この記事では、足部の「内在筋」について解説していく。

 

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足部の内在筋は、どれが該当??

 

手部に内在筋があるように、足部にも内在筋がある。

 

でもって、「足部の内在筋」の定義は以下の通り。

起始と停止を足底に持ち、足趾の運動を行う筋群

 

具体的には、以下が「足部の内在筋」に該当する。

  • 母趾球筋(母趾外転筋・母趾内転筋・短母趾屈筋の3つ)
  • 小趾球筋(小趾外転筋・短小趾屈筋・小趾対立筋の3つ)
  • 足底方形筋
  • 短趾屈筋
  • 足の虫様筋
  • 底側骨間筋

 

以下のイラストは、これら「足部内在筋」の一部を示している。

 

内在筋のうち、母趾外転筋は内側縦アーチ小趾外転筋は外側縦アーチの能動的支持機構であり、母趾内転筋は横アーチを支持する作用を持つ。

 

また他の筋も各アーチを補助的に支持しており、内在筋は足部アーチの支持に作用し、足部の安定性を強めている。

 

これら内在筋については以下の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は参考にしてみてほしい。

 

⇒『母趾球筋ってどれ? 母趾外転筋・母趾内転筋・短母趾屈筋の3つだよ

 

⇒『小趾球筋ってどれ? 小趾外転筋・短小趾屈筋・小趾対立筋の3つだよ

 

⇒『短趾屈筋・足の虫様筋・足底方形筋・底側骨間筋【足部の内在筋は色々あるよ】

 

内在筋の一つである「短趾屈筋」は能動的支持機構として、足底腱膜による「縦アーチの形成」を補助している。

足底腱膜による縦アーチ形成に関しては以下の記事を参考にしてみてほしい。

⇒『』

 

補足:「足部の外存筋」とは?

 

ここまで「足部の内在筋」について解説してきたが、補足として「足部の外在筋」について解説して終わりにする。

 

「足部の外在筋」の定義は以下になる。

(腓腹筋を除いて)下腿に起始と筋腹足部に停止を持つ筋であり、足関節、距骨下関節、足趾の運動を行う筋のこと。

 

「足部の外在筋」の種類

 

「足部の外在筋」の種類としては以下がある。

  • 後脛骨筋
  • 長腓骨筋
  • 前脛骨筋
  • 長母趾屈筋
  • 長趾屈筋
  • 長腓骨筋
  • 短腓骨筋
  • 長腓骨筋腱
  • 後脛骨筋

 

それぞれの作用に関しては以下のイラストも参照してほしい。

 

背屈筋:

前脛骨筋・長母趾伸筋・長趾伸筋・第三腓骨筋

 

底屈筋:

下腿三頭筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母指屈筋・長短腓骨筋・

 

回外筋

前脛骨筋・後脛骨筋・長趾屈筋・長母趾屈筋・(下腿三頭筋)

 

回内筋:

長母趾伸筋・長趾伸筋・第三腓骨筋・長短腓骨筋

 

 

 

でもって、これらの筋群は以下のように「足部のアーチ」を形成しており、足関節・足部の安定化に貢献している。

 

内側縦アーチ

後脛骨筋・長腓骨筋・前脛骨筋・長母趾屈筋・長趾屈筋は、内側縦アーチの能動的支持機構。

 

外側縦アーチ

長腓骨筋、短腓骨筋は外側縦アーチの能動的支持機構。

 

横アーチ

長腓骨筋腱は楔状骨レベル、後脛骨筋の底側部は舟状骨/立方骨レベルの横アーチの支持に作用。

 

関連記事

 

以下の記事では、足部のアーチについて解説した記事になる。

 

類似した内容を記載しているが、情報の整理として合わせて観覧してみてほしい。

⇒『足部の内側縦アーチ・外側縦アーチ・横アーチを解説するよ