皆さんは株式投資をする際に、購入する銘柄の「魅力」のみならず「危険性」も十分に検討できていますか?

 

もちろん「危険性は考えない。直感でしか購入しない」という人は少ないとは思います。

 

思いますが、自身が思っている以上に「魅力にばかり囚われているケース」が多いです。

 

なので、認知バイアスに囚われないためにも「自身の思考を思考するする癖=メタ認知能力」を強化しておくことが、株式投資で利益を上げ続けるための必須条件。

 

最近私は東日本旅客鉄道を購入したので、この銘柄を題材に「メタ認知」について考えていきたいと思います。

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目次

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購入する銘柄の「魅力」「危険性」の両方を吟味する

 

先日、東日本旅客鉄道を購入しました。

 

私は基本的に「優良っぽいけど、何らかの理由で中期的に下落傾向な銘柄」を底値だとして購入し、さらに下がるようならナンピン買いしていくという手法が好きです。

 

※「最低取得単価が安い銘柄」であれば、ナンピン買いにナノども挑戦できるので、なおさら好みます。

 

なので、東日本旅客鉄道の様に「そこまでダダ下がりしているわけではない銘柄」を購入するのは珍しい。

 

そんな東日本旅客鉄道ですが、もちろん「買いを決断するに至った理由」が私なりにあるわけで、その際には「疑いの目(メタ認知能力)」をフル稼働して思考しました。

 

でもって東日本旅客鉄道における「魅力」「危険性」は以下の通り。

 

  • 魅力

    倒産リスクが少ない

    高配当・株主優待が充実

 

  • 危険性

    震災時の被害はトップクラス

    外国人観光客

    働き方改革

 

東日本旅客鉄道の「魅力」

 

東日本旅客期の魅力は以下の通りです。

 

 

倒産リスクが少ない(大型株)

 

東電の例もあるので一概には言えませんが、大型内需株なので倒産リスクは圧倒的に少ないと思います。

 

これは、ローリターンである一方でローリスクなため渡し向きな銘柄です。

 

倒産リスクが少ないということは、万が一塩漬けになった際も安心して保有できるので、メンタルへの悪影響を考えると超重要。

 

そもそも東日本旅客鉄道が倒産するリスクは、日本株銘柄でも1・2を争うほど低いかなと。

 

理由は以下の通り。

 

都心部における移動第一手段であり、競合が皆無
 

競合が皆無ということは、経営が苦しくなれば利用料金(運賃)を値上げすればよいだけです。

 

一般的には値上げを踏み切ったことで窮地に陥る会社は少なくありません。

 

ただし、それは「競合相手がいるから」です。

 

もりろん東日本旅客鉄道が電車運賃を値上げすれば不平は出るでしょうが、だとしても都心部を他の手段で移動するより割安・便利なのには変わりなし。値上げも受け入れざるを得ないと思います。

 

 

高配当・優待が充実している

 

東日本旅客鉄道は「充実した優待券・高配当な銘柄」としても有名です。

 

なので塩漬けになったとしても、これらで配当生活を楽しめる。

 

念のため、優待券はヤフオクとかで売却すると現金化しやすいのも特徴で、この点はすでに保有している西日本旅客鉄道と同じです。

 

 

塩漬けになっても働いてくれる銘柄かどうか

 

「塩漬けになっても働いてくれる銘柄かどうか」は重要です。

 

初めから、この様な思考だった訳ではありませんが、色々な一杯を繰り返した末に至った結論です。

 

株式投資に「絶対に儲かる」はあり得ないので、そうなってくると必然的に以下が重要となってきます。

 

「塩漬け状態になった際に、それでも納得が出来る銘柄だと言い切れるだけの要素」を持っているか
 
これは(明らかに的外れな論理でなければ)外れても構いません。
 
塩漬け状態になった際も、自身が納得できる材料として活用できれば、それだけでOKです。

 

ちなみに東日本旅客鉄道を購入する際には「塩漬けになっても自信が納得できる材料」にフォーカスしていますが、全ての銘柄で同様な思考をするとは限りません(あくまで、思考の一例です)。

 

東日本旅客鉄道は、中途半端な株価(割高とも、割安とも言えない水準。しかも高額投資銘柄)なので、この様な思考になっただけです。

 

くり返しになりますが、今回はあくまで「東日本旅客鉄道」を購入する際のメタ認知なので、全ての銘柄で同様な思考をするわけではないので誤解なきよう。

 

東日本旅客鉄道を保有するリスク

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既に「東日本旅客鉄道」が買いの候補に挙がってくる時点で、「銘柄の良い点が多く目につき、悪い点は見えにくい思考(確証バイアス)」にハマっていることが多い。

