この記事では整形外科的テストの一つである『チネルテスト(Tinel test)』について解説していく。

 

チネルテスト

 

チネルテストの方法・陽性所見・解釈は以下になる

 

方法

末梢神経損傷が疑われる場合、麻痺神経経路に沿って圧迫や叩打をする。

 

陽性所見

その神経の知覚支配領域に放散する疼痛を訴える(これをチネル徴候と呼ぶ)。

 

解釈

疼痛の発生は知覚神経が再生する場合、軸索の成長よりも髄鞘の成長が遅れるために、軸索の先端部は無髄鞘になり、外力に敏感になっているために起こる。

 

 

手根管症候群とチネル徴候

 

以下は手根管症候群とチネル徴候を表している。

 

※左イラストは手根管症候群(母指球筋萎縮による猿手や支配領域の感覚障害)。

 

※右イラストはチネル徴候(横手根靭帯周辺を叩打し、正中神経領域にしびれの増強や放散痛が認められるか検査する)

チネル徴候

ちなみに、上記イラストも「ファレン徴候のイラスト」と同様に正中神経領域の中でも特にしびれ感が増強しやすい部位を赤色で示してあるが、この部分のみが正中神経の支配領域でという訳でないので注意してほしい。

 

正中神経の支配領域は以下を参照。

手の神経支配

 

チネルテストの動画

 

チネルテスト(チネル徴候)の動画は以下なる。

 

 

 

関連記事

 

⇒『末梢神経の再生

 

⇒『肘部管症候群を解説するよ

 

⇒『猿手・鷲手・下垂手(正中神経麻痺・尺骨神経麻痺・橈骨神経麻痺で生じる)をイラスト付きで紹介