この記事では、『肩鎖関節脱臼dislocation of the acromioclavicular joint)』について記載している。

 

 

肩鎖関節脱臼の概要と診断

 

肩鎖関節脱臼の概要:

全脱臼の4-8%を占め、上方脱臼、下方脱臼、後方脱臼などがあるが、上方脱臼が最も多い。

転倒などにより肩峰を外上方より打つことによって生ずることが多く、肩峰鎖骨靭帯や烏口鎖骨靭帯の断裂を伴う。

 

肩鎖関節脱臼の診断:

症状として鎖骨外側端が上方に突出し、階段状の変形がみられる。

同部に圧痛・腫脹があり、上肢の挙上制限がある。

診断にはX線撮影が有用である。

 

 

肩鎖関節脱臼の治療

 

鎖骨外側端を圧迫すれば整復は容易であるが、固定保持が困難である。

 

typeⅠとⅡは主として圧迫整復後に絆創膏固定,ケニーハワード装具、ギプス固定などの保存的治療を行う。

 

typeⅢでは観血的に整復し、肩峰と鎖骨をKirschner(キルシュナー)鋼線などで固定し、断裂靱帯の縫合、腱固定などが行われる。

 

※この記事では、typeⅠ~Ⅲの解説は割愛している。

 

 

肩鎖関節脱臼のリハビリ(理学療法)

 

特に問題はないが、肩関節拘縮が生ずることがあるので、肩鎖関節の固定性を減少しないように注意しながら肩関節可動域訓練を行う。

 

※考え方は、肩鎖関節脱臼の場合とほぼ同様である。

 

関連記事⇒『胸鎖関節脱臼を解説

 

 

肩鎖関節機能障害に対する整形外科的テスト

 

肩鎖関節亜脱臼整復後も、肩鎖関節に機能障害が残存していたり、肩鎖関節脱臼が生じていなくとも疼痛を訴える場合がある。

 

そんな場合に活用できる整形外科テストが以下になる。

合わせて観覧してみてほしい。

 

⇒『ハイアーチテスト・ホリゾンタルアーチテスト・ディストラクションテスト | 肩鎖関節障害に対する整形外科的テスト(+臨床推論・治療への応用)