この記事では胸郭出口症候群のテストとして有名な『アドソンテスト( Adson test)』と『ライトテスト(Wright test)』と『エデンテスト(Eden test)』について解説していく。
アドソンテスト
アドソンテストの方法・陽性所見・解釈は以下になる
方法
- 患者は腰掛け坐位か、立位となる。
- 患者の頭部を検査側に回旋させ、検者は患側上肢を伸展・外旋位に保持しする。
- 検者は患側橈骨動脈の拍動を確認した後、患者に頭部を伸展させ、さらに、深呼吸をさせる。
- そして、再び携骨動脈の脈拍を確認する。
陽性所見
脈拍が微弱になるか、消失。
解釈
胸郭出口症候群(特に斜角筋症候群)を疑う。
アドソンテストの動画は以下になる。
ライトテスト
ライトテストの方法・陽性所見・解釈は以下になる
方法
- 患者を腰掛け坐位にし、検者は患者の後方に立つ。
- 検者は患者が患側上肢を下垂した橈骨動脈の拍動を確認した後、患側上肢を外旋し、さらに過外転して再び橈骨動脈の拍動をみる。
陽性所見
拍動の減弱または消失
解釈
胸郭出口症候群(特に過外転症候群)を疑う。
ライトテストの動画は以下になる。
エデンテスト
エデンテストの方法・陽性所見・解釈は以下になる
方法
- 患者を腰掛け坐位か立位にし、検者は患者の後方に腰掛け坐位か立位をとる。
- 検者は患者が患側上肢を下垂した橈骨動脈の拍動を確認した後、肩を後下方に引かせ、気をつけの姿勢をとらせる(ザックリと表現するなら「胸を張った姿勢から、両手を後ろへ引いた状態」を保持しする)。
- その姿勢で再度橈骨動脈の拍動をみる。
陽性所見
拍動の減弱または消失
解釈
胸郭出口症候群(特に肋鎖症候群)を疑う。
エデンテストの動画は以下になる(上記イラストと異なり、一側上肢をテストしている)。
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胸郭出口症候群に関する記事は以下になる。
⇒『胸郭出口症候群って何だ?病態・症状・リハビリなど解説!』
また、胸郭出口症候群に対するアドソンテスト・ライトテスト・エデンテスト以外も含めた検査は以下でまとめている。