この記事では上後鋸筋・下後鋸筋について解説していく。

 

上後鋸筋・下後鋸筋の基本情報

 

上後鋸筋・下後鋸筋の基本情報は以下になる。

 

筋名

起始

停止

作用

神経

上後鋸筋

第(4)5頸椎から第1(2)胸椎までの棘突起と項靭帯

第2-5肋骨の肋骨角とその外側部

第2-5肋骨の挙上

第1-4肋間神経(C8-T4)

下後鋸筋

胸腰筋膜を介して第10胸椎-第2腰椎の棘突起

第9-12肋骨の外側部下縁

第9-12肋骨を内尾側へ引く

 

第9-12肋間神経(T9-T12)

 

下後鋸筋は第9~12肋骨を固定することで吸気を補助する
上後鋸筋の大部分は菱形筋と僧帽筋に覆われている。

下後鋸筋はほぼ水平方向に走り、広背筋にだけおおわれている。

筋腱移行部は腸肋筋の外側縁に位置しており、この部位にトリガーポイントが生じる場合がある。

 

筋連結

 

各筋の筋連結は以下の通り。

 

上後鋸筋(Serratus posterior superior muscle)

僧帽筋(腱)・小菱形筋(腱)・大菱形筋(腱)・外肋間筋(腱)と連結。

 

下後鋸筋(Serratus posterior inferior muscle)

広背筋(腱)・外肋間筋(腱)と連結。