この記事は、『書籍:金持ち父さん・貧乏父さん』の書評・雑感を記した記事となる。

 

良好な資産形成を考えている人で、知らない人はいないくらい有名な書籍ではあるが、知らない人はぜひ読んでみてほしい。

 

『金持ち父さん・貧乏父さん』って何だ?

 

金持ち父さん・貧乏父さんは第1版が過去に発売されており、大きな反響を呼んだ(良くも悪くも)。

 

 

で、それから10年程度経過した近年、アベノミクスによって円安株高、不動産投資が活況となった時期と同じくして、(タイミングを見計らったように)第2版が出版され、第1版を知らなかった人も手に取る機会が増えた。

 

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何で「父さん」が2人もいるんだ

 

『書籍:金持ち父さん・貧乏父さん』の導入部分に有名な一文がある。

 

私には二人の父がいる。

金持ちの父と貧乏な父だ。

 

つまり「父さん」が2人もいたことになる。

 

この書籍を知らない人にとって、書籍の内容云々よりも最初に思うことは以下なのではないだろうか?

 

何で「父親」が2人もいるんだ?

 

これは、読み進めていくとすぐに明かされることではあるが(なのでネタバレとして記述するが)以下になる。

  • 貧乏父さん=実父
  • 金持ち父さん=友達の父親

 

「貧乏な自分の父親」と「金持ちな、友人の父親」を対比しつつ、「金持ち父さん」の教えが素晴らしいということを語っている書籍になる。

 

※どこまでが真実で、どこまでがフィクションなのかは良く分からない。。

 

貧乏父さん・金持ち父さんに関する特徴や価値観の違いは以下の通り。

 

 

貧乏父さんの特徴や価値観

 

  • 貧乏父さんは、高い教育を受け、知的レベルも高かった。

 

  • 4年制大学を2年で卒調子博士号を取得、そのあともさらに高度な教育を受けるためにスタンフォード、シカゴ、ノースウェスタンと3つの大学をはしごした。どの学校でも成績優秀だったため、授業料は全て奨学金で賄うことだ出来た。

 

  • 生涯を通じて良く働き、仕事もうまくいって収入も結構多かったが、死ぬまでお金に苦労した。

 

  • 父は息子に「一生懸命勉強しろ。そうすればいい会社に入れるから」と励ました。また「この家は私たちにとって最大の投資であり、最大の資産だ」という考えの持ち主だった。

 

金持ち父さんの特徴や価値観

 

  • 金持ち父さんは大学はおろか、ハイスクールすら卒業していなかった。

 

  • 生涯を通じて良く働き、仕事もうまくいって収入も結構多く、ハワイで最も裕福な人間の一人になった。

 

  • 父は息子に「一生懸命勉強しろ。そうすればいい会社を買うことが出来るから」と励ました。また、「この家は負債だ。持ち家が自分にとって最大の投資だという人には大いに問題がある」という考えの持ち主だった。

 

 

『金持ち父さん・貧乏父さん』で伝えたいことをザックリと紹介

 

『金持ち父さん・貧乏父さん』で著者が伝えたいことをザックリと表現すると以下になる。

 

  • 「負債」ではなく「資産」を買え
  • 雇われ社員はダメだ。起業しろ

 

以下の動画は「金持ちと父さん、貧乏父さん」のあらすじをが何となくわかる動画なので興味がある方は観覧してみてほしい。

 

 

負債と資産に関しては、以下の記事でも触れているので、合わせて観覧すると、この情報の有益性が一層際立ってくると思う。

 

※っというか、以下の記事を観覧してからでなければ、以降に解説している内容の重みが伝わらないので、是非先に観覧してみてほしい。

 

⇒『「書評:好きをお金に変える心理学(DaiGo) 」+「書籍:金持ち父さん貧乏父さんから学べること」

 

 

『金持ち父さん・貧乏父さん』から抱かれる違和感

 

で、この記事は『金持ち父さん・貧乏父さん』におけるネガティブな側面を強調した記事であり、ここからが本題となる。

 

※重複するが、この書籍は素晴らしい書籍だとも思っており、ポジティブな側面は以下の記事に記載しているので、こちらを先に観覧してもらった方が理解が深まると思う。

⇒『「書評:好きをお金に変える心理学(DaiGo) 」+「書籍:金持ち父さん貧乏父さんから学べること」

 

先ほど、以下の様に記載した。

 

金持ち父さん・貧乏父さんは第1版が過去に発売されており、大きな反響を呼んだ(良くも悪くも)

 

で、大多数はポジティブな反響であったが、「目から鱗が落ちた」などと感化され「雇われるより、これからは起業だ!」と勇んだ矢先にリーマンショックが起こってしまい、恨み節全開な人達も存在するといった事態が起きた。

