あなたは、ストレスを抱えた際に、どのように対処しているだろうか?
- 友人に話を聞いてもらう?
- 体を動かす?
- ショッピング?
- ヤケ酒?
しかし、様々存在するストレス解消法にも「良い解消法」と「悪い解消法」が存在し、できれば「良い解消法」を選びたいものだ。
人によって、ストレス方法は様々だ。
今回はそんな「ストレス解消法」について記載していく。
「その場しのぎ」でストレスから逃げず、原因に向き合う
ストレスがたまると、「やけ食い」「やけ酒」「衝動買い」などの行動に走りがちだ。
確かにこれらの行動によって、そのときはすっきりした気分になり、一時的につらさを忘れることができるかもしれない。
しかし、このストレス解消法は「その場しのぎの悪い解消法」に該当し、こうした行動が癖になってしまうと厄介だ。
例えば、「悪いストレス解消法」によって(一見ストレスが解消したように見えても)、しばらくするとその行動を後悔し、自己嫌悪に陥ることも少なくない。
場合によっては、体調を崩したり、経済的な負担が大きくなったりすることもある。
このように、ストレスを発散するつもりがさらに大きなストレスを抱え込んでしまうことになるのは、よくない行動パターンといえるだろう。
重複するが、こうした状況を生み出しているのは『その場しのぎの行動』だ。
誰でもストレスがたまるのはつらいため、その状態を避けようとして、目先の楽しいことに飛びついてしまいがちだ。
しかし、根本的なストレスの原因は、その場しのぎの行動では解決しないまま。
そのため、しばらくするともっと辛くなってしまうのだ。
まさに「目先の楽を手に入れて、長期的な苦しみを抱え込むという最悪な結末」になってしまう。
このような行動パターンから抜け出すには、前向きにストレスを解消したり、ストレスの原因を減らすこと「良いストレス解消法」が大切です。
以降は、「良いストレス解消法をリストにする方法(コーピングリストの作成)」について記載していく。
コーピングリストを作ってみよう
たまったストレスを前向きに解消するには『コーピング』という対処法を身につけることが役立つことがある。
コーピングとは、「上手に対処する」という意味の英語で、ストレスの対処法として使われる場合は「適切な気晴らし」「適切なストレス解消法」という意味になる。
コーピングのポイントは、自分にとってのストレス解消法の内容を「あらかじめ考えておくこと」だ。
ストレスがたまった状態では、精神的に余裕がなく、なんとか対処しようと思っても、なかなかよい方法が思い浮かばない。
※そのため、やけ食いなど、その場しのぎの方法を繰り返し、あとで落ち込むというパターンに陥ってしまうケースが多い。
そうした状態にならないためにも、元気なときに、自分にとってストレス解消になること、つまり自分のコーピングは何かをあらかじめ考えておくことが大切になる。
でもって、できるだけたくさんのコーピングを箇条書きにして、コーピングリストをつくっておこう。
コーピング(適切なストレス解消法)って何だ?
ここで気になるのは、具体的なコーピング(適切なストレス解消法)の内容だ。
前述したように「やけ食い」「やけ酒」「衝動買い」などは、(後々後悔するだけな)「悪いストレス解消法」に該当する。
で、「良いストレス解消法」としては以下などが該当する。
- 旅行に行く(良い体験・思い出を増やす)
- 友人・同僚と建設的な意見を交わす(愚痴を聞いてもらうでもOK)
- 体を動かす(ジムに通う・ウォーキングなど。健康にも寄与する)
- 手帳に楽しい予定を書く
- 夜、星を見上げる
- 玄関・台所の掃除をする
- ストレスの問題解決を図るための行動を起こす(書籍購入・資格取得など)
コーピングを考えるときのコツは、あとで後悔しない「自分のためになる行動を選ぶ」ことだ。
※逆に、「ヤケ酒をする」「お菓子をヤケ食いする」「お金をたくさん使う」など、のちのち健康や生活に支障が出そうなものは選ばないようにする。
また、「行動を細分化する」のも項目を増やすコツだ。
コーピングは多ければ多いほど、そのときの気分や状況に合ったものを選ぶことができまる。
ストレスがたまってきたと感じたら、コーピングリストから選んで、試してみよう。
※試した結果、効果があったかどうかを記録しておくと、次に選ぶときの参考になります。
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