ここでは嚥下リハビリテーションの具体例で参考となる動画を紹介する。
パタカラ体操
食事の前に実施する「パ・タ・カ・ラ体操」を実施することで、食べるときの唇や舌の動きをスムーズにすることができ、嚥下をスムーズにしてくれる。
バタカラ体操は、高齢者の口腔ケアの一環として生まれた口の体操である。
- 「パ」は唇を閉じてこぼさない動き。
- 「タ」は食べものを押しつぶして飲みこむ動き。
- 「力」は食べものを食道へ運ぶ動き。
- 「ラ」は、食べものを口のなかに運んで飲みこみやすくする動き。
これら一連の口の動きや筋肉のトレーニングができる。
特に「パ・タ・カ・ラ体操」の中でも「カ」は、むせ込みの改善に有効とされる。
唾液腺のマッサージ
唾液腺とは「耳下腺」「舌下線」「顎下腺」の3つがあり、それぞれをマッサージすることで唾液の分泌の促進を図る。
以下の動画は、各唾液腺の部位やマッサージの具体的方法が分かりやすく紹介されている。
喉の20秒ストレッチング
喉周囲の筋緊張が高まっていると誤嚥しやすくなる。
また、日常的に筋緊張が高まっていると構造的短縮が生じてくる可能性もある。
以下の動画によって、定期的に頸椎前面筋をストレッチングすることは、嚥下機能を維持するうえで重要となる。
嚥下に関与する筋の活性化
嚥下反射時に働く舌骨上筋の活性化方法が以下の動画で紹介されている。
喉周囲筋を活性化させる方法として、以下の様な方法もある。
選択的に嚥下反射に関与する筋を活性化する方法ではないが、簡便なため使用しやすい方法と言える。
前述した「喉周囲筋のストレッチング」と併用が望ましい。
アイスマッサージの方法
嚥下反射機能を促進させるリハビリとして、アイスマッサージは一般的である。
以下の動画では、アイスマッサージをスポイドを用いて実施する方法を紹介しており、臨床でも活用しやすい。
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⇒『嚥下のプロセス』