「理学療法士の現在と未来」というテーマで半田会長が講演をする中で、「医療保険・介護保険といった公的保険」の外で活躍する『業者』についても述べており、最後にこの「業者」について『開業権』や『認定理学療法士』に関する私見も記載して終わりにする。

 

目次

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自費サービスを提供する『業者』の増加

 

前回の記事「④理学療法士の給料は上がるのか?」の最後に「週刊ダイヤモンド」の記事を引用した。

 

ただ、公的保険では内容や対象とする患者に制限が設けられており、対象外になってもリハビリで機能改善を求める「リハビリ難民」が発生している。近年は利用者が費用を全額自己負担するサービスを展開する事業者も増えてきた。

 

・・・・中略・・・

 

公的保険外での提供体制が現状でも広がりつつあるのため、他の治療分野に比べると、最低限の治療を公的保険でカバーして、それ以外は個々人が自己負担するという流れが進みやすい分野でもある。

 

・・・・中略・・・

 

リハビリを望む患者本人と直接契約するセラピストが出てくるという予想もある。

もっとも、施術に対する単価は、現状高くはない。

 

・・・・中略・・・

 

いずれにしても、将来食える医療食として、下剋上的な可能性を秘めている。

 

 

もっと詳しい詳細は、以下を参照してみてほしい。

 

 

でもって、この様な自費サービスを提供する人達の事を、

半田会長は「業者」という表現を用いて語っており、

理学療法士もこれら「業者」として自費分野に参入するという考えに関して、

「一つの選択肢」として肯定的なスタンスを示していた。

 

そして、自費分野の領域は

「努力をしてスキルアップが為された理学療法士」であるほど成功しやすく、

半田会長はそれを「努力が実を結ぶ、下剋上が可能な領域」と表現していた。

 

 

開業権のお話し

 

ただし前述した内容は、あくまで

「自費サービスを提供する業者について述べたも」のであり、

「理学療法士の開業権」の話ではない。

 

でもって(半田会長も言っていたことだが)開業権というのは

「医師の指示なしで、理学療法士が公的保険を利用して理学療法を提供できる権利」

を指している。

 

そして「理学療法士の開業権の獲得」は、

社会保障費が逼迫しており今後も逼迫が加速するであろう昨今において、

時代に逆行した話でしかなく、

半田会長は「有り得ない」と話す。

 

この点に関しては以下の記事でも触れているので、

興味がある方は合わせて観覧してみてほしい。

⇒『理学療法士・作業療法士の開業権は将来もムリ、メリットも無し!

 

 

で、ここからは「記事の冒頭の内容」に戻るのだが、

合わせて以下の様な発言につながっていく。

 

開業権は「公的保険を利用して」ということなので、有り得ない。

ただし、将来は公的保険が利用できる期間が更に短くなることが予想される。

したがって、公的保険を外れて自費でのサービスを提供する『業者』が増えると思われる。

ここには、理学療法士にとっての下剋上のチャンスがあるかもしれない。

 

開業権については以下のリンク先も情報としては面白いと思う。

 

⇒『(外部リンク)PT・TO・STネット掲示板(最近流行の脳梗塞リハビリセンター自費診療について)

 

⇒『(外部リンク)厚生労働省医政局通知(理学療法士の名称の使用等について)について

 

 

理学療法士の自己研鑽・努力が報われる体制を整えたい

 

ここからは、余談として開業権とは関係ない余談を記載して終わりにする。

 

「②医療保険分野における今後のビジョン」でも述べたが、

半田会長としては以下の思いを強く持っている節がある。

 

努力している理学療法士が報われるような仕組みを構築したい。

 

 

この点に関して、もう少し具体的には以下の様に言っていた。

 

自己研鑽・努力をしようとしている理学療法士がいる一方で、それとは真逆な理学療法士もいる。

今は、どんな理学療法士が理学療法を提供しても報酬は同だが、「努力をしたら報われる、評価される」といった体制を整えていきたい。

 

でもって、そのような仕組みを構築できるとするならば、

今のところ認定理学療法士という資格制度を活用するくらいしか思い当たらない。

 

そういうのも含めて、今後の(認定理学療法士の資格取得を含めた)

生涯学習の質を高めていく必要があるのだと思われる。

 

関連記事⇒『衝撃的!! 理学療法士の「生涯学習制度」がH33年より大幅に変わる件(研修理学療法士プログラム/登録理学療法士)

 

 

 

認定理学療法士における私見

 

私は以前、以下の記事で認定理学療法士に関する私見を述べたことがある。

数年前の記事だが、相当反響があったし、

今でも観覧する人は多い(滞在時間も長い)。

⇒『メリットは?専門・認定理学療法士(作業療法士)を考察する

 

 

で、この記事における私のスタンスは以下になる。

 

認定理学療法士資格は更新制なため、プライベートで忙しくなった際に、結局手放してしまう可能性がある。

なので資格そのものよりかは、取得する過程で得られる知識や技術に魅力を感じ、それらを身につける原動力としてなら取得を目指しても良いと思う。

 

資格自体の価値は現状ではほとんど無い。

ただし、将来価値を持つ可能性はある。

そいった意味ではリスクヘッジとして持っておこうという考えも否定できない(もしもの時に備えてお金を払っておく保険に賛否があるのと一緒)。

 

※「メリットは?専門・認定理学療法士(作業療法士)を考察する」では政府に認定理学療法士をアピールすることで危惧される点も述べている。

 

また、その代替案としての私見は「②医療保険分野における今後のビジョン」を参考にしてみてほしい(あくまで一つの案として提示している)。

 

 

関連記事

 

以下は「第34回東海北陸学術大会」における半田会長の講演で、気になった項目をまとめた記事になる。

 

⇒『①厚労省は激怒している | 半田会長の講演(テーマ:理学療法士の現状と未来について)

 

⇒『②医療保険分野における今後のビジョン(「急性期病棟の理学療法を充実」を中心に) |半田会長の講演(テーマ:理学療法士の現状と未来について)

 

⇒『③介護保険分野における今後のビジョン(「看護師協会とのパワーバランスで敗北」を中心に) | 半田会長の講演(テーマ:理学療法士の現状と未来について)

 

⇒『④理学療法士の給料は上がるのか? | 半田会長の講演(テーマ:理学療法士の現状と未来について)

 

⇒『⑤理学療法士の開業権 | 半田会長の講演(テーマ:理学療法士の現状と未来について)』