この記事は認定理学療法士の(共通問題)の試験範囲である『医療安全・労務職場管理』についてです。

 

認定理学療法士の認定試験(共通)を受けるにあたって、勉強がてらに作成しました。

 

※臨床に役立つ情報ばかりではないので、アウトプットしないと覚えれそうにない。。

 

興味が出た部分は脱線しながら記載していますが、理学療法認定試験を受ける際の参考の参考になれば幸いです。

 

目次

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医療安全・労務職場管理

 

医療安全・労務職場管理については以下の2つに大別したうえで、解説されています。

 

  1. 「所属施設」の医療安全対策⇒施設全体に関して
  2. 「部門や専門職」としての医療安全対策⇒リハビリ部門・理学療法士に関して

 

 

①「所属施設」の医療安全対策

 

~医療事故と医療過誤は違うって話~

 

「医療過誤=医療事故」ではなく「医療過誤は医療事故に含まれる」です。

 

そんな「医療事故」は以下を指します。

 

医療に関わる場所で、医療の全過程において発生する全ての人身事故で、以下の場合を含む。なお、医療従事者の過誤、過失の有無を問わない

 

・死亡・生命の危険、病状の悪化などの身体的被害及び苦痛、不安などの精神的被害が生じた場合。

・医療行為とは直接関係しない場合(患者が廊下で転倒し負傷した事例など)。

・医療従事者に被害が生じた場合(注射針を誤って自身に刺してしまった場合など)

 

上記の様に、医療過誤の場合も、そうでない場合も、『医療事故』に該当します。

 

ちなみに『医療事故』とは以下を指します。

 

医療事故の一型であって、医療従事者が、医療の遂行において、医療的準則に違反して患者に被害を発生させた行為

 

上記の「医療事故」と「医療過誤」の項目を混ぜて、「医療過誤はどれか」って質問って質問されても答えれるようにしておこう。

 

 

~医療事故の定義~

 

医療事故の定義は以下になります。

 

医療の管理下における医療遂行の中で、患者に生じた予期しない事実、または医療の管理下にある施設に起因した不利益な事実

 

リスクを十分説明した上での「患者が想定内な事故(予期できる事実)」な場合、本人の主観次第では「医療事故」とならない場合もあります。

 

医療事故かどうかの判断は、患者の主観にメチャクチャ左右します。

患者が「医療事故だ」っと思えば医療事故なわけです。

一方で、(極論として)「患者が医療事故じゃな」いっと思えば、医療事故じゃないわけです。

「十分にセラピストから説明を受けた上で転倒してしまった。これは自分の責任だ」っと思えば医療事故じゃないし、「もっと十分な説明があれば転倒しなかったのに。これはセラピストの責任だ」と思えば医療事故です。

十分な説明は大切と言えそうですね。

 

 

②「部門や専門職」としての医療安全対策

 

「リスク」っといえば以下などをイメージしやすい。

  • 転倒するリスク
  • 怪我をするリスク
  • 過用症候群に陥るリスク

 

確かに上記は正しい。

なので、これらのリスク管理は必要です。

 

ですが一方で「動かさなすぎ」も「リスク」に該当するとのこと。

 

 

当たり障りのない運動療法(運動効果なし)であったり、寝かせっきり(廃用症候群のリスク)であったりも、

 

本来なら「機能改善できるチャンスを逃すリスク」と考え、注意する必要がありそうです。

 

まぁ、テストには出ないと思いますが・・

 

 

パワーハラスメントとセクシャルハラスメント

 

パワーハラスメントの定義は以下の通り。

 

同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為

 

セクシャルハラスメントとは以下の通り(ウィキペディアより引用)

 

セクシュアルハラスメント、セクハラとは性的嫌がらせのことであり、「性的言動」によって不利益を受けたり、労働環境などが害されるハラスメントである

 

 

余談

 

1月30日の産経ニュースで、首都大学東京の健康福祉学部教授がセクハラ・アカハラをしたとして、懲戒処分となったようです。

 

この教授が理学療法士だったかは定かではありませんが、理学療法士の中ではかなり話題になっています。

 

首都大学東京は30日、女子学生に抱擁を求めるなどのセクハラやアカデミックハラスメント行為をしたとして、健康福祉学部の男性教授(52)を停職3カ月の懲戒処分にしたと明らかにした。

 

 大学によると、教授は昨年3月から8月までの間、指導をしている女子学生に抱擁を求めたり、密着して写真撮影をしたりした。

 

 昨年8月に行われた自由参加の合宿では、学生の不参加を認めず、不参加を表明した学生を非難したことがアカハラに該当すると認定された。

 

教授は大学の調査に対して事実関係を認め「学生が嫌がっていたことに気付かず、申し訳ない」と話している。

 

 大学はこのほか、平成26年度から3年間、出張旅費約171万円を不正使用したとして、大学教育センターの男性准教授(47)を停職6カ月としたことも発表した。

~『産経ニュース』より引用~

 

嫌がっていることに気づいていなかったとのことですが、大学教授でも、こんなことってあるんですね。。

 

⇒『セクハラ・アカハラと理学療法士界隈で話題。。首都大学東京の健康福祉学部・男性教授について

 

 

コンフリクトマネジメント

 

コンフリクト(Confilict)とは以下を指します。

 

衝突、葛藤、対立などで相互に相容れない、歩みよれない不一致、不協和な状態をマネジメントすること
 
でもって、コンフリクトにおける対処・対応は以下の通り。
  • 競争的(相手を説得して解決)
  • 受容的(自分を抑えて相手を受け入れ解決)
  • 回避的(その場をうやむやにして解決?)
  • 妥協的(お互いの妥協点を見つけて解決)
  • 協調的(Win-Winになるようなアイデアを導き出し解決)

 

一番ベストなのは「協調的(双方の立場を尊重し、協力しながら事態解決すること)」なので、覚えておきましょう。

 

 

医療の質に関してドナベディアンが言ってること

 

医療の質に関して、ドナベディアンは以下の3つが重要だと言ってます。

 

①構造

建物・設備・人員配置など

(建物メチャメチャキレイ!で設備も充実!しかも、こんなにリハスタッフ多いなんて。これなら「医療の質」は良いはずだ!)

 

②過程

診療プロセスや診療記録の記載、委員会や検討プロセス

(カンファレンスで自分の方向性をしっかり示してくれている!)

 

③アウトカム

手術の成功率、再入院率、院内感染率など

(こういうのがちゃんと数値化して分かってると、他院と比べ易いよね!)

 

 

上記は重要なので、しっかり覚えましょう!

「医療サービスの質」が重要ではある一方で、分かりにくいと感じている患者は多いため、これら要件を十分に満たすことが望ましい。

ちなみに、冒頭にも記載されているようにドナベディアンが提唱しているのは「医療の質」についてである。

「ドナベディアンが提唱した3つは経営改善について述べている」って質問は誤りとなる。

 

 

理学療法士って、ジャンジャン増えてるね

 

これまたテストに出ないと思いますが、面白い情報だったので記載します。

 

以下のイラストは理学療法士協会が「若い人、女性が多い組織」であることを示しているとのこと。

 

たしかに、若い理学療法士が多いですね。

でもって、これは規制緩和によりドンドン養成校が出来てきていることを意味します。

でもって、理学療法士の価値がドンドン目減りしていることを示しています。

 

 

あと以下のイラストも興味深かった(これもテストでないと思いますが)。

 

 

上記は、理学療法士とは関係なく「共働きが増えてますよ」ってイラストです。

 

赤が専業主婦青が共働きとのこと。

 

共働きが増えてるのは知ってましたが、ここまで逆転しているとは驚きです。