この記事では『生活習慣病』という用語について解説していく。

 

生活習慣病という名称について

 

1996年に、従来「成人病」と呼ばれた北疾患の中で食生活・運動習慣・休養・飲酒・喫煙などの生活習慣が、その発症や進行に深く関与する疾患を『生活習慣病(欧米におけるcommon diseaseに該当』と呼ぶように改めた。

 

生活習慣病は「生活習慣を改めることいよって症状が改善する」という側面を持っている。

 

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成人病について

 

成人病という概念は現在も残っており、「高齢になって発症する病気」は成人病に該当する。

 

例えば「高齢になって発症する病気」としては以下などが挙げられる。

  • 老人性白内障
  • 老人性難聴
  • 老人性認知症

・・・・・などなど。

 

成人病では、一定の年齢層の検診を励行して早期発見・早期治療に努めることが重要となる。

 

一方、生活習慣病が関与するもので有名なものに「アルコール性肝疾患」がある。

 

しかし、成人病と生活習慣病は多くの場合、オーバーラップしている(重なり合っている)。

生活習慣病

 

なので、生活習慣因子がその病気の発病・進行に深く関わる場合、その全てを生活習慣病と呼ぶことになった。

 

※上記イラストでいうと、「2型糖尿病」「高血圧」「脂質異常症」「高尿酸血症」などなどは、成人病でもあり、生活習慣病でもあるという事。

 

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生活習慣病の2つの特徴

 

生活習慣病には以下の2つの特徴がある。

 

・生活習慣病には遺伝子が関与していることが多い。

・生活習慣病は、発病当初は自覚症状がない。

 

 

生活習慣病には遺伝子が関与していることが多い

 

生活習慣病の発症には、いくつもの代謝的要素が複合的にかかわっていると考えられている。

 

でもって、その一つ一つの代謝的要素にかかわる遺伝子がある訳だが、それらのつい一つが変異している、または複数に変異がいられるという人が、生活習慣病の遺伝子型をもっているといわれている。

 

ただし誤解しないでほしいのは、その様な遺伝子型をおっていたからといってすぐにその生活主観病が発症するのではないという事だ。

 

その様な遺伝子型を持つ人の潜在的な病態を顕在化して発病させるのが食生活・運動習慣・飲酒・喫煙などの生活習慣である。

 

要するに、悪い生活習慣が発病の引き金を引くことになる。

 

例えば、私の祖父・父ともに2型糖尿病である。

 

なので私も恐らくは潜在的に糖尿病を発症させ易い遺伝子型を持っていると思われる。

 

しかし、病院で行う定期検診において血糖に関して何の問題もない。

 

これは恐らく生活習慣に気を付けているからだろう(喫煙はしないし。飲酒はするが、暴飲暴食することはない)。

 

ただし、「私の様な糖尿病を発症させ易い遺伝子型を有している人」と「そうでない人」が同じように暴飲暴食をした場合、一方は糖尿病になり、もう一方は糖尿病にならないといった差は起こるということだけは理解しておこう。

 

生活習慣病を発生させやすい遺伝子型を有しているからといって悲観的になる必要はまったく無いが、だからといって生活習慣の不摂生には人一倍気を使っておいて損はない。

 

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生活習慣病は、発病当初は自覚症状がない

 

生活習慣病は、発症当初は自覚症状がほとんどない。

 

でもって、自覚症状のない病気というのは(自身が困らないため)放置されやすい。

 

しかし、自覚症状が出始めたころには二次障害(合併症)なども引き起こしていることが多く「後悔先にたたず」な状態に陥ってしまっていることも珍しくない。

 

糖尿病を例にすると血糖値が高いからと言って「体がダルい」や「体が痛い」などの症状(自覚症状)が起こることは無い。

しかし、それを放置しすぎると以下などの二次障害が起こる可能性がある。

 

  • 網膜症(目が見えにくくなる)
  • 腎症(腎臓の機能が衰え、最悪、透析を余儀なくされることも)
  • 手先や足先の傷が治りにくく最悪、四肢の切断を余儀なくされることも。

 

その他、高血圧であれば「脳梗塞」や「心筋梗塞」が二次障害として挙げられる。

 

生活習慣病

 

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いずれにしても、二次障害が起こる前、つまりは自覚症状が出現する前に治療を開始しておくことこそが、生活習慣病にとって何よりも大切となる。

 

でもって、「治療」というと大げさだが、生活習慣病の改善には、先ほどから何度も記載している通り「規則正しい生活習慣を心がける」だけで良い。

 

まぁ、不摂生が生きがいな人は多いし、自覚症状が無ければ、いくら他者が生活習慣病の怖さを力説したところで治すのは難しいとうのが現状な気はするが。。。

 

※例えば私の父は、糖尿でありながら、家族がどんなに注意しても、隠れてアイスやお菓子を食べたりしている。。。

 

※で、「好きなことして死ねるなら本望」と言っている。

 

※だが医療は進歩しているので「死ねずに寝たきり状態で生きながらえて家族に迷惑をかけるだけだ」と言い返しすと、スネる。