この記事では、末梢循環障害を評価するテストの一つである『バージャーテストBuerger test』を解説している。

 

アレンテスト(Buerger test)を解説

 

バージャーテストは以下になる。

 

方法

  1. 患者を背臥位にする。
  2. 検者は患側足首を持ち、下肢を45°挙上し、その肢位で1~2分間保持する(足関節の底背屈を繰り返すと所見が明確になりやすい)
  3. 次に検査台で坐位をとらせ、下腿を台から垂らす。
  4. 足先全体が、元の血色に戻るまでの時間を測定する。

 

 

陽性所見

下垂した足が1 分以上たってもチアノーゼが回復しないときは陽性。

 

 

陽性の解釈

障害下肢の動脈循環障害と判断

(正常では10秒以内に血色が戻るとされているが、とりあえず1分経過しても戻らなければ循環は悪いと判断)

 

下肢挙上位を保持するのは、足先まで巡っていた血液が静脈を介して心臓に戻るのを狙っている。

 

その後、端坐位になってもらうことで血流を下肢へ戻す。

 

循環に異常がない場合は、下肢を降ろせばすぐに動脈を介して血液が送られてくるので、元の血色が戻ってくる。

 

しかし、動脈系の末梢血管のトラブルによって身体の末梢まで必要な血液が送られにくくなると、脚を下ろしてもなかなか血液が巡らず、足先の色が白いままになってしまう。

 

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バージャーテストは「下肢」の末梢動脈アセスメントだが、「上肢」のアセスメントとしては『アレンテスト』があり以下の記事で紹介している。

 

アレンテストを紹介するよ(末梢血流障害の評価)