以前、当院へ「新体制立ち上げについてのご報告」と題して、下記のようなファックスが届いたので記載しておきます。
新年明けましておめでとうございます。
DJAMM元会員の皆様におかれましては、どのような新年を迎えておられることでしょうか。
このご報告が皆様にとって朗報となって頂ければ、私どもインストラクターにとってもこの上ない喜びになろうかと存じます。
2010年3月に日本ドイツ徒手医学会(以下DJAMMと略す)が閉鎖したことによりDJAMM元会員の皆様には多大なるご迷惑をおかけして参りました。
この度、漸く準備が整い、インストラクターの手による営利を目的としない、学術のみを追求した内外に開かれた法人格を有する学術団体・一般社団法人「ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー」として新たにスタートする気音をここにご報告いたします。
DJAMM元会員の多くの皆様方は、DJAMM事務局より公式の具体的説明や正式な謝罪もなく理由も分からないまま突然のDJAMM閉鎖を告げられ、行き場を失ったばかりかその怒りの矛先さえ何所に向けたら良いのかと憤慨やるかたない心境ではなかったかと推察いたします。
ここで、過去から現在に至るまでの経緯を簡単に触れて、インストラクターの立場で正式に謝罪をするとともに、今後に向けてのご理解・ご協力を賜りたいと存じます。
具体的な経緯に触れる前に、当時のDJAMMにおけるインストラクターの立場を明確にしておきたいと思います。
インストラクターは、セミナー開催時にその都度つどのつくインストラクターがセミナー担当を依頼されるという「セミナー開催時の講義のみ」の極めて限られた役割に限定されておりました。
そのため、DJAMM閉鎖に至る経緯については、インストラクターにとっても元会員の皆様方と同様に「寝耳に水」の如くであり、閉鎖が決定する1年程前(2009年2月福岡インストラクター会議:経営陣、ドイツ側から再建に向け派遣された人物と全インストラクター参加)になってはじめて経営がひっ迫している実情を聞かされたという次第です。
とはいえ、広い意味でのDJAMM関係者としてその責任を逃れようはずもありません。DJAMM閉鎖までの間、全インストラクターの統一意見として第一にセミナー継続を主張して参りましたが、当時のDJAMM経営陣と派遣された人物の間での運営方針に対する意見は集約されず一向に再建のめどが立たないまま1年が経過しておりました。
両者間の意見は対立し平行線のまま、ついにはしびれを切らしたドイツ本国より契約の打ち切りによるDJAMMの閉鎖という最悪の結果を招いてしまいました。
その後、ドイツ側から派遣された人物を中心に再建策が模索されましたが、具体的な再建策が出ないまま閉鎖により更に1年余りが経過してしまいました。
その間、ドイツ本国からは新たな組織再編が勧めらており、インストラクターだけによる再建策が講じられてきました。上記の経過を踏まえ、2011年6月に広島インストラクター会議(インストラクターのみ参加)においてドイツ本国からの全面的支援のもと新たな組織を再編するというインストラクター採決に至りました。
大変長い間、DJAMM元会員の皆様方には、多大なご迷惑ご心配をおかけしつつお待たせしました。
しかし、今後の憂いをなくすためにも少々時間はかかりましたが、誤った方向に導いてしまったDJAMM経営陣及びその関係者すべての方々(インストラクターを除く)に退いて頂くという最終的な結論に至りました。
本来の目的であるドイツ徒手医学を通して日本の保健・医療・福祉に貢献するという究極の目標に向けて、日本における徒手医学のさらなる発展・展開させるべく学術を中心としたインストラクターの手による学術団体・一般社団法人「ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー」と名称も新たにして発足することとなりました。(一般社団法人・設立年月日;2011年7月28日、ドイツ筋骨格医学会-FAC-DGMSM-FACと2011年9月1日付け契約締結)
今後に向けてDJAMM元会員のDJAMM当時の受講歴についてのご懸念については、全て「ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー」にそのまま継続して引き継がれることをドイツ本国と確認済となっています。
