頸部・腰部の神経根症状(脊髄神経の支配領域)のイラストを掲載する。
頸部・腰部の神経根症状(脊髄神経の支配領域)のイラスト
椎間板ヘルニアや変形性関節症などで神経根が絞扼されると、深部腱反射が減弱する。
以下は、それらを分かり易く示したイラストとなる。
ちなみに実際の臨床所見は、ヘルニアの画像所見と一致しないことも多い。
一般に腰椎椎間板ヘルニアでは、筋力低下・知覚鈍麻・深部腱反射低下など神経学的脱落所見を呈することが多いものの、
SLR テスト以外の所見(筋力,知覚,腱反射などの神経学的所見)は診断と一致しない。~理学療法診療ガイドラインより~
また頸部疾患に対する疼痛誘発(ジャクソンテスト・スパーリングテストなど)の解釈としては、イラスト情報に加えて、以下な解釈をする方が臨床に合っているので、こちらも参考にしてみてほしい。
症状 | 示唆 |
デルマトームに沿った放散痛 | 神経根症状 |
デルマトームに沿っていない全体的な放散痛 | 鉤椎(ルシュカ)関節、関節包の痛み |
局所的な痛み |
椎間関節の機能障害 |