利用者の疼痛緩和にステロイドを用いることがある。

 

※ステロイドに関しては以下の記事を参照してみてほしい。

⇒『ステロイド薬は諸刃の剣!

 

で、関節リウマチなど『(短期間のみに限定するのではなく)長期にわたってステロイドを使用する場合』は、副作用として高血糖を招いてしまう。

 

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なぜステロイドで血糖が上昇するのか?

 

重複するが、病気を治療する方法としてステロイドを使用する場合があり、治療上の副作用として血糖値が上がることがある。

 

で、ステロイドを長期間又は大量に使用した場合、体質、年齢、家族歴などの要因によって「ステロイド糖尿病」を発送することがある。

 

ステロイド糖尿病が生じる主な原因としては以下などがあげられる。

  • 肝臓の糖新生亢進
  • 骨格筋などのインスリン抵抗性の増大
  • 膵β細胞におけるインスリン分泌の抑制

・・・など。

 

また、ステロイドは食欲更新作用もあるため、「過食によって糖尿病になりやすい」といったことも起こる。

 

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ステロイド糖尿病と真性糖尿病の鑑別方法

 

テロイド糖尿病と新生糖尿病の区別は以下の通り。

 

ステロイドの減量や中止によって、糖尿病が改善・治癒することから区別できる。

 

 

ステロイド糖尿病の病態・特徴

 

ステロイドは糖代謝に対してさまざまな影響を及ぼす。

 

例えば肝臓における糖新生の亢進を介してブドウ糖の放出を促進し、筋組織や脂肪組織へのブドウ糖取り込みを低下させ(インスリン抵抗性)、高血糖を促してしまう。

 

また、インスリン分泌抑制作用もあり、境界型の人では高血糖症の発症を誘引する可能性もある。

 

ステロイド糖尿病は、午前中よりも午後~就寝前にかけて血糖値の上昇を示す症例が多いと言われており、つまりは空腹時血糖値は必ずしも高くない。

 

※なので、ステロイド糖尿病患者のスクリーニング検査は、できれば午後に血糖もしくは尿糖の測定を行うことが有用(ただし例外もあり)。

 

また、すでに糖尿病を発症している患者さんでは、ステロイド投与直後から血糖コントロールの悪化が見られる症例があり、糖尿病ケトアシドーシスや高血糖高浸透圧症候群を合併することもあるため注意を要す。

 

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