この記事は「年金支給額」に関する雑記です。
皆さんは、自分の年金支給額は幾らくらいだと予想していますか?
年金に関しては、「年金定期便」というのが送られてくるため、(そこに具体的な金額が明記されているならば)金額をご存じな方も多いかもしれません。
※残念ながら私は、今まで「年金定期便」が届いても、「自分がどの程度支払ってきたか」が記載されていることは知っていますが、「年金がどの程度貰えるか」が記載されているかは記憶にありません。
で今回、職場の運転手さん(送迎係の男性)に年金の現状について話してもらう機会があったので、記事にしてみたいと思います。
自営業者(国民年金保険加入者)の話
この職員さんは公務員を定年退職された後に、アルバイトとして当院で送迎係をされている方です。
で、今回の年金話の主役は「職員のお兄さん」であり、お兄さんは自営業をされていました。
つまり、この記事のメインは(厚生年金保険ではなく)国民年金保険を払い続けて定年を迎えた方をベースにした話な点に注意してください。
※以降は「職員のお兄さん」を「この方」と表現して記載。
自営業者(国民年金加入者)が40年間、保険料を払い続けたら、幾らもらえる?
この方は、40年間国民年金を払い続けてきた方らしいです。
で、現在は年金生活なのですが、貰える金額は以下の通り。
2か月で9万円(つまり1ヶ月で4.5万円)
※年金は2か月に1度支給されるようです。
この話を聞いたとき、私は「4.5万円だけでは、とても生活できない」と感じました。
しかも追い打ちをかけるかのように、ここから以下などが絶対に(年間に)引かれます。
・介護保険料
・市民税・県民税(2か月に1回。大体1.5万円程度)
・国民健康保険料
もちろん、これは自営をしている人の話であり、サラリーマンなどで厚生年金に40年間加入していた場合は、(給料が高いほどに)年金としてもらえる額も大きくなるので、あくまで参考に過ぎないとは思います。
ただ、今後は社会保障費が益々逼迫していくのは明らかなので、年収400万円程度の人であれば、貰える金額はあまり期待しない方が良いように感じます(月4.5万よりもっと低いかも)。
※今現在においても、どんどん年金支給額は減っているようで、年金の話になると高齢者が不満を漏らしていたりします。
※更に、私たちが年金をもらう頃には、受給開始年齢が70歳くらいに引き上げられている可能性も否定できません。
国頼みの他力本願にならず、これを自身で打開しようと思った場合は、以下などの選択肢が挙げられます。
- 年金が生活の足しになるという考えはとりあえず捨てたうえで、自分がリタイアするまでに、生涯暮らしていけるだけの金額を稼ぐ(一体どれだけの額があればよいかはケースバーケースですが、一つの情報として「老後に備えて1億円あれば幸福度は高い」っというのは聞いたことがあります。まぁ、結局ケースバイケースで一概には言えませんが)。
- 「リタイア」という考え方を捨てる。つまり、「生涯現役」という考え。
そのためには、自身の健康寿命への配慮は不可欠。また、どの様な活動によって生涯現役を目指すのかといった人生設計を長期的な視点で考えておく必要性があります。
理学療法士のまま生涯現役?今の副業を本業化させる?結局は未来の環境次第で働き方は変わってくるので今考えても仕方がない?
ちなみに、定年後は、退職金がドカッと入ってくるので、妙な投資信託に引っかかりやすいので注意しましょう。で、退職後は人的資本(自身が汗水たらして働く)ではなく、金融資本(株式投資など資産運用によって稼ぐ)という発想に陥りがちで、昔の年金生活者であればアリだったかもしれませんが、それを本業にしようとするとリスクが高すぎるし、これからの時代は金融資本を「生活を多少豊かにするためのツール」などと気楽にとらえて、「人的資本も多少活用する」といった思考の方が、上手くいく可能性があります。
終わりに
多様な考えがあるとは思いますが、チョッピリでも良いので、これらの点に目を向けてみて損はないと思います。
私もチョッピリ考えて、大まかな方向性はつけているつもりです。
将来貰える額が4.5万(さらに、そこから年換算すると多くの税金が引かれる)では暮らしていけない。