マッケンジー法に全てをささげる覚悟でないと取得するのは難しい。
マッケンジー法認定セラピスト(Credentialed MDT)になるメリット
マッケンジー法認定セラピスト(Credentialed MDT)になるメリットは特に無いが、日本マッケンジー法協会のHPに自身の名前を掲載することが出来る。
マッケンジー法認定セラピストの中には、柔道整復師やカイロプラクターなども含まれているので、それらの人は自身の治療院URLを掲載していたりするので集客にも多少影響するのかもしれない(整体師として開業している理学療法士も)。
ただ、病院などに所属している理学療法士・作業療法士は、特にメリットは無いと思う。
なので、やはり「資格を取得する過程で得られた知識・技術」というのが財産といったところだろうか。
運動器リハビリテーションに力を入れている病院・クリニックであれば、マッケンジー法は有名なので転職に有利になる可能性は高いかもしれない。
一方で、介護保険事業(通所リハビリ・訪問リハビリ)では「何それ?」となってしまう可能性が高い(まだ「福祉住環境コーディネーター」のほうが認知されている)。
マッケンジー法認定セラピストになると「マッケンジー法手技動画を閲覧する」という特典が得られるが、マッケンジー法は手技自体はシンプルで重要なのは「アプローチ(hands offも含む)を選択するまでの臨床推論」なので、あまり観覧する機会は少ないと思う。
マッケンジー法の認定試験について
ここから先は、マッケンジー法の認定試験について記載していく。
試験対象は以下の4つの講習会を修了した者となる。
- パートA講習
- パートB講習
- パートC講習
- パートD講習
※全て4日間かけての講習となる。
これら講習会には色んなメンバーが参加しており、私が受講した際はトレーナーや看護師など色んなメンバーがいた。
ただ、どの講習会も受講料が高い(7万円とか8万円とかする)ので、もっとリーズナブルな価格設定にできないものかと感じてしまう(金銭的なこともネックとなり、パートAで満足する人も結構多い)。
認定試験に話を戻して、、、
受験の条件として日本マッケンジー法協会のHPには「医療・保健関係の資格を有している」というのも条件に含まれているようだが、国家資格保有者以外にもマッケンジー法認定セラピストがいるので、よく分からない(カイロプラクターとか)。
修了認定試験も約5万円と結構高ので、必要以上に余計なプレッシャーが上乗せされてしまうかもしれない。
試験内容は「マークシート」と「実技」で、実技は「指定された手技を披露する」という内容となる。
終わりに
いかがだっただろうか?
受講料が高いし、各パートが4日間もあるのでハードルが高いが、パートAを受講するだけでも得るものは大きいと感じる。
時間的・金銭的余裕もあるのであれば、認定セラピストを目指してみても良いかもしれない。