この記事は、『報酬系』のまとめ記事になります。
報酬系記事一覧
以下の記事を順に読むと「報酬系とは?」「報酬系のメリットデメリット」「日常生活における報酬系との付き合い方」「リハビリへの応用」まで理解できる(かもしれません)。
報酬系のリハビリ応用 強化学習について
以下はリハビリに関連した報酬系の記事になります。
余談① 不満は無くならない
私は人間の真理に興味があります。
以前の自分は、平凡が苦手でした。
平凡な人を見ていると「それで良いのかな?」と思ったものです。
ですが、いつしか「平凡なものを幸せと思えることこそが真の幸なのだろう」ということに気づきました。
というのも、平凡ではない人生、常に高みを目指す人生、というものは「ここで終わり」という区切りがないからです。
人はどんなに頑張って得たものでも、得てしまえば途端に色あせてしまうと現象が起こります。
理学療法士の免許を取得したら幸せと思って学生時代は頑張りましたが、実際取ってしまえばそんなこともなく、
(結婚はしていませんが)結婚したらゴールインで幸せと思っていたら、実際してみればそういうことではないと思います(周囲の体験談)。
湯水のように使えるお金を手にしたら幸せになると思っていたが、実際にお金を持ってみればそういうこともなく、皆さんが想像するよりも、ずと地味な内観を持っています(まぁ、性格にもよるか)。
「不老不死になれば他には何もいらない」と思っていても、実際に不老不死になってみると、恐らく「死ねない自分に苦悩する」ということが起こるでしょう。
極論ですが、
同じことが不満にも言われます。
人間は不満が無くなることはないと思っています。
浮気をする夫が好きな人はいないでしょう(芸人は浮気も芸の肥やしなどという発言は割愛する)。
では、浮気の心配がなくなれば妻は大満足かというと必ずしもそんなことはありません。例えば「平凡な夫」というのが嫌になったりすることもあります。
ファミレスで勉強をしていると、主婦が昼間から井戸端会議を開いたりしています。
聞きたくはないのですが耳に入ってくる内容と言えば、夫の悪口も多く含まれています。
私は平日が半日の日もあるのですが、おそらく主婦たちの夫は今も会社で頑張っていることでしょう。
なんだか、主婦たちの夫がいたたまれなくなってしまいます。。
余談② 幸せそうに見える人達
今度は、幸せそうに見える人達の話をしてみます。
よく周りを見ていると「幸せそうな人たち」を発見します。
ですが、それは裕福だったり、凄い肩書きを持っている人であったりではなく、その人からにじみ出るオーラというか、そういう感覚的なものです。
そして、何でもない様な一日の中に如何に一喜一憂し、楽しそうな人生を送るかが大切なのではと思います。
松本ひとしの滑らない話も決して非日常な場所からではなく、私たちでも味わえるような日常から笑いが生まれています。
アクセクと目標を目指すのも良いですが、それと平行して「今現在の自分をいかに楽しめるか」が一番大切なのではと思うようになりました。
もちろん、ある程度目標ももちながら人生を送るのは良いことだというのが、個人的なスタンスです。
この記事における『報酬系シリーズ』では報酬系をディスっていますが、どちらかというと実は報酬系を十二分に活用した人生を送りたいと思っている派です。
ただし、報酬系による価値観を中心に人生を組み立ててしまうと、後でむなしくなっていると思うのです。
※なので、自戒の念を込めて、このシリーズを作成したという側面もあったりします。
でもって、最後に『書籍:努力不要論―脳科学が解く! 「がんばってるのに報われない」と思ったら読む本』から以下の記事を引用して終わりにします(ピンとこない人はスルーしてください)。
セロトニンが多い人と少ない人とはどう違ってくるのか?
これは、多い人の方がいつも安心していて、やる気があって、幸せという事になります。
つまり、努力しなくたって楽しそうに生きている人というのは、生まれつき決まっていてMAO-Aの活性が低く、セロトニンが多い人かもしれませんね。
あんまり先のことを心配せずに割と行き当たりばったりでやっている、それでも、それなりに幸せというタイプです。
一方、セロトニンが少ない人は、なんとなくいつも不安で、先のことを考えて努力していないと気が済まなくて、少しうまくいかないことがあると鬱屈してキレてしまうという傾向が高くなるでしょう。
恐らく、ほとんどの日本人は後者であるでしょう。
ですので、あなたもその可能性は高いはずです。
ただ、確かに幸せ感情は低いかもしれませんが、自分が地道に成し遂げたことを振り返って充実感を感じられるのは後者の人々かもしれません。
その幸せ感情、幸せの度合いというのは定量的にはなかなか比べにくいものです。
人生最後を過ごす患者たちの緩和ケアに携わった、あるオーストラリアの女性によれば、人間は死の間際になると自分の人生を振り返って後悔を口にするのだそうです。
そいて、大抵同じ内容であることに彼女は驚きを感じたと言います。
口にされた後悔の中で最も多かったものの一つが
「あんなに一生懸命働かなくとも良かった」
なのだそうです。
仕事ばかりせず、もっと家族と一緒に過ごせばよかった、というのです。
また、「もっと自分の気持ちを表す勇気を持てばよかった」「自分をもっと幸せにしてあげれば良かった」というのもベスト5に入るそうです。
世間で上手くやっていくために自分の本当の気持ちを押し殺していた結果、可もなく不可もない存在で終わってしまった、という無念。
「幸福は自分で選ぶもの」と気づかず、旧習や常識にならされた生き方を「快適」と思ってしまったこと。
そんな後悔をどうすることも出来ないないまま、なくなっていくのです。
どうですか?
それでも、自分の気持ちに反した努力を続けようと思うでしょうか?
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