先日東京へ2日間出張してきました。

 

でもって、出張2日目の目的は『認定徒手理学療法の必須研修会に参加すること』です。

 

実は5年前にも必須研修会に参加たのですが、その際は認定資格取得よりも優先すべき事項が出てきたためにズルズル試験準備を後回しにした結果有効期限(5年)が切れてしまった再度受講した次第です。

 

今回は開催地が東京ということで遠方でしたが、他の用事とセットでの出張だったので、交通費的にラッキーでした。

 

目次

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前回の受講との変化点

 

前回(5年前)は藤縄先生が中心な講習会といったイメージでしたが、(藤縄先生が一線を引いたからなのか)「今回は竹井仁先生が中心な講習会」というイメージを受けました。

 

竹井先生と言えば、数多くのメディアに出演しており「筋膜博士(メディアが勝手につけた造語)」としても比較的認知度の高い理学療法士ではないでしょうか?

 

筋膜に対する造詣が深く筋膜リリースや筋膜マニピュレーションなどの筋膜系の講習会を一手に引き受けて「メチャクチャ集客力が高くお金持ちなセラピスト」という印象も受けます。

 

今回の講習会の一番目を仕切っており、講習会の会場に入って(知っている受講生に対して)「おう、おまえも受講指定なのか、頑張れよ」などと、どーでも良いローカルトークを大声で飛ばした後に講習会がスタートしました。

 

その他3名の講師の方に「機能解剖・軟部組織の理学療法」「徒手理学療法の概要と評価」「クリニカルリーズニングと治療手技の選択」といった講義でした。

 

この「クリニカルリーズニングと治療手技の選択」というのも前回の必須講習とは異なる部分でした。

 

※個人的には、今回の講義で一番参考になり、臨床の幅を広げるとともに、自身の臨床における解釈の確認に有用だったと感じます。

 

 

認定徒手理学療法のポイント

 

認知絵徒手理学療法におけるポイントを列挙していきたいと思います(5年前とポイントが異なり、毎年ポイントが異なってくる可能性があることをご了承ください)。

 

IFOMPT』とは、WCPの下部組織で、日本語では「国際徒手理療法連盟」の意味です。

 

この会議で、教育と試験のカリキュラムを企画するための教育基準委員会を設置しています。

 

IFOMPTとは、PT登録後もしくは大学院で、神経・筋・骨格系疾患の厳しいプログラムを修了した、世界中の運動器徒手理学療法士のグループの集まりを指します。

 

で、このIFOMPTはパリス・グリーブ・カルテンボーン・メイトランドなど、徒手理学療法を学んでいる人では知らない人はいないほど有名な人達が関わって創設された組織という事になります。

 

で、IFOMTは最初の徒手療法の世界基準となり、日本独自なもの(AKA博田法や関せ烏ファシリテーションなど)は承認されていません。。

 

現在の加盟国は22カ国で、その中に日本もはいっているそうです。

 

で、加盟国のみならず「準加盟国」なるものも存在し、それは8か国だそうです(テストに出るかもしれませんよ)。

 

OMT(整形徒手理学療法士=IFOMTの中で言って椅子因循を満たすテストに受かった人のこと。ちなみに竹井先生もOMTです)の定義は以下になります。

 

運動器徒手療法は、神経・筋神経系の疾患を治療するための理学療法/理学的商法の専門領域。クリニカルリーズニングに基づき、徒手的技術や治療体操を用いた高度で特殊な治療(2004年3月、ケープタウンの総会で可決)

 

ちなみにOMT・OMPTは複数の解釈が存在しますが、日本においては以下の略にしているようです。

  • OMT⇒Orthopaedic Manual Therapy
  • OMPT⇒Orthopaedic manual Physical Therapy

 

 

理学療法とは

 

この講習会において、理学療法とは以下を指すとのこと。

 

理学療法=運動療法+徒手療法+物理療法+α

 

でもって、上記の「徒手療法」に関して以下の様に定められているようです。

 

徒手療法とは:

狭義には運動療法を含まない

広義には機械や物理療法器具を用いない。

 