 

でもって、確証バイアスにはまるのは自然なことなので「それを自覚して批判的に吟味すること(メタ認知を働かせること)が出来るかどうか」が勝敗の分かれ目です。

 

そして私が今回感じた「東日本旅客鉄道を購入するにあたって感じた危険性」は以下の3点。

 

震災時の被害はトップクラス

 

東日本が震災に見舞われた際の被害はトップクラスです。

 

地震に関しては東京直下型地震はいつ来てもおかしくないとされているため、頭の片隅に入れています。

 

もう少し頭の体操をするとしたら、更に以下の深堀も可能です。

 

東京災害のリスクを考慮して、首都機能を西日本(例えば大阪)と2分する。
 

現在は、全てが東京に一極集中しすぎてしまうため、現実可能かは別にして、本来の国の在り方としては、こちらの方が正しいと思います。

 

もし、「震災」「首都機能を分担する発表」など投資家の想定外の事態が生じたら、人口が密集しているからこそ恩恵にあずかれている東日本旅客鉄道の株価は大暴落すると思われます。

 

暴落はいつも「想定内なこと」では起こりません。投資家が「想定外」あるいは「想定してたけど、まさか起こるとは」という事態が起きたときに生じます。

 

 

外国人観光客

 

電車の利用者が減少する要素はないのかと考えて、真っ先に思い浮かぶのが「外国人観光客」の推移です。

 

外国人観光客は「昔と比べて円やるになったこと」に比べて政府の観光誘致政策が成功していることなどが要因です。

 

オリンピックで認知度も上がり、ハード・ソフト面のインフラが整っているのも要因かも。

 

ただしオリンピックが終わり、日銀政策による円安誘導も終わり、何らかの理由で日本の観光産業に勢いがなくなってくると、東日本旅客鉄道の株価にも反映しそうです。

 

「そもそも東日本旅客鉄道の今の株価が適正なのか」という点にも多少の違和感は持っています。

 

「株は美人投票」と言われるように、根拠の乏しい漠然とした理由で株価が上昇することは多々ある。最近の東日本旅客鉄道は本来有しているポテンシャル以外に、以下などが上乗せ割れている可能性もあるのではないかなと。

 

  • 株式投資ブームにより大型有名銘柄が物色されている
  • 今後の先行き不安から、安定的な「内需株」が物色されている
  • 「オリンピックもあるし、観光客も多いし」という短期目線で安直な理由

 

もし上記のような楽観的な理由しか持っていないなら(倒産しないまでも、大幅下落した際でも「想定内」と思えるだけの思考を準備しておいた方が良いと思います)。

 

 

働き方改革

少子高齢化が進んでも、それは一極集中(ドーナツ化現象)が進むだけで、都心部の人口が圧倒的に少なるとは考えられません(一極集中により過疎地が益々衰退する衰退することはあり得ますが)。

 

それよりも私が気になるのは以下の点です。

 

私たちの、未来における働き方はどうなっているのだろうか?
 
皆さんは、東京における「朝の満員電車」を体験したことがあるでしょうか?
 
ギュウギュウ詰めにされて、数十分座席に座れないどころか、暇つぶしをするために手をいじるスペースがない時も多々ある。
こんな場面に出くわすと「高知の限界集落で暮らしている某有名ブロガーの気持ち」が分からなくもなりません。
 
と同時に、「東日本旅客鉄道は儲かっていそうだな」「この状態が今後も続く限り、安泰だな」と思わされることでしょう。
 
ですが将来も「満員電車は続くのか?」という頭の体操は重要かなと。
 
最近政府はしきりに「働き方改革」を断行しているし、それを示唆するアドバルーンも飛ばしている。
 
近い将来、もっと「会社へ通勤しない働き方」が増えてくるかもしれません。
 

 

終わりに

 

いかがだったでしょうか?

 

前述したように、銘柄候補を購入する際は、メタ認知を働かせ「魅力」と「危険性」を天秤にかけて、それでも魅力が勝っていると判断出来てから投資をする必要があります。

 

で、その判断に「自身に認知バイアスが生じていないか」をメタ認知することを心掛けましょう。

 

投資に失敗はつきものなので、最終的には「この銘柄が暴落しても、後悔はしない」と思える株だけに投資する。

 

そうすると失敗リスクが減りますし、

万が一失敗してもメンタルを安定した状態に保つことが可能です。

 

「メタ認知能力」は、投資をするうえで最低限必要です。

 

これが出来ない人は投資に向いていないと断言できます(短期的な成功失敗は運の要素も需要ですが、長期的に勝ち続けるには必須ということです)。

 

ぜひ、この機会に能力を鍛えてみませんか?!