この記事では、書籍『PILATES Mastery―習熟したい人のピラティス・テキスト マットワーク編』を紹介していく。

 

ピラティスとの出会い

 

理学療法士として働き始めて間もなくの頃、私はスポーツジムに通い始めて、様々なスタジオレッスンを楽しんでいた。

 

そして、それらスタジオレッスンの中でリハビリ(理学療法)にも取り入れたら面白いのでないかと強く感じたのが『ピラティス』である。

 

 

習熟したい人のピラティス・テキスト マットワーク編

 

ジムでピラティスのスタジオレッスンに参加して少し体が軽くなって爽快な気分が得られたことから、ピラティスに興味がわいたのだが、それと同時に「ホントにこれで合ってるのかな?」「何でこれが効果あるのかな?」などの疑問も多く生じた。

 

そして、ピラティスの理屈や疑問を解消するために購入した本が、この「PILATES Mastery―習熟したい人のピラティス・テキスト マットワーク編」である。

 

この本は、解剖学知識を持っていなかったり、理屈云々ではなく単純にピラティスの動きを学びたい人にとっては、少しお堅くて読みにくく、場合によっては眠くなってくるのではと思う。

 

専門用語を使うと難しい言い回しになってくるのでストレスになるかと・・・

 

なので、そういう方にはもっと楽しく書かれた本をお勧めする(汗)

 

逆に、解剖学的な専門用語を交えながら理屈を説明してくれているので、「ピラティスに初心者な臨床家」にとっては基本的な知識が得られて勉強になるのではと思う。

 

一般的な本は、単に「この動きをしてください」といったものや、動き自体も非常に抽象的だったりもするので、そういう本とは一線を画す本だと思う。

 

欲を言えば、この本はフィットネス関係の人たちがピラティスの理論的背景を理解するのに役立ちそうな本で、私も自分の健康増進にあたって読むには今のところ申し分ないのだが、リハビリ目的でピラティスを使おうと思った時にはもう少し物足りないし、もっと詳しいアライメントとの関連や疾患についてやリスクなどが書かれた専門書があれば良いのになと思ってしまいまう・・・

 

 ただ、ピラティスは結局のところ理屈ではなく体感してなんぼの世界、

 

まさに『百聞は一見にしかず』なので、

 

ある程度理屈がわかって自分なりに独学した後は、

 

是非安価で体験できるスタジオレッスンに足を運んでみることをお勧めする。

 

※自分に効果が得られたものや感動できたものは患者さんにも伝えてあげたくなるものだ♪

 

※本日の一言:ピラティスはエラーが入った動きを何十回と行うよりも、たった一度の正しい動きを行った方が効果があると言われている。