しかし、DJAMM入会時に登録された会員名簿は、個人情報保護の問題もあり我々は使用することができません。つきましてはセミナー受講継続の意志のあるかたは本会にご登録し直していただきますようお願い申し上げます。登録の詳細股詳しいお知らせなどについては下記アドレスをご参照くださいますようお願い申し上げます。
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また、友人・知人に元会員の方が居られましたら、この内容をお伝え頂ければと思います。
具体的には、2012年4月セミナー再開に向けて現在最終的な準備を進めております。
当初は、セミナー受講途中のままになっている元会員の皆様方の不利益解消を第一に進め、実績を重ねたのち順じ新たな会員の募集というふうに進めていく予定でおります。
世界的なスタンダードとなっている徒手医療は数多くありますが、唯一「医学」として体系づけられた「ドイツ徒手医学」の素晴らしさを今後も日本において継続的に紹介し共に学び研鑽を積めることが何よりも元会員の皆様への謝罪に報いるものと確信しております。
ここで改めまして、当時のDJAMM関係者の一員としてインストラクター一同、心よりお詫び申し上げるとともに、一般社団法人「ドイツ筋骨格医学会日本アカデミー」として新たなスタートが切れることをご報告致します。
多くの疑問、質問そしてご意見もあろうかと存じます。一つ一つ丁寧にお答えし、ご理解ご協力を賜りたいと存じます。
まず、これで元会員(で尚且つ受講を再開しても良いとまだ思っている人)にとっては、朗報なため、非常によかったと思います。
これを私の大前提としての気持ちであるとした上で、気になることを記載してみます。
文中の
「DJAMM閉鎖までの間、全インストラクターの統一意見として第一にセミナー継続を主張して参りましたが、当時のDJAMM経営陣と派遣された人物の間での運営方針に対する意見は集約されず一向に再建のめどが立たないまま1年が経過しておりました。両者間の意見は対立し平行線のまま、ついにはしびれを切らしたドイツ本国より契約の打ち切りによるDJAMMの閉鎖という最悪の結果を招いてしまいました。」
というのは、以前DJAMMの事務局から送られてきた手紙の下記の部分に相当すると思われます。
「経緯といたしましては、業務などの移行に際し、日本の法律に従って手続きをする必要がある旨、弁護士の意見書なども添付し、ドイツ本部に伝えてまいりましたが、残念ながら受け入れられませんでした。当社はドイツ本部の主張する非合法な移行方法には協力出来かねますので再三にわたり、何とか合法的に移行して頂きたいと、お願い致しましたが、当社での資格認定を2010年2月15日を以って打ち切るとの通達を2月22日に受け取りました。」
結局、ドイツの本部が自分達の都合で新組織を立ちあげて、支部(日本)側の事情もお構いなしに、物事を進めようとした結果、このような事態になったということです。
「しびれを切らしたドイツ本国より契約の打ち切りに」などと書かれていますが、この点は日本としては「お前らのせいなんだから、忍耐強く交渉してくれよ」と言いたかったのではないでしょうか?
「勝手なことをしておいて、勝手に痺れを切らす」なんていうのは自己中もいいとこですね。
ドイツと日本のビジネスではこういうことも稀に起こるようです。
ドイツ人は職人気質でコツコツと物事を作り上げていくという国民気質で、これは日本人と似たような点だと思われます。
ただ、何かトラブルであったり、こちらの意向をくんでもらえるよう途中で交渉しようとした際に、融通が利かず「決まり事だから」と味もそっけもない、通り一辺倒な対応に終始されることもあるとのことです(これは、書籍に書いてあっただけの、ステレオタイプな考えな可能性もあることは念のため付け加えておきます)。
また、これらの融通がきかず他国の事情など全く顧みない対応や、ドイツと日本のビジネス上の制度に異なる点(合法か非合法化の境界線など)があることや、日本が単なるドイツの傘下支部であることを考えると、今後もドイツの意向に今後も振りまわされたり、急な組織解体に巻き込まれる可能性は否定できません。
なので、受講を再開するにあたっては、これらの「リスク」も許容できるかも考えておく必要があるのではないでしょうか?