親が子に残した住宅や土地などの固定資産が、逆に子供の生活を苦しめてしまうことがあります。

 

例えば、地方に住んでいた両親が死亡または施設入居して、実家が空き家状態になるケースです。

 

残念ながら「実家は、誰も住んでないからと言ってお金がかからない」という訳にはいかないのです。

 

※例えば管理・維持費及び固定資産税で年間数50~60万円ほどの支出が生じてしまう場合があったりします。

 

 

また、放っておくと草だらけになったり害虫が発生したりで、隣近所に迷惑をかけかねないケースもあったりします。

 

っとなると(どうせ自身は住まないのであれば)家を取り壊して更地にしてしまおうと考えるかもしれません。

 

ですが、その場合は数百万の解体費が必要なだけでなく、固定資産税の負担が増えてしまう場合もあったりします(これは解消された??)。

 

また、万が一として生活に困窮して生活保護を申請しようと思った際は、家や土地を一応でも所有していると生活保護を受けづらくなる」ということもあったりするようです。

 

また、高度成長期でれば「土地は保有しているだけで価値が上がる」といったメリットも多かったものの、今では「人口減少」で土地の売り手が買い手を上回っている状況も多くみられるようになっています。

 

もちろん、徒歩で様々な用事が完結できる立地条件なら(高齢者にも住みやすく)価値はあるかもしれませんが、車での移動が前提条件となっている「郊外の一軒家」などは、(売るに売れないという意味で)かなり「負の遺産」といった意味合いが強くなってしまいます。

 

資産運用として「自宅」や「マンションの一室」を考えているのであれば、この点も踏まえて十分に注意する必要がありそうです。

 

不動産に限らず、あなたが得ようとしている「もの」が、「資産」なのか「負債」なのか、今一度考えてみても良いかもしれません。