吻側延髄腹内側部(RVM)には大縫線核(NRM)、巨大細胞網様核(NRGC)、傍巨大細胞網様核(NRPG)ががある。
大縫線核はセロトニン神経B3であり、中立細胞・オン細胞・オフ細胞の3種類のニューロンがある。
中立細胞は侵害刺激が来ても来なくても活動が変わらないニューロンである。
オン細胞は痛みの情報伝達に関与するニューロンであり、オン細胞のμ受容体にオピオイド系鎮痛薬や内因性オピオイドは作用して、痛みの情報伝達を抑制する。
オフ細胞は侵害受容刺激を受けて、下降性疼痛抑制系にゴーサインを出すニューロンである。中脳中心灰白質からの入力を受けており、脊髄口角に神経線維を送っている。
脊髄後角に終止するオフ細胞の終末からセロトニンが放出されると脊髄後角侵害受容ニューロンが抑制される。