つまり現状では、関節可動域訓練や筋力増強訓練、協調性訓練などの運動を伴わない治療手技が徒手療法とされ、つまりは狭義の意味で言理解しておくことが(試験的には)正解の様です。

 

※ただし、実際に徒手理学療法を学んだ人は理解できると思いますが、上記の意味における徒手両方のみで完結される症例は稀です。

 

でもって、臨床的な「徒手理学療法を実施している」というのは「徒手療法に運動療法や自主トレーニングも含めた用語」として使用されるのが一般的だと個人的には思っています。

※徒手理学療法とは、決して徒手だけの依存的なアプローチに終始したものではない。

 

 

徒手療法の本来のあるべき姿としてスライドでは以下の様に記載されていました。

 

治療手技は患者の身体状態のに合わせて選択されるべきであって、治療手技に患者を当てはめるべきではない。

患者の身体状態に対して治療手技は選択されるべきであり、患者の身体状態の変化・回復に合わせて治療手技を取捨選択していかなければならない。

 

つまりは、以下を教訓として頭の片隅に入れておく必要があるという事です。

  • 自分が得意な事だけで勝負しない
  • 以下に引き出しを増やし、患者の(その時々に対する)ベストなものを提供できるか。

 

 

包括的アプローチ=構造的アプローチ+機能的アプローチ

 

徒手理学療法は包括的アプローチが重要であり、包括的アプローチは以下の2つに分類されるとのこと。

 

  • 構造的アプローチ
  • 機能的アプローチ

 

で、患者が訴える症状や徴候から、その原因を身体の各系に総合的に評価し、患者の身体状態や回復段階に応じて治療手技を取捨選択須恵器であり、致傷手技を当てはめるべきではないとされています。

 

構造的アプローチとは

 

構造的アプローチとは以下の表に各系(原因が関節なのか、椎間板なのか、神経系なのかなど)によって治療手技を選択しアプローチする手法を指します。

 

 

これに対して、機能的アプローチについては割愛するので、興味がある方は認定講習会や徒手理学療法講習会を受講してみてください。

 

 

竹井仁先生の印象的な言葉! 理学療法って素晴らしい

 

講習会における、竹井仁先生の以下の言葉が印象的でした。

 

他の国家資格、例えばあん摩マッサージ指圧師は筋へのアプローチしか勉強しない。

 

つまり、縦割りな学習になっている。

 

しかし理学療法士は筋・関節・神経・リンパなどなど、さまな組織に対するアプローチを横断的に学ぶことが出来る。

 

これは理学療法士ならではの学びなので皆さんはラッキーだと思う。

 

前述したイラスト(構造学的アプローチ)を観覧していただければ、いかに徒手理学療法が縦割りではなく様々な系を考慮しながらアプローチする奥深い学問であることが理解できるかと思います。

 

一方で、縦割りであるが故の強みも存在すると思います。

 

各系を広く浅く学びすぎるのと、一つの系を極めるのとではどちらが治療効果がだせるか、ブランディング的に有利かは、少し立ち止まって考えてみても良い気がします。

 

 

クリニカルリーズニング

 

この「認定必須講習会(徒手理学療法)」で私が一番熱心に徴候で来たのは、大石敦史先生の「クリニカルリーズニング~運動器式簡易対する徒手理学療法の選択~」です。

 

メイトランドコンセプト(あるいはオーストラリアンアプローチ)を学んできた過多らしく、自身の臨床経験も踏まえて徒手理学療法のポジティブ・ネガティブな側面の両方を語って頂け、非常に興味深く聞き入ることが出来たと感じます。

 

この「徒手理学療法におけるクリニカルリーズニング」の項目は「テストに出るよ」というポイントがふんだんに盛り込まれており、マーカーだらけになりました。

 

クリニカルリーズニングについて語りだすと記事が終わらなくなるため、興味がある方は以下も参照してください。

 

⇒『レンガ理論って何だ?【クリニカルリーズニング】

 

⇒『仮説演繹法とパターン認識(+違い)【徒手療法の臨床推論】

 

⇒『クリニカルリーズニング(臨床推論)って何だ?