この記事は、以下の「関節の特徴記事」の一覧にしたまとめ記事となる。

 

また、補足として冒頭に「関節の形状による分類」も合わせて掲載しておく。

 

関節の分類(関節の形状による分類)

 

関節分類には、「形状による分類」と「運動軸による分類」があり、形状による分類としては以下などが挙げられる。

 

①平面関節

②蝶番関節・らせん関節

③車軸関節

④顆状関節(楕円関節)

⑤双顆関節

⑥鞍関節

⑦球関節

⑧臼状関節

⑨半関節

 

 

①平面関節+半関節

 

平面関節は椎間関節・肩鎖関節・手根間関節などが該当する。

相対する関節面が形も大きさもほぼ同じ平面になっている。

ピンと来ないかもしれないが「運動軸による分類」としては多軸関節に分類される。

 

 

※ちなみに仙腸関節は、何となく平面に見えるかもしれないが、実はゴツゴツとしている(つまり小さな凹凸が沢山存在すると解釈も出来る)。

 

※なので『半関節』に分類されることもある。

 

※半関節は(凹凸が沢山あるので)関節面がよく適合しており運動範囲は小さいものの、多軸関節に分類される。

 

 

②蝶番関節

 

蝶番関節は、指節間関節・趾節間関節が該当し、屈曲・伸展の動きのみ可能である。

 

 

ちなみに、同じ1軸性関節としては「らせん関節」があり、こちらは以下が該当する。

  • ・腕尺関節
  • ・脛骨大腿関節
  • ・距腿関節

 

この「らせん関節」と「蝶番関節」については以下でも記事にしているので合わせて観覧してみてほしい。

⇒『膝関節はらせん関節?顆状関節? 「蝶番関節との違い」も解説

 

 

③車軸関節

 

車軸関節は、環軸関節や上橈尺関節などが該当し、骨の長軸のまわりを車輪のように回旋する運動だけが可能な関節を指す。

 

例1:正中環軸関節

 

例2:上橈尺関節

 

 

④顆状関節

 

顆状関節は、関節頭(凸側)が楕円形で、関節窩(凹側)がこれに対応したくぼみを有しており、楕円関節とも呼ばれている。

 

※つまり、楕円関節は顆状関節はの別称である。

 

 

楕円関節には以下などが該当する。

  • 環椎後頭関節
  • 橈骨手根関節
  • 顎関節
  • 距骨下関節

 

 

⑤双顆関節

 

双顆関節は「対をなす楕円関節(顆状関節)」のとことを指す。

 

でもって、先ほど「国試的には膝関節=らんせん関節でOK」と記載したが、双顆関節と表現している文献もある。

 

なので混乱しないようにしてほしい。

 

どちらが間違いという訳ではなく、この点に関しては以下の記事で補足説明している。

 

⇒『膝関節はらせん関節?顆状関節? 「蝶番関節との違い」も解説

 

 

⑥鞍関節(母指手根中手関節など)

 

鞍関節は、相対する関節面が、鞍を背中に合わしたような形で適合している関節を指す。

 

 

該当する関節は以下になる。

  • 第1手根中手関節
  • 胸鎖関節

 

 

⑦球関節(肩関節・股関節)

 

球関節は肩関節・股関節などで、関節頭がほぼ半球状を呈している関節が該当する。

ただし、肩関節の関節窩は浅いくぼみになっているのに対して、股関節の関節窩は深くなっている。

 

でもって、股関節は(球関節ではなく)臼状関節と表現されるのが一般的である。

 

 

関節の分類(運動軸による分類)

 

 

・一軸性関節⇒車軸関節、蝶番関節

 

・二軸性関節⇒鞍関節、顆状関節(双顆関節)

 

・多軸性関節⇒球関節(臼状関節)、平面関節・半関節

 

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もう少しマニアックな分類も紹介

 

前述した分類とほとんど重複するが、もう少し詳細な分類も紹介しておく。

 

ただし、関節の分類は文献によって若干ではあるが異なっていたりするので注意してほしい。

 

国試向きな分類ではないので、国試対策で観覧しようと思っている人は、混乱するので、この部分は読まないでほしい。
 

~画像+一覧表は『系統別・治療手技の展開 改訂第3版』より引用~

 

 

形状
蝶番関節 1軸性 指節間関節
らせん関節 1軸性 腕尺関節、距腿関節、脛骨大腿関節
車軸関節 1軸性

栓状(上橈尺関節)、

車輪状(正中環軸関節・下橈尺関節)

顆状関節 2軸性

中手指節関節(母指中手指節関節は蝶番関節様)、

中足指節関節、顎関節、膝関節の二重顆状関節

楕円関節 2軸性 橈骨手根関節、環椎後頭関節
鞍関節 2軸性

母指手根中手関節、胸鎖関節、

踵立方関節(不完全な鞍関節)

平面関節 多軸性

外側環軸関節、

肋骨頭関節、肋横突関節、胸肋関節、肩鎖関節、

椎間関節、、手根骨近位列の関節、手根骨遠位列の関節、

母指以外の手根中手関節、膝蓋大腿関節、脛腓関節、

距骨と舟状骨の関節を除いた足根間関節

半関節 多軸性 仙腸関節
球関節 多軸性 肩関節、腕橈関節、
有頭骨・有鈎骨と舟状骨・月状骨との関節も一種の球関節
臼関節 多軸性 股関節

 

 

 

 関節の構造

 

関節の構造におけるポイントは以下の通り。

 

ポイント①:

関節は骨の可動性連結の別称で、骨どうしが接する表面は、硝子軟骨からなる関節軟骨で被われている。

 

ポイント②:

相接する面のうち、凸側を『関節頭』、凹側を『関節窩』といい、まとめて滑液を満たす袋(関節包)で包まれる。

 

ポイント③:

関節包の内部は『関節腔』とよばれる陰圧の腔 で、内面は滑液を分泌する滑膜でおおわれる。

 

ポイント④:

関節は靱帯により補強されている。

靱帯とは「2 つ以上の骨や軟骨を連結・支持する帯状の線維性結合組織」を指す。

多くは関節包の外にあるが、関節腔内を走るものもあり、関節内靱帯という。

※例えば、「股関節の大腿骨頭靱帯」や「膝関節の膝十字靱帯」は関節内靭帯に該当する。

 

ポイント⑤:

関節腔内には関節面の適合に働く線維軟骨の板構造をみることがあり、その形状によって『関節円板(顎関節、胸鎖関節にみられる)』あるいは『関節半月(膝関節にみられる)』と呼ばれる。

軟骨である関節円板や半月は、血管分布が乏しく、損傷すると治癒しにくい。