外傷や虚血により神経線維が損傷すると損傷電流が出現するが、この放電は一過性のものである。末梢神経が損傷すると、損傷した神経の中枢側と末梢側の両方で変性が起こる。中枢神経が損傷すると修復は難しいが、末梢 ...
筋力の向上は「筋肥大」のみならず、「神経系の調節による筋出力の向上」も関与している。つまりは、どんなに大きな断面積を持った筋でもこの神経系の筋力の調節機構がうまく機能しないと強い力を発揮することはでき ...
この記事では、疼痛を理解するうえで大切な生理学用語である『活動電位』などについて、分かりやすく解説していく。静止膜電位興奮性細胞である神経細胞には、静止状態と興奮状態がある。細胞が活動していない静止状 ...
この記事では、生理学用語の一つである『シナプス後電位』について解説していく。シナプス後電位とは脊髄後角侵害受容ニューロンは、一次侵害受容ニューロンの脊髄側末端部から放出される伝達物質に反応する。具体的 ...
私たちにの身体には(良くも悪くも)「可塑性」が備わっている。この記事では、そんな「可塑性」「可塑的変化」について、疼痛にフォーカスを当てて記載している。可塑性とは可塑性という言葉はもともと物理学の用語 ...
1969年、ノルウェーのテリエ・レモは、『長期増強』と呼ばれる現象を発見して注目を集めた。長期増強とはシナプスにおいて、「神経伝達物質を放出する側の神経」を刺激すると、「神経伝達物質を受け取る側の神経 ...
グルタミン酸は脳の馬車馬となって働いているが、精神医学がそれよりも重視するのは、脳の信号操作と全ての活動を調整している一群の神経伝達物質だ。すなわち、セロトニン・ドーパミン・ノルアドレナリンである。そ ...
脳内の信号送信の約80%を担うのは2種類の神経伝達物質、グルタミン酸とγアミノ酪酸(GABA)で、それらはお互いにバランスをとり合っている。グルタミン酸はニューロンの活動を活発にして信号の連鎖的反応を ...
この記事では、エンドルフィンについて、有酸素運動(ランニング)によって生じるランナーズハイと絡めながら解説していく。ランナーズハイとエンドルフィン1970年代にアメリカではランニングブームが巻き起こり ...
末梢神経には末梢から中枢へと感覚の情報を送る感覚神経だけでなく、中枢から末梢へと指令を送る運動神経も含まれる。身体の各部ではこれらの両方が一緒に走行しているが、脊髄付近で経路が分かれており、感覚神経は ...
脊髄神経節とは末梢神経の走行中に認められる神経細胞体の膨大部で、種々の大きさと形状を呈する。神経節は構成する細胞体の種類によって下記の2種に大別される。①感覚神経節:感覚神経の神経細胞体の集合したもの ...
アンモニアの水素原子を炭化水素で置換した化学物質の総称を『アミン』という。その中で生体の特定の生理的調整機構に対して作用する物質を『生理活性アミン』と呼ぶ。セロトニン、ヒスタミン、ノルアドレナリン、ア ...
炎症に関与する細胞には血液細胞と組織間葉系細胞がある。血液細胞の主役は白血球で、これには好中球・好酸球・好塩基球・肥満細胞・リンパ球・単球・マクロファージなどが含まれ、これらを総称して炎症細胞という。 ...
有髄線維は髄鞘によって電気的に絶縁されている。他方で、無髄線維は髄鞘が無いので、一見すると電気的に絶縁されている部分が存在しないように思われる。しかし、厳密にはシュワン鞘・神経内膜・神経周膜に包まれて ...
この記事ではモノアミン神経の一つである「ノルアドレナリン神経」と、そこから分泌される神経伝達物質であるノルアドレナリンについて記載していく。ノルアドレナリンとはノルアドレナリンはドーパミンと同様に興奮 ...
この記事ではモノアミン神経の一つである「ドーパミン神経」と、そこから分泌される神経伝達物質であるドーパミンについて記載していく。ドーパミンとはドーパミンは、脳を興奮させる興奮物質の一つである。興奮物質 ...
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タグ:生理学