この記事は『広背筋(Latissimus dorsi muscle)』について解説している。

 

広背筋の基本情報

 

広背筋の基本情報は以下になる。

 

起始

胸腰筋膜を介して第7胸椎-第5腰椎棘突起

第10-12肋骨

肩甲骨下角

仙骨の正中仙骨稜および腸骨稜

起始付近(棘突起から腸骨稜)は、膜様の起始腱(胸腰筋膜)のみで構成される。

 

停止

上腕骨の小結節稜

 

作用

肩関節の内転・伸展・内旋

広背筋は、大胸筋が懸垂で胸郭を腕に引き寄せる際の補助を行う。
広背筋には多くの付着部があるため、上腕骨の内旋・内転・伸展のほかに腰椎の伸展や骨盤の前傾を可能とする。
 

神経

胸背神経

 

筋連結

大円筋・外腹斜筋・下後鋸筋と連結。

 

「広背筋の上縁」と「僧帽筋の外側下縁」と「大菱形筋の内側下縁」で囲まれる三角を『聴診三角』と呼ぶ。