この記事では、外反母趾について解説している。
外反母趾とは
外反母趾とは以下な状態を指す。
※一般的に、母趾の外反度が15度以上になると視覚的(見た日)に外反母趾だと分かる。
また、以下のような特徴もある。
- 性別は、圧倒的に女性に多い。
- 年齢は、10歳代(家族内発生を認める)と40歳代の中年期が多い。
筋の参照
⇒『母趾球筋ってどれ?母趾外転筋・母趾内転筋・短母趾屈筋の3つだよ』
外反母趾の原因
外反母趾の「解剖学的原因」と「外的要因」は以下の通り。
解剖学的要因
- 先天性や他の疾患(関節リウマチなど)により発生するもの
- 縦アーチと横アーチの低下した偏平足
- 中足骨内反
- 中足骨の円形化
- 基節骨外反
- 種子骨の回内変位
外的要因
- 履物などが原因で発生する。
- 先の尖ったハイヒールを履くと、中足骨が内反し、基節骨以下が先細りの閉鎖部分で外反位に強制される。最近では、足の機能を無視した間違った靴選びが原因で起こる場合もある。
- 中年期には体重増加と筋力低下も発症要因となる。
外反母趾の症状
母趾のMTP関節において、末梢部が外反し、関節の内側(母趾中足骨骨頭)が突出して
bunion(滑液包の腫脹)を形成して変形や痛みを起こす。
変形が強くなると、母趾が第2趾の底側に入り込み、2・3趾のMTP関節の足底部の変形により胼胝(たこ)の痛みを訴える症例もある。