 

今回の2版が出版されて数年たつが、感化されて起業した人が同じ末路にならないよう祈っている。

 

で、リーマンショック云々以前に、この書籍にはネガティブな反響もあった。

 

ネガティブな内容は様々で、具体的には以下などがある。

  • 貧乏父さんをバカにするな
  • 起業がそんなに素晴らしいのか。単眼思考過ぎる

 

ただ、(他の人もレビューで記述している意見であり)個人的に最も違和感を感じた内容は他にある。

 

で、ここから先は、その『違和感』について記述ていく。

 

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この書籍の「資産」「負債」という分類は一見合理的だが・・・

 

著者であるロバート・キヨサキ氏は『資産』と『負債』の違いを以下の様に定義している。

 

・資産とはキャッシュを生むもの

・負債とはキャッシュを食うもの

 

でもって、上記の定義に当てはめるのであればマイホームは負債に該当するので、買わないほうが良い(あるいは収益を最大化した後に、余剰資金の購入を検討するという順番)が望ましいということを『「書評:好きをお金に変える心理学(DaiGo) 」+「書籍:金持ち父さん貧乏父さんから学べること」』で解説した。

 

しかし、人間は必ずしも合理的に行動するわけではない。

 

例えば、この書籍の考えからすれば、マイホームは確かに負債かもしれない。

 

しかし「念願のマイホームを手に入れた時の幸せ感」「子供たちとマイホームで過ごしたかけがえのない思い出」などはお金には変えられない、かけがえのないものだと思う。

 

重複するが、マイホームを購入するメリットは、これらは「資産」だの「負債」だのといった無機質ものだけでなく、もっと別の価値基準によっても選択されることが有り得るという事だ。

 

※人生は「合理的に生きる」のが目的ではなく、それは「幸せに生きる」という目的の一手段に過ぎない。で、「合理的に生きない(例えば負債であるマイホームを買う)」という選択肢をとったほうが「幸せに生きる」という目的を達成できる場合もあるということ。

 

この辺りが、「金持ち父さん・貧乏父さん」に違和感を覚える所以なのではないだろうか?

 

この辺りは、ホリエモンの発言に関して「確かにあんたの言ってることは合理的で正論なんだけど、なんか違うんだよな~」っという漠然とした違和感と似たものを感じる。

 

 

最大のタブー? 子供は「資産」か「負債」か

 

書籍内ではマイホーム VS 賃貸にまで言及されているが、さすがに「子供は資産なのか、負債なのか」といった点には言及されていない。

 

「マイホームは人生最大の買い物」などとは言われているが、お金を投じる「コト・モノ」の全てを「資産 or 負債」の二者択一にカテゴライズするのであれば、「子供(子育てに投じるお金)」はどうなのか避けては通れないと感じる。

 

子供を成人にまで育てようと思うと、マイホームと同程度のお金が必要な場合だってあり得るはずだ。

 

 

この発想は、私があたかも考えたかのように記載しているが、実際にはアマゾンレビューかどこかで目にした意見をそのまま記載しているに過ぎない(で、袋叩き似合っていたのだが、「なるほど、確かにそういう見方があってもおかしくないな」とその時感じたので、今でも記憶に残っている)。

 

 

で、この問いに対する個人的な結論なのだが。。。。

 

これも基本的にはマイホーム VS 賃貸と同じ考えであり、よりハッキリと「金持ち父さん・貧乏父さん」の資産・負債の考え方の負の側面を浮き彫りにしてくれる。

 

確かに子育てにはお金がかかる。

で、子育てに関わる時間もお金に換算すると、明らかに負債と言える。

 

※もちろん、プロ野球選手や芸能人になってイチローや大谷の様に稼いで親孝行をしてくれる可能性も否定しないが、あまり期待しない方が良いだろう。

 

※ここまで記載すると不快に思われる人が多々出現しそうであるが、物事を「投じたお金を回収できてリターンが得られるか」だけ考えるというのは、こういうドライな思考を指す。

 

ただし、子育てが楽しい・幸せだと思っている人からすれば余計なお世話であり、それらの人達は「資産」「負債」などのカテゴリーとは別の価値観で子育てをしているはずだ。

 

人間、お金は大切だが、価値基準が全て「お金」ではないということだ。

 

 

終わりに

 

「金持ち父さん・貧乏とうさん」は間違いなく良書であり、一読することをお勧めする。

 

しかし、中には違和感を感じる部分が多少なりとも含まれているかもしれない。

 

今回は、そんな違和感の一部にフォーカスした記事になるが、それらも含めてお金というものを深く考えるきっかけを与えてくれるのは間違いないと思う。