カテゴリー:鎮痛薬の記事一覧

リハビリ(理学療法・作業療法)の素材集

理学療法・作業療法士・リハビリテーションに関する様々な素材を情報発信していきます

カテゴリー:鎮痛薬

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    普段は「中枢神経感作」という用語を使っているが、「中枢感作」や「中枢性感作」という用語のほうが認知されているようなので、この記事では「中枢感作」という表現を用いてながら理学・作業療法士が知っておくべき疼痛の基礎知識を述べていく。スポンサーリンク脊髄後角は一次・二次侵害受容ニューロンがシナプスする変電所痛み刺激は一次侵害受容ニューロンを伝って、脊髄後角における二次侵害受容ニューロンとシナプスすることで、脳へ痛み情報を送ることになる。この一次侵害受容ニューロンと二次侵害受容ニューロンのシナプスでは、化学物質による伝達で痛み信号のバトンが渡されることのなるのだが、その際の神経伝達物質として使われてい...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    ウサギにワクシニアウィルスを摂取させて炎症を起こし、それに対する生体防御反応として産生された物質を抽出精製した『ワクシニアウィルス接種家兎炎症皮膚抽出液』と呼ばれる成分(商品名はノイロトロピン)がある。※以下はワクシニアウィルス接種家ウサギ炎症皮膚抽出液をノイロトロピンとして記載この成分は、動物実験で下降性疼痛抑制経路の活性化が認められており、人間にも鎮痛効果をもたらす。※ただし、鎮痛薬に関しては珍しく、詳細な機序は未だに不明である。ノイロトロピンの特徴は『急性痛にはさほど効果はないものの、慢性痛には比較的効果が高い』という点である。そのため、『帯状疱疹後神経痛』・『複合性局所疼痛症候群(CR...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    この記事は、神経ブロック療法について解説している。神経ブロック療法とは神経ブロックとは、神経の興奮の伝導の遮断を意味する。神経ブロック療法は、手術のための局所麻酔から発展した治療法だが、外科手術のようにメスで切ることはなく、中枢神経系を抑制せずに痛みを緩和することのできる治療法であり、下記のように定義されている。『脳脊髄神経や脳脊髄神経節または交感神経節、およびそれらが形成する神経叢に向かってブロック針を刺入し、直接またはその近傍に局所麻酔薬または神経破壊薬を注入して、神経の伝達機構を一時的または永久的に遮断する方法』スポンサーリンク局所麻酔薬による神経ブロック療法局所麻酔による神経ブロック療...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    この記事では、鎮痛作用のある薬剤として『ナトリウムイオンチャネルブロッカー』について解説していく。ナトリウムチャネルブロッカーは様々な部位に作用するナトリウムイオン(Na+)チャネルブロッカーと言われれば馴染みが薄いかもしれないが、リドカインやブピバカイン塩酸塩などの『局所麻酔』、メキシエレチン塩酸塩やフレカイニド酢塩酸などの『抗不整脈薬』が、Na+チャネルブロッカーに該当する。鎮痛として用いられるNa+チャンネルブロッカーが関与する部位は、下記のように多岐にわたる。①侵害受容器の興奮を抑える②一次侵害受容ニューロンの興奮の伝導を抑える③脊髄に作用する①に関して:侵害受容器に閾値以上の刺激が加...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    カルシウムイオン(Ca2+)チャネルブロッカーの作用がある薬剤としては以下の種類がある。・心疾患に用いられる薬剤(ニフェジピン・ジルチアゼム塩酸塩・シルニジピンなど)・抗てんかん薬(プレガバリン・ガバペンチン・バルプロ酸ナトリウムなど)スポンサーリンク抗てんかん薬はCa2+チャネルブロッカーを含めて様々な種類が存在するてんかんとは、脳に出現した異常興奮が全身に伝わって痙攣を起こす疾患である。そして、てんかんに対して投与される薬剤が『抗てんかん薬』である。※『抗てんかん薬』と『抗けいれん薬』は同じ意味で用いられている。抗てんかん薬は、それぞれで作用機序が違う場合もあり一括に出来ない面もあるが、い...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    NMDA受容体は脊髄後角に存在する受容体で、この受容体が活性化することで「痛み刺激によるワインドアップや長期増強」といった中枢感作が起こってしまう、痛みにおいて重要な要素である。詳しくはこちら⇒『ブログ:中枢感作とは?脊髄後角で起こること!』~NMDA受容体拮抗薬とは~NMDA受容体拮抗薬とは、NMDA受容体の活性化を阻害することで前述した機序に基づく中枢神経感作を軽減し、鎮痛を図る薬剤である。静脈麻酔薬のケタミン塩酸・鎮咳薬のデキストロメトルファン臭化水素酸塩水和物、脳循環代謝改善薬のイフェンプロジル酒石酸塩・抗パーキンソン病薬のアマンタジン塩酸塩などはこの作用があり、なかでもケタミン塩酸塩...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    この記事では、「最強の痛み止め」であるオピオイド系鎮痛薬について記載していく。ちなみに『オピオイド』とは、アヘンを意味する英語の「オピウム(opium)」の類縁物質を表す言葉である。※アヘン(阿片)とは麻薬に指定されている物質の一つである。スポンサーリンクオピオイド系鎮痛薬は脳・脊髄・末梢神経すべてに作用するオピオイド系鎮痛薬が結合する『オピオイド受容体』は、脳や脊髄のみならず、末梢神経にも存在するため、これら全てに作用することになる。末梢神経に関しては、通常でも神経終末にオピオイド受容体が存在するが、神経周膜に覆われており、活動していない。しかし、神経終末が損傷すると、神経周膜が壊れ、神経終...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    世の中には様々な鎮痛薬が存在するが、「抗うつ薬」「抗不安薬」も鎮痛薬として処方されることがある。なぜ精神的な問題に効果があるとされている薬剤が、痛みの治療として用いられるのだろうか?今回は、そんな抗うつ薬(+抗不安薬)と痛みについて解説していく。スポンサーリンクうつ病と薬の歴史最初の抗うつ剤が生まれたのは、偶然からだった。1950年代に、結核の試験薬が患者を「異常に幸せな気分」にすることが分かった。数年後、新しく開発された抗ヒスタミン剤に、同じように気分を高揚させる効果が認められ、そこから三環系抗うつ薬と呼ばれる薬が誕生した。突如として、うつの症状を薬で軽減できるようになったのだ。それを期に、...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    この記事では、日本でも鎮痛薬として処方されることの多いNSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)について記載していく。NSAIDs(非ステロイド性抗炎症薬)とはNSAIDsは鎮痛薬としては最も一般的で、特に生体内に炎症がある場合に効果を発揮する。鎮痛・消炎・解熱効果などがあることが知られているが、種類によっては消炎効果が強い物や鎮痛・解熱効果が強いもの、あるいは平均的に効果を発揮するものなど様々である。現在、日本には100種類以上のNSAIDsが存在するが(代表としてはアスピリン・ロキソプロフェンナトリウム水和物、ジクロフェナクナトリウム、インドメタシンなど)、中でもアスピリンは世界で歴史上最も売...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    この記事では、ステロイド薬(ステロイド性抗炎症薬)について記載してく。ステロイドとはステロイドとは、本来は、ステロイド環と呼ばれる化学構造を持った物質の総称である。このうち、ホルモンとしての作用を持ったものがステロイドホルモンと呼ばれる。ステロイドホルモンには、糖質コルチコイド、鉱質コルチコイド、性ホルモン(アンドロゲン、エストロゲン、横体ホルモンなど)がある。このうち、糖質コルチコイドと鉱質コルチコイドは副腎皮質から産生されるために副腎皮質ステロイドホルモンと呼ばれる。これに対して、性ホルモンは精巣、卵巣などで産生される。そして、この糖質コルチコイド(=コルチゾール)を合成して薬にしたものが...

  • 症状 - 痛みについて - 鎮痛薬

    この記事では、『アドレナリン受容体』に関して解説していく。アドレナリン受容体の種類アドレナリン受容体とは、漠然と「カテコールアミンが作用する受容体」という意味として用いられる。つまり、アドレナリンのみならず、ノルアドレナリンとも結合する受容体である。アドレナリン受容体はα受容体(α1・α2受容体)とβ受容体(β1・2・3受容体)に分類される。①β受容体β1受容体:主に心筋の収縮に関与β2受容体:平滑筋の弛緩に関与β3受容体:脂質代謝に関与※β受容体は全て興奮性Gs共役型の受容体である。②α受容体α1受容体:興奮性Gq共役型受容体で、シナプス後膜(血管平滑筋など)に局在しているα2受容体:抑